【日本海軍の】海のものとも、山のものともつかぬ・二体目【カミさん】

プラモデル
トメ子
【日本海軍の】海のものとも、山のものともつかぬ・二体目【カミさん】
珍兵器あるところにトメ子あり
……というわけでもありませんが、ごきげんよう。

今日はみんな大好き(私も大好き)サイバーホビーさんが、
旧日本軍の戦車をキット化するということなので
気合を入れてご紹介しましょう、そうしましょう。


WWII 日本海軍水陸両用戦車 特二式内火艇 カミ
After

名前の通り、水陸両方で運用できる戦車です。
「内火」と称しているのは、単に海軍所属だからだそうです。


……なんで海軍に戦車がいるのかって?


なにも水の上・船の上だけが海軍の戦場ではありません。
上陸作戦時には陸地に陣取る敵軍へ斬り込むのが任務となりますし、
海軍陸戦隊という、陸上戦闘(防衛戦も含む)を目的として編成される部隊もありました。

ちなみにカミくんの開発経緯は、
上陸作戦時に使えるような水陸両用の車両が欲しかったからだとか。
侵攻する側はどうしても陸上から狙い撃ちにされますので、被害も大きくなり易いのです。

以前取り上げたLWSと似たような、似てないような、そんなカンジですね。


そんなカミくん、実は陸軍の九五式軽戦車をベースに改造して生まれたそうですが、
正直、見た目はちっとも似ていません。

Before

※比較画像:タミヤさんとこの九五式。


さてさて。
カミくんを開発する際、念頭に置かれたのは

・敵陣に奇襲できるよう潜水艦で輸送する為、車体は水密化する。
・着脱式のフロートを搭載。水上(水中?)では後部スクリューで推進。
・上陸したらフロートを破棄。戦車として敵兵を蹴散らす。

という点でした。

しかし海軍に装甲車両製作のノウハウがなかった為、
陸軍技術本部にヘルプを頼みつつ部隊配備されることとなります。


お世辞にもスタイリッシュじゃないところがイイ

こちらは実車の写真です。素晴らしいですね、この外見の野暮ったさ(酷)。
見た目が赤いのは単に錆びてるだけかと思われます。

ファンの方には怒られそうな個人的感想を申し上げると、
旧日本軍の装甲車両の中でも、このカミくんは特にブサかわいい感じがしますね。



……なーんて、見た目で兵器を決めつけてはいけません。
作戦を遂行し、敵を叩き潰す実力こそが彼らの真価というものです。

そんなカミくんの実力はどんなものかと言うと……。
















実はマトモな上陸作戦で使われることはありませんでした。







初陣はサイパン島ですが、これは普通の陸上戦闘であり、
通常の戦車に比べればカミくんの装甲は薄く(厚くすると泳げません)
火力も九八式37mm戦車砲という貧弱なものでしたから、ロクな活躍もできません。
所詮は時代遅れの九五式軽戦車もどき、というわけです。

後にレイテ島の戦いで奇襲逆上陸という形で運用されるものの、
肝心のカミくんを輸送する潜水艦が十分に調達できず、
やむなく二等輸送船で運ばれています。

この時、輸送中にもドカドカ撃沈され、
半分くらいのカミくんが戦う前に海の藻屑となりました。

一応、何隻かは上陸に成功しておりますが、
最終的には全滅という残念な結果に終わっています。


まぁ、レイテ島と言えば死亡フラグですからね……。(ノД`)


そんなサイバーホビーさんの目玉商品、水陸両用戦車・カミ。
今回紹介したキットは陸上仕様なのでフロート無しの状態ですが
今後、フロート付きの形態でも発売されればもっと夢が広がりそうですね。

きっとサイバーホビーさんならやってくれる!(と、私は勝手に信じてます)



等と、とりとめない中身で恐縮ですが、本日はこれにて!
近いうちにまたお会いしましょう!

担当:トメ子@「くん」付けすると、なんか戦車が可愛い







(゚∀゚)どうでもいいお話(゚∀゚)

ここだけの話。
カミくんは一輌、二輌じゃなくて
一隻、二隻って数えるんだぜ!
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