こんばんは、カピの塚です。
毎年3月は全国的にダイヤ改正が行われ、列車の引退や新しい列車の登場など、様々な出来事があります。
今回は、2012年3月のダイヤ改正に関連した鉄道模型をご紹介いたしましょう。
▲300系 東海道・山陽新幹線 (のぞみ)
東海道・山陽新幹線の第三世代の車両として登場した300系は、新設の「のぞみ」として運行を開始しました。
従来の0系や100系とは大きく異なるデザインで「のぞみ型」とも呼ばれ、最高速度は270km/h、東京~新大阪間を2時間半で結びました。
後継の700系やN700系の導入に伴い、「のぞみ」から「ひかり」「こだま」を中心とした運用に変わっていきました。
そして2012年3月16日をもって引退となりました。
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【限定品】 JR 300-3000系 東海道・山陽新幹線 (16両セット) (TOMIX)
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JR 300系東海道・山陽新幹線 基本セット (基本・6両セット) (TOMIX)
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JR 300系東海道・山陽新幹線 増結セットA (増結・4両セット) (TOMIX)
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JR 300系東海道・山陽新幹線 増結セットB (増結・6両セット) (TOMIX)
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300系 東海道・山陽新幹線 「J61」編成 シングルアームパンタ (基本・8両セット) (MICRO ACE)
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300系 東海道・山陽新幹線 「J61」編成 シングルアームパンタ (増結・8両セット) (MICRO ACE)
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300系 東海道・山陽新幹線 「F9」編成 シングルアームパンタ (基本・8両セット) (MICRO ACE)
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300系 東海道・山陽新幹線 「F9」編成 シングルアームパンタ (増結・8両セット) (MICRO ACE)
300系をデビュー当時から見てきた人にとっては、「のぞみ」と言って最初に思い浮かぶのはやっぱり300系だと思います。
つい最近デビューしたばかりに思ってしまいがちですが、長距離/高速/高頻度の運転となる新幹線は在来線よりも車両の寿命が短くなる傾向にあり、新しいと思っていた300系も実は思っていた以上に齢を重ねています。
300系はTOMIXからJR東海の0番台とJR西日本の3000番台が発売。
3000番台のほうはなんと16両フル編成での車両セットでしたが、大変人気のため本日現在早速品切れ中です。
また、これまでNゲージではTOMIXのみの発売だった300系ですが、MICRO ACEからもJ61編成とF9編成が発売予定です。
▲100系 東海道・山陽新幹線 (ひかり)
1985年、0系に続く新型車としてイメージチェンジを図った100系が登場。
新幹線では初めての2階建て車が連結されるなど、新しい「ひかり」として一世を風靡。
2003年に東海道新幹線から撤退し、その後は山陽新幹線内のみで「こだま」として引き続き活躍。
そして、2012年3月16日をもって引退となりました。
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【限定品】 JR 100系 山陽新幹線 (K編成・復活国鉄色) (6両セット) (TOMIX)
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JR 100系山陽新幹線 (フレッシュグリーン) (6両セット) (TOMIX)
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100系 グランドひかり (基本・6両セット) (KATO)
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100系 グランドひかり (増結・6両セット) (KATO)
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100系 グランドひかり (増結・2両セット) (KATO)
丸い顔の0系と異なり、とんがった顔の100系ということで、誰にも分かりやすい新型車でした。
二階建てのグリーン車と食堂車を連結した堂々16両編成は、東海道・山陽新幹線の新しい時代の到来を感じさせるものでした。
