ホビーショー関連新商品・鉄道模型編

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カピの塚
ホビーショー関連新商品・鉄道模型編
おはようございます。カピの塚です。

静岡ホビーショーを前に、プラモデルのジャンルを中心に多くの新商品が予約開始となっておりますが、鉄道模型ジャンルからも新商品のご案内があります。実は、昨日からこっそりと予約開始となっておりました。

それでは、どうぞ!


JR 455系電車 (訓練車) (3両セット)
JR 455系電車 (訓練車) (3両セット)


なんという地味な電車……もとい、縁の下の力持ちな電車!

訓練車とは、列車運行中の非常事態に備えて、
乗務員(運転士/車掌)に訓練教育を行なうための鉄道車両です。

本来ならば、営業用の車両をそのまま実地訓練として使うようですが、1990年代のJR東日本では余った電車や気動車を改造して訓練専用の車両として整備し、管内の車両基地に配備していました。

その土地その土地に合わせたいくつかの訓練車がひっそりと使われていたのですが、その車内は、

・一部の座席が撤去されている。
・備品用のロッカー、研修に使うテーブル、
 視聴覚教育用モニターなどのオーディオ機器が設置されている。

というように、まるで移動教室のような状態になっていたわけです。
このような状態では営業列車としては使えませんから、車体外側には

・車体に2本の白線が描いてある。
・側面中央に「訓練車」と白い文字で大きく書いてある。

というようにして、一般の営業用車両とは違うことを外見でアピールしていました。

この時点で今週の珍車ナンバー1決定ですネ。

とはいえ、このような縁の下の力持ち的ポジションの列車があるからこそ、日本の鉄道の安全な運行は日々維持されているわけです。

訓練内容はさすがに現業職の人しか知らないことなので細かいことは割愛しますが、例えば列車運行中に踏切事故が発生した時の対応とか、駅を発車しようとしたら一部のドアが故障して閉まらなくなってしまったときの対応とか、そういった緊急時に備えた対応の教育を定期的に行なっていたようです。


今回、TOMIXからNゲージ化されるのは、JR東日本 仙台支社 仙台車両センターに配備されていた455系訓練車
 ●編成番号:S-1
 ●編成内容:クヤ455-1 + モハ454-1 + クモハ455-1

先頭のクヤ455-1が訓練車として整備された車両です。しかしクヤ455-1は1両だけでは自走できませんので、モハ454-1+クモハ455-1の電動車ユニットと連結して、3両編成で運転されていました。

以前の記事にて触れたように、「ヤ」が付く車両は業務用となります。一方、「ハ」は普通車(=2等車、旧制3等車)を表します。

1991年から約15年間に渡って訓練用として使われてきました。仙台支社管内に新型電車の導入が進んだことや、クモハ455-1が鉄道博物館に収蔵されるのが決まったことなどを機に2006年に引退、廃車となりました。

もともと455系は国鉄の交直両用急行形電車の定番車種であり、急行列車削減後は仙台地区を中心に普通列車としても活躍していたので、東北地区を管内に持つJR東日本にとって思い入れのある電車のひとつといえるでしょう。他の455系がクリーム+グリーンの東北色(いわゆるグリーンライナー)などに塗り替えられてしまった中、国鉄急行色として最後まで残っていた編成であり、しかも製造番号(ハイフンの後ろの数字)が1ですから博物館収蔵の対象となってもおかしくないですね。


さて、模型の仕様については、商品ページに掲載いたしましたので、そちらでご確認ください。車番やJRマークは印刷済みとなります。モハ454-1の屋根のルーバーが異なる点、クヤ455-1の室内表現など、細部が実車と異なるため「タイプ」商品となる予定です。検電アンテナ、タイフォンは複数の形状から選択して取り付けるようです。

そんなわけでして、あまりにもマニアックなNゲージ車両セットなのですが、限定品としてご案内されておりますとおり、生産数に限りがあることが予想されます。

 ・訓練車を始めとする業務用の列車に興味があるという方
 ・鉄道博物館に収蔵された車両に興味があるという方
 ・東北本線を走った列車なら何でも集めるという方
 ・とにかく急行形電車命という方

以上のどれかの条件に当てはまったアナタにお薦めです。

<余談・1>
先ほどの細部が異なる点やいくつかのパーツが選択式になっている点を見ると、どうも工作派のお客様にはちょっとした改造ネタになりそうな気がします。個人的な予想ですが、訓練車仕様として極める加工をする方や、逆に営業用車両に“復旧”させる方が現れるのではないかと。

<余談・2>
このようなマニアックな仕様の電車をNゲージにするのはMICRO ACEのお家芸かと思っておりましたが、今回はTOMIXから発売予定ということで、尚更驚きですね。


さて、続いてはストラクチャーです。

団地 (ホワイト) 1棟セット (塗装済み組立キット)
団地 (ホワイト) 1棟セット (塗装済み組立キット)


アオシマ(青島文化教材社)からは、スカイネットブランドで建築ロマン堂シリーズの第3弾、団地(ホワイト)1棟セットのご案内が来ております。

昨年秋に発売された建築ロマン堂シリーズの団地は大変好評を頂いておりますが、ホワイトについては早々と品切れとなってしまいました。そのホワイトが1棟セットとなって再登場となります。手元の資料によりますと、新規パーツとしてパラボラアンテナ(なんと20個!)、アルミサッシカーテンシールが付属します。

NHKの衛星放送が始まって早くも20年が経ちました。最近では屋上に共同アンテナを設置したり、ケーブルテレビ経由などで衛星放送を視聴できるようになったところも多いかと思います。

思い起こせば衛星放送が始まった頃の集合住宅では、パラボラアンテナを個人でベランダに設置することでBSデビューができました。NHKの受信料契約を「カラー」から「衛星カラー」に切り替える必要がありましたが、同じ集合住宅に住んでいても、パラボラアンテナを持っているか否かで、衛星放送の視聴可否が分かれたものです。一足早くBSデビューをした友達がいたら、ちょっとうらやましかったような覚えがあります。

そんな風景が1980年代末~1990年代の日本の典型的な風景だったと思います。1960~1970年代に建てられた団地であっても、1980年代以降に建てられたマンションであっても、ベランダの定番アイテムといえば、物干し竿と洗濯物と干し布団でしたが、次第にエアコンの室外機が設置され、パラボラアンテナが設置され……というように集合住宅のベランダには新たな彩りが加わっていったのです。

そんな光景を再現できるこのパラボラアンテナパーツは20個入りとして予定されています。他の集合住宅系キットにも応用ができそうですね。



ホビーショー関連の鉄道模型商品もご予約お待ちしております。


担当:カピの塚@何故かケータイの待ち受け画像が亞北ネル
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