一足お先に桜満開!~Nゲージ用“桜”考察~

鉄道模型
カピの塚
一足お先に桜満開!~Nゲージ用“桜”考察~
こんばんは、カピの塚です。
そろそろ桜の便りが聞こえてきそうな季節になりましたね。

そこで今回は桜にスポットを当てて、
徹底的にご紹介してまいりましょう。



「ザ・樹木 桜」を作ってみた

TOMYTECのジオコレにあるザ・樹木シリーズは、Nゲージスケールの樹木を手軽に作ることが出来るキットです。その中には「004 桜」「018 桜B」がありますので、これを実際に組み立ててみることにしましょう。

まず、パッケージから取り出して行う作業ですが、
「004 桜」の場合は、バラバラの枝を接着剤で固定して形を整える作業を行います。

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
「018 桜B」は枝が一体化されているので、枝の向きにクセを付ける作業から始まります。

初期状態は平べったいので、適宜ねじったり曲げたりするのですが、
クセが付きやすいように、私の場合は写真の通り輪ゴムで枝の向きを矯正します。
一晩くらい置いておけばほぼこのような形に固まるようです。

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
ここからは共通の作業です。
葉や花を構成する「フォーリッジ」というパーツがあります。
このシリーズの場合は、色のついたウレタンスポンジがその正体です。

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
フォーリッジを作業用のお皿のようなものに出し、
ほぐして適度にバラバラにします。

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
説明書ではゴム系の接着剤で接着するようにと指示があるので、
枝に市販のゴム系接着剤を塗ります。

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
基本的には枝の部分を中心に塗り、
葉や花が付かない幹の部分は塗らないようにするのが良さそうです。

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
そして、先ほどのお皿に入れたフォーリッジに、
接着剤の付いた枝をベタベタと付けます。
(説明書ではピンセットで取り付ける指示でしたが面倒だったので…)

トミーテックのザ・樹木「桜」「桜B」を作る。
余計なフォーリッジは落として適度に形を整え、
そのまま一日ほど放置するとほぼしっかりくっつきます。
ベース部分に差し込んでこれにて完成です。


各メーカーの桜を徹底比較!

桜は複数のメーカーから製品化されています。
そこで、各社の桜を集めて比較してみましょう。
写真に見切れている車両とバスは大きさの比較参考用です。

TOMYTEC(トミーテック) ザ・樹木 004 桜(さくら) (3本入)
ザ・樹木 004 桜(さくら) (3本入)

Nゲージ用・桜の比較
先ほどご紹介した通り、組み立てを自分で行う樹木キットです。
写真は作例ですので、お客様がご自分で作った場合と異なります。

TOMYTEC(トミーテック) ザ・樹木 018 桜B(さくらB) (4本入)
ザ・樹木 018 桜B(さくらB) (4本入)

Nゲージ用・桜の比較
こちらも作例ですので、お客様がご自分で作った場合と異なります。

河合商会 新・手作り樹木 桜(S) (2本入)
新・手作り樹木 桜(S) (2本入)

Nゲージ用・桜の比較
フォーリッジは色のついた発泡スチロールを細かく砕いたもののようです。
花の色が最も鮮やかなのは河合商会のもので、とても明るい印象です。
幹はパウダーによってコーティングされており、針金には見えません。

河合商会 新・手作り樹木 桜(M) (1本入)
新・手作り樹木 桜(M) (1本入)

Nゲージ用・桜の比較
先ほどのSサイズよりちょっと背が高いMサイズです。
仕様については基本的に同じですが、HOスケールでも使えそうです。

河合商会の新・手作り樹木シリーズは、商品名でお分かりの通り、
職人さんによる手作りなので、一本ずつ微妙にポーズが異なります。
見本の画像と実際にお買い上げになったものとでは
ポーズが大幅に異なる可能性があります。

オオクボ(岡本企画) 手作りもっくん OP-90 桜 30mm (中・5本入)
手作りもっくん OP-90 桜 30mm (中・5本入)

Nゲージ用・桜の比較
オオクボの“手作りもっくん”シリーズは、葉っぱの表現が細かいのが特徴です。
細かく粉砕した色紙のようなものを使っているようです。
幹と枝は針金ですが、パウダーコーティングで目立たなくしてあります。
OP-90 中 は、4本が濃いめのピンク、1本が白に近い薄いピンクのセットです。

オオクボ(岡本企画) 手作りもっくん OP-76 桜 (小・6本入)
手作りもっくん OP-76 桜 (小・6本入)

Nゲージ用・桜の比較
写真でお分かりの通り、バスの高さくらいしかない低い桜です。
しかし幹は太いので、ずっしりした印象を受ける桜となっています。
Zゲージのスケールでも使えそうな気がします。
6本セットで全て同じ色です。

オオクボの“手作りもっくん”シリーズも、商品名の通り、
1本ずつ手作りによって製造されているため、
見本写真と実際にお買い上げになったものとでは
ポーズが少々異なる場合があります。

桜を集合させて、ジオラマを作ってみた!

上でご紹介した、各メーカーの桜を集合させて、簡単なジオラマを作ってみました。
桜は各1セットずつ植えてますが、だいぶにぎやかな様子になりました。

各社の桜を集合させた簡易ジオラマです。
(この写真のみクリックで拡大します。)

なお、ベースは経費(という名の自腹)を削減するべく、ホビーサーチ配送センターで見つけた廃品の段ボールと発泡スチロールを貼り合せて作りました。地面の土は、TESTORS FLOQUIL(テスター・フロークイル)のジオラマペイントスプレー ダート (塗料)を吹き付けて表現しています。

それでは、あと何枚かジオラマの写真をご覧いただきましょう。
お買い物のご参考にどうぞ。

国鉄急行色のキハ53がいい味を出していると思いませんか?
桜が満開の公園の脇を走る急行列車
窓を開けたら気持ちよさそうですね。

お花見を楽しんでいる人たちもいます。
お花見を楽しんでいる人たちがいますね。
お酒も進んでそうな様子です。

ボンネットバスを添えてみました。
小さなバス停に到着したボンネットバスの車窓も、桜一色ですね。

森の奥からでてきた。
おやおや、森に住むあの人も桜を見に来たようですね。



というわけで、各メーカーとも個性的な桜が製品化されています。
大きさ、色、表現方法、本数、作業工程、そして価格、
いずれも異なりますので、お好みに合わせてお選びください!

混ぜて使うとバラエティ豊かで楽しいジオラマになりますのでおすすめです。


一部の小物提供:とみのん
ジオラマ製作&写真&文:カピの塚
ユーザー評価
ユーザー評価
この記事の評価は4.64です。
現在11名がこの記事を評価しています。  
カピの塚 の関連記事
第13回 国際鉄道模型コンベンションレポート【フローベルデ編】
もしかしてブーム?この話題には触れざるを得ない!
新三郷鉄道フェアに行ってきました【後編】
トミーテック新製品説明会レポート 2014夏【TOMIX・ジオコレ 新製品発表編】