上記リンクでご紹介のTOMIXの車両セットは山陽新幹線の「こだま」として6両編成で活躍していた近年の姿を、KATOは東海道・山陽新幹線の「グランドひかり」として最も華やかな時代を、それぞれ再現しています。
▲24系 寝台特急「日本海」
大阪~青森間を結ぶ寝台特急「日本海」。
関西圏と東北地方をダイレクトに繋ぐ列車として長年親しまれてきました。
もともとは急行列車としてスタートした「日本海」は、1968年の20系客車導入に伴いブルートレインとなりました。
その後使用車両は14系や24系に変更。一時は青函トンネルを経由して函館まで延長運転されていました。
近年は乗客数の減少に伴い、JR西日本担当分が2008年に廃止され、JR東日本担当分のみの運行となっていました。
2012年3月16日発の便をもって定期列車としての運転が終了し、今後は多客期のみ運転される臨時列車に格下げとなりました。
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EF81 一般色 敦賀運転派出 (KATO)
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24系寝台特急 「日本海」 (基本・6両セット) (KATO)
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24系寝台特急 「日本海」 (増結・5両セット) (KATO)
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JR EF81形 電気機関車 (敦賀運転所) (TOMIX)
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JR 24系25形 特急寝台客車 (日本海・JR西日本仕様) (7両セット) (TOMIX)
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JR 24系25-0形 特急寝台客車 (日本海・モトトレール) (7両セット) (TOMIX)
寝台特急「日本海」の臨時列車格下げにより、関西圏を発着する純粋なブルートレインの定期運行は全て廃止となってしまいました。
(関西発着の東北方面の寝台特急は「トワイライトエクスプレス」のみとなります)
今月はこれに合わせるかのようにTOMIXとKATOから「日本海」が続けて発売となりました。
KATOはJR東日本が受け持つ現行の「日本海」を再現するためのセットです。
TOMIXは、2008年に廃止されたJR西日本が受け持っていた「日本海」を再現するセットおよび単品の構成。
時代設定や所属会社が異なりますが、どちらも長い歴史を持つ「日本海」の1ページであることには変わりはありません。
▲583系 急行「きたぐに」
大阪~新潟間を結ぶ急行「きたぐに」です。
関西圏と北陸および新潟県を結ぶ急行列車として長年親しまれてきました。
10系や12系などの客車で運行されていましたが、1985年より583系に変更。
2012年3月16日発の便を以って定期運用が終了し、多客期の臨時列車に格下げとなりました。
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JR 583系電車 (きたぐに) (基本・6両セット) (TOMIX)
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JR 583系電車 (きたぐに) (増結・4両セット) (TOMIX)
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JR 583系電車 (きたぐに・旧塗装) (10両セット) (TOMIX)
TOMIXから「きたぐに」用の装いとなった583系が発売されています(現在いずれも品切中)。
583系は寝台特急電車として581系と共に各地で活躍してきましたが、夜行列車の削減にともなって使われる列車も少なくなり、2012年現在の定期列車の担当は急行「きたぐに」だけとなっていました。その「きたぐに」も今回のダイヤ改正をもって臨時列車化されてしまいましたので、今後の動向が注目されます。
▲371系 特急「あさぎり」
「あさぎり」は小田急小田原線とJR御殿場線を直通運転する列車で、1955年に特別準急としてスタートしました。
1991年より特急列車に格上げされ、その際にJR 371系と小田急20000形が導入されました。
この371系はJR東海が「あさぎり」用に作った特急電車で、100系新幹線と同じイメージのカラーリングなのが特徴。
中間には2階建て車が連結されるなどリゾート特急としての設備が整っています。
運行開始から20年が経ち、2012年3月のダイヤ改正を以って「あさぎり」と「ホームライナー」から引退となりました。
今後は、臨時列車に使われる予定です。
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371系 特急「あさぎり」 (7両セット) (MICRO ACE)
