誕生からすでに50年。
プラレールといえば、青いプラスティックのレールの上を、
乾電池を動力源として走りまわる列車のおもちゃ。
お馴染みの男の子用玩具の代表格である。
そんなプラレールに新シリーズが登場するとの情報を入手!
その名も「
プラレールアドバンス」。
いったいどんなものなんでしょう。
おもちゃショー取材中のとみのんに
写真をバシバシ撮ってきてもらいました。
おやおや、走行展示が行われてますねぇ。
複線レールを使った小判型レイアウトです。
……ってよく見たら車両が小さい!
ななななんと!
プラレールの片方の溝を使って、小さい列車が走っております。
その発想は無かった!
単線レールは複線レールとして使えるので、
すなわち、複線レールは複々線レールに早変わりというワケ。
こんなに列車が過密に走っているのに、プラレールなんですよ。
スラブ軌道やコンクリート高架をイメージした高架レール。
新幹線を走らせると効果的なレールなんですが、
こうして見ると、むしろ最初から複線レールだったんじゃないかと錯覚。
通過中のドクターイエローをじっくり観察。
長さ方向と足回りはプラレールらしくディフォルメされていますが、
あまり違和感のないディフォルメの仕方です。
こちらは500系新幹線なんですが、
良く見ると2両目だけ床下のカバーが大きめに作ってありますね。
先ほどのドクターイエローと同じく、どうやら2両目が動力車と思われます。
ストップレールを使って駅に停車中のN700系新幹線!
ストップレールと
対向式ホームは、アドバンス専用に作られています。
で、隣に鎮座しているのは
ふつうのプラレールのN700系新幹線。
とてつもなく巨大化しているように見えますね!
クロスポイントレールは所謂「両渡り線」で、
右側から左側へ、左側から右側へ、それぞれ転線させることができます。
自動車でいう、車線変更ってやつです。
これもアドバンス専用のレールです。
ストップレール、クロスポイントレール、対向式ホームは
プラレールアドバンスの
「情景部品」としてのカテゴライズされているようですが、
これらにはアドバンス専用の架線柱が付属する模様です。
通常のプラレールのレール部品の中で、
アドバンス規格の車両が走行できる線路の一覧です。
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R-01 直線レール (4本入り)
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R-02 1/2直線レール (6本入り)
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R-03 曲線レール (4本入り)
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R-04 複線直線レール (4本入り)
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R-05 複線曲線レール (4本入り)
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R-07 2倍直線レール (4本入り)
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R-09 複線外側曲線レール (4本入り)
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R-20 1/4直線レール (3種各3本入り)
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R-21 2倍曲線レール (4本入り)
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R-26 高架直線レール
・
R-27 高架曲線レール
レールが分岐するポイント系と、アップダウンが必要な勾配系のレールはダメみたいですね。
同じくアドバンス規格に流用可能な、
通常プラレールの情景部品の一覧です。
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J-01 トンネル
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J-02 のびるトンネル
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J-03 小さな鉄橋
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J-06 立体交差橋
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J-09 車庫 (2個入り)
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J-12 こせんきょう
・
J-14 ブロック橋脚 (6個入り)
・
J-15 ミニ橋脚 (16個入り)
・
J-20 ガーター橋 (2個入り)
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J-22 複線ブロック橋脚 (6個入り)
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J-23 いなかの駅
・
J-25 クリアドーム (しかくがた)
列車の通過によってアクション動作のある踏切や、
レールの脇に建物などが隣接するものはアドバンスへの流用はできないようです。
プラレールユーザーの皆様ならお気づきかとは思いますが、
アドバンス規格の車両と、
アドバンス専用の情景部品3種類を購入するだけで、
プラレールを持ってる方はそのまま遊べるのです。
プラレールは、線路や駅などのインフラ設備が無いとたくさん走らせられません。
プラレールアドバンスは既存のインフラ(プラレール)を有効活用し、
設備投資を行わずにリーズナブルに発展が出来るのです。
(プラレールに限らず鉄道模型はインフラ投資が大きいです)
それでは、
プラレールアドバンスの列車はどんなものが予定されているのか見てみましょう。
パッケージはこのような形態です。
非常にコンパクトにまとまっています。
●AS-01 0系 新幹線
元祖新幹線といえば0系ですね。
●AS-02 500系 新幹線
ロングノーズがトレードマークの500系。
アドバンスの規格を生かしてロングノーズがしっかり再現されています。
●AS-03 923形 ドクターイエロー
非営業車ですが人気が高いのがドクターイエローですね。
最初のラインナップに入っています。
●AS-04 E231系500番台 山手線
東京の顔ともいえる山手線のE231系500番台もあります。
展示品が脱線していたのはご愛嬌です。
●AS-05 485系 特急電車
エル特急といえば485系を思い浮かべる人も多いでしょう、定番形式の485系です。
トレインマークは「雷鳥」となっているので、JR西日本仕様のようです。
●AS-06 南海ラピート
アドバンス最初の車種のうち、唯一の私鉄は南海ラピート。
独特のデザインが人気の空港連絡特急です。
仕様について申し上げますと、各車両とも連結解放は可能です。
動力源には単4乾電池1本(別売)が必要です。
車体幅は通常のプラレール(4cm)の約半分の2cmとのこと。
ほとんどNゲージと同じくらいの幅で作られています。
なんとなくですが、プラレールとBトレインショーティーの
中間的な存在になりそうな気がします。
「プラレールやったことないから持っていないけど…」
というプラレール初めましてさん、
「昔持ってたレールは全部捨てちゃったんだけど…」
というプラレール卒業生さん、
これから
プラレールアドバンスを始めたいという方には、
スターターセットがあります。
●N700系3000番代新幹線 スターターセット
基本的な楕円形コースに、対向式ホーム、
ストップレール、クロスポイントレール、架線柱が入り、
車両は単品売りされていないN700系3000番台がセットされているという、大変お得なセット。
これさえあれば買ったその日からいきなり遊べます。
タカラトミーホームページより ©TOMY
こちらはメーカーサイトにある“並び”写真ですが、
一瞬プラレールとは思えない雰囲気を醸し出していますね。
従来のプラレールの半分のスペースで楽しめるからこその“並び”でしょう。
プラレールのディフォルメ感にそろそろ飽きてきてしまい、
リアリティを追求したくなってしまったチビッ子諸君!
そして、久しぶりにプラレールで遊びたくなった大人の皆さん!
半世紀を越えて登場となった革新的新シリーズ・
プラレールアドバンス、
ぜひ楽しんでみてください。
というわけで、今大変話題となっている
プラレールアドバンスのご紹介でした。
写真:とみのん
文章:カピの塚