さらば、ハマの走り屋。

鉄道模型
カピの塚
さらば、ハマの走り屋。
さようなら京急1000形。
※GREENMAX、MICRO ACE、BANDAIのポスター写真・商品写真から引用

名車がまた一つ、姿を消します。


京浜急行電鉄(以下、京急)の1000形電車は、同社の標準的な電車として1959年に登場。
2両編成から12両編成まで、2両単位で自由に編成を組むことができる便利な電車で、
京急の本線から支線まで幅広く使われていました。
しかも、都営浅草線や京成線にも乗り入れていました。

京急名物の「快特」では、最高速度120km/h運転で、
並走するライバルのJR横須賀線を追い抜く俊足ぶりを発揮。
狙った獲物は逃がさない、赤いボデーの走り屋。
このスピードじゃJR京浜東北線は足下にも及びませんね~。

最盛期には356両が所属し、
私鉄の同一形式の電車としては最多数という記録もできました。
(京急の1000形の場合、先頭車だろうと中間車だろうとパンタグラフがあろうとなかろうとすべてが「1000形」なので)

まさに京急の顔、それが1000形です。

しかし、押し寄せる時代の波。
後継の新型電車が登場する一方で少しずつ数を減らしてきました。

ホビーサーチ本社事務所は都営浅草線沿線にありますが、
浅草線で1000形を最後に見たのは2008年の冬が最後だったと思います。


そして。

およそ50年にわたって走り続けてきた1000形が、
2010年6月28日(予定)の営業運転を以って引退となります。


京急では、1000形のこれまでの活躍を称え、

(1) 6月26日に「さよなら記念乗車券」の発売
(2) 6月27日に「ありがとう列車」の運転

を行なうとのことです。



ちなみに、当記事で冒頭に出した写真は、
これまでにNゲージスケールで発売された商品の、
ポスターやパッケージの写真を拝借して作成してみたものです。

GREENMAXからは、板キット、塗装済み板キット、一体成形塗装済みキット(予定品)と、
複数の商品を世に送り出してくれました。

MICRO ACEからはさまざまな仕様違いの完成品が4回に渡って発売されました。
バンダイからもBトレインショーティーが発売されていました。

●GREENMAX (予定品)
京浜急行(京急) 旧1000形 4輌編成トータルセット (M付) (4両・組み立てキット)
京浜急行(京急) 旧1000形 増結用先頭車2輌セット (M無) (2両・組み立てキット)
京浜急行(京急) 旧1000形 増結用中間車2輌セット (M無) (2両・組み立てキット)

●MICRO ACE (入荷済)
京急1000形 冷房改造車 (2両セット)

もちろん、ホビーサーチでお取扱いしていないメーカーや、
他のスケールでも京急1000形は沢山発売され、
多くの方に愛された電車であることは間違いないでしょう。

実物はまもなく引退となりますが、
模型の世界では12両編成の快特から4両編成の大晦日終夜運転まで(チョイスが謎?)、
ぜひ50年間の活躍を残してあげましょう。



担当:カピの塚@横浜方面へ行くときは京急に乗る派。




<追伸>
ありがとう運転と、最終日の営業運転を見送りに行く方は撮影マナーと事故には十分気をつけてくださいね!
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