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371系 特急「あさぎり」 (木箱・7両セット) (MICRO ACE)
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371系 特急「あさぎり」 シングルアームパンタ (7両セット) (MICRO ACE)
371系は1編成7両しか存在していない希少な車種でしたが、MICRO ACEからNゲージ車両セットが発売されました(いずれも品切れ中)。
▲119系
JR飯田線の主ともいえる119系は国鉄時代に作られた近郊型電車です。
JR飯田線はもともと4つの私鉄を国有化して国鉄飯田線となり、JR東海が引き継いだ路線です。路線長が190kmを超える上に駅数が94駅と非常に多く、山岳路線のため急カーブや急勾配もあり、全線を各駅停車で乗り通すと6時間もかかるという特殊な環境にあります。そんな飯田線のためだけに作られたのが119系で、105系をベースとして開発されたため、見た目が105系に良く似ています。
JR東海では在来線に汎用形式の313系電車を投入し旧型車の置き換えを進めており、119系も2012年3月のダイヤ改正を以って引退となりました。
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JR 119系 5000番代 リバイバルカラー 2輛編成セット (2両セット) (GREENMAX)
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119系 5000番台 復活国鉄色 (飯田線) (2両セット) (MICRO ACE)
引退を控え、一部の編成は国鉄時代のスカイブルーにライトグレーの帯の塗装に復元されました。このリバイバルカラーの編成は、GREENMAXとMICRO ACEからそれぞれNゲージ完成品として発売されております。
119系は原則的に飯田線でしか使われていない電車で、2両編成と1両編成があります。外観は、国鉄時代仕様、JR東海仕様、JR東海冷房改造車仕様、リバイバルカラー編成など時代によって姿を変えている他、一時は東海道本線の「するがシャトル」に使われたことがあるなど、ひとつの電車でいろいろな仕様が楽しめるという、模型趣味的にはかなり面白い形式です。GREENMAXからは完成品だけでなく、未塗装板キットもあります。
▲ワム380000形
かつて日本の貨物列車といえば、積み荷に合わせて専用の貨車が作られ、それを荷主と目的地に合わせて編成し、さまざまな駅で増結・解結を行いながら運行されていました。しかし、時間がかかるうえに効率の悪いといった難点があり、さらに道路網の整備や自動車の性能向上などにより、鉄道の貨物輸送は大きく変化してきました。現在では大荷主による専用貨物列車を除くと、多くはコンテナによる貨物列車に置き換えられ、だいぶ効率化が進みました。
ワム80000形も典型的なパレット積み有蓋貨車で、日本全国にありふれていましたが、近年では東海道線を行くパルプ輸送列車くらいでしか見られなくなるまでに数が減ってきておりました。そのワム80000形を使った貨物列車が、この3月のダイヤ改正で姿を消しました。
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【限定品】 JR EF66・ワム380000形 (専用貨物列車) (35両セット) (TOMIX)
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ワム80000・380000番台コロ軸受改造車ファーストブルー (15両セット) (MICRO ACE)
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【限定品】 ワム80000 (河合商会Nゲージ発売20周年記念・20両セット) (河合商会)
ワム80000形はあまりにもメジャーというか定番の貨車でしたので、KATO、TOMIX、MICRO ACE、河合商会から様々なタイプが発売されております。今回のダイヤ改正で姿を消した東海道線のパルプ輸送列車を再現した限定セットがTOMIXから、機関車付きの35両セットで発売中です。セットされているワム80000は改良型のワム380000形(いわゆる青いワム)となっておりますが、1両ずつ車番が異なりコレクションにも最適です。MICRO ACEからも、ワム380000形が15両入ったセットが発売されていましたが、現在は品切れ中です。また、河合商会からは同社のNゲージ発売20周年記念として茶色のワム80000形の20両セットが発売されております。
この東海道線のパルプ輸送列車はワム80000形からコンテナ貨車に置き換えられたことに伴い、乗り入れ先の岳南鉄道では貨物営業が廃止となりました。地方私鉄で貨物営業を行っている会社が少なくなりつつある昨今。貨物営業は鉄道会社にとって安定した収入源ですから、貨物営業が廃止となることで経営が急速に厳しくなる私鉄も多く、岳南鉄道の今後が気になります。
▲ED75形
北海道・東北・九州の交流区間に配置されたED75形電気機関車は、現在では東北地方に配置されているものが残るのみとなっています。客車列車、貨物列車、どちらにも使える汎用的な機関車となっており、すっかり東北の顔といっても過言ではないでしょうか。しかしながら、EH500形の導入が進んでいるため、徐々に置き換えが進んできていまして、2012年3月のダイヤ改正を以って、ED75形は全て定期運用から外れました。
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国鉄 ED75形 電気機関車 (ひさし付・前期型) (TOMIX)
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国鉄 ED75 1000形 電気機関車 (前期型) (TOMIX)
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国鉄 ED75 1000形 電気機関車 (後期型) (TOMIX)
ED75形はKATO、TOMIX、MICRO ACEの3社から様々なタイプが発売されておりますが、特にTOMIXはED75形のバリエーションが豊富です。このうち今回のダイヤ改正で定期運用が無くなってしまったのは1000番台が中心です。
ED75形のことで最近特に印象深いのは1039号機。2011年の東日本大震災で、常磐線を走行中に地震に見舞われ、その後すぐに津波に襲われた車両です。メディアにも取り上げられていましたが、牽引していたコンテナ車もそれまで走っていた線路もみんな流され、一面がれきの地にぽつんと取り残された1039号機を写した写真は、津波の恐ろしさを後世に伝える光景であったことは間違いありません。
▲221系
JR西日本が民営化後最初に作った電車といえば221系。関西地区ではJRと並行私鉄の競合が激しく、221系は新快速や大和路快速に導入されました。鉄道友の会からローレル賞を受賞した名誉ある電車です。アーバンネットワークの顔として活躍してきました。
しかし、221系も後継の223系や225系の増備にともなって各路線からの撤退や転属が進んでおり、今回のダイヤ改正では福知山線からの撤退が話題となりました。
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221系 (基本・4両セット) (KATO)
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221系 (増結・2両セット) (KATO)
Nゲージでは221系はKATOからのみ発売中です。実車はシンプルかつ柔軟に編成の組み替えができる形式ですので、模型でもいろいろな編成を再現すると面白いかと思います。
ちなみに、223系、225系も同じくKATOから発売されていますので、アーバンネットワークの主力車両3形式をKATOで揃えることが可能となっています。
▲283系 (オーシャンアロー)
京都・新大阪~白浜・新宮間で運行される特急列車は「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の3本立てとなっておりました。283系は車両そのものに「オーシャンアロー」という愛称が付いていますが、運転される特急列車名も「オーシャンアロー」でした。しかし、今回のダイヤ改正にて、これらの列車は全て「くろしお」に統一されました。283系にとっては、ちょっとした変化となったダイヤ改正であります。
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283系 「オーシャンアロー」 基本(A編成) 改良品 (6両セット) (MICRO ACE)
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283系 「オーシャンアロー」 増結(C編成) 改良品 (3両セット) (MICRO ACE)
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283系 「オーシャンアロー」 増結(B編成) 改良品 (3両セット) (MICRO ACE)
283系も実車の両数が少ない希少な形式の電車となっています。
NゲージはMICRO ACEから発売されており、イルカに例えられる独特な形状の車体が見事に再現されています。
▲小田急20000形 RSE 特急「あさぎり」
小田急電鉄では2012年3月のダイヤ改正をもって、長年親しまれてきた電車3形式が引退となりました。
20000形は通称RSEといい、特急「あさぎり」としてJR御殿場線に直通する列車として活躍してきました。
今回のダイヤ改正をもって、「あさぎり」は60000形(通称MSE)に置き換えられることとなり、JR東海の371系とともに引退となりました。
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小田急 ロマンスカー 20000形 RSE あさぎり (7両セット) ★さよならバージョン (MODEMO)
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小田急 ロマンスカー 20000形 RSE あさぎり (7両セット) (MODEMO)
20000形RSEはMODEMOからNゲージ化されています。
江ノ電や嵐電など小型電車を主力としているMODEMOからの模型化ということで、初回発売当時は大変話題となりました。
今回の再生産では引退にあわせて「さよならバージョン」として仕様変更が行われますので、前回品とは品番は同じですが細部が異なりますのでご注意ください。
▲小田急10000形 HiSE
10000形はHiSEと言いまして、それまでの小田急ロマンスカーから大きくイメージチェンジした塗装と、通常よりも高い位置から車窓が楽しめるハイデッカータイプの客席で大変話題となりました。小田急ロマンスカーの代表的な形式のひとつです。しかしながら、ハイデッカー構造がバリアフリーの観点から難があり、引退を早めた要因ともいわれています。一部の編成は短縮の上、長野電鉄に譲渡されましたが、小田急に残った編成については、今回のダイヤ改正で引退となりました。
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小田急 ロマンスカー 10000形 HiSE (ロゴマーク付) (11両セット) (TOMIX)
10000形HiSEは、TOMIXは何度かの仕様変更を経て今月最新仕様が発売となりました。小田急ロマンスカー独特の連接構造や、一番の目玉ともいえる先頭車の展望席と2階運転席など、特徴をよくとらえております。
ちなみに
KATOからも発売されていますが、ここ10年は再生産されておりませんので品切れ中です。ちなみにKATOのほうは室内灯が標準装備という豪華仕様です。
▲小田急5000形
5000形は小田急の通勤型電車の一つです。
昔からの小田急顔ともいえるデザインの車両ですが、それまでの車両と異なる最大のポイントはやはり車体が大型化され20m級となったことでしょう。これにより、小田急にも20m級車両が増えていきました。何度かの仕様変更を経て、近年では更新やパンタグラフの交換など工事で変化が生まれました。
小田急の通勤型電車も続々と新型車が登場しており、5000形も少しずつ数を減らしてきておりました。
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小田急5000形(5200形) シングルアームパンタ ブランドマーク (6両セット) (MICRO ACE)
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小田急電鉄 5000形 シングルアームパンタ (4両セット) (MICRO ACE)
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小田急 5000(2600)形 4輛編成セット (4両・組み立てキット) (GREENMAX)
完成品はMICRO ACEから、未塗装キットはGREENMAXからそれぞれ発売されております。MICRO ACE製品については品切れ中ですが、GREENMAXのキットは定期的に再生産が行われておりますので、工作派の方はぜひキットをどうぞ。
▲長野電鉄2000系
長野電鉄はこの3月に大きな転機を迎えます。
まずは長年特急車として親しまれてきた2000系の最後の1編成であるD編成の引退です。
2000系は長野電鉄の特急車両で、ハイグレードな設備を持っている電車です。
地方私鉄で特急車両を持つことはある意味ちょっとしたステータスともいえますので、長野電鉄のシンボルであることは間違いありません。
長野電鉄では新型の特急車として、小田急電鉄10000形HiSEを導入して「ゆけむり」、JR東日本253系(元成田エクスプレス)を導入し「スノーモンキー」として運転しております。これに伴って2000系は引退となったわけですが、この引退日程が何度か変更されております。やはり長野電鉄としては引退が惜しい電車なのでしょう。
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鉄道コレクション 長野電鉄 2000系 D編成 リバイバルカラー (3両セット) (TOMYTEC)
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長野電鉄2000系D編成 復活りんご塗装・夏姿 (3両セット) (MICRO ACE)
長野電鉄2000系は、TOMYTECから鉄道コレクションが何パターンか発売されております。また、MICRO ACEからも完成品が発売されております。いずれも、塗装や運行時期などに合わせた仕様違いがあり、お好みでお選びください。(いずれも品切れ中ですみません)
そして、長野電鉄のもうひとつの大きな出来事として、屋代線の廃止があります。
屋代線は国鉄信越本線(現・しなの鉄道)と接続している支線でした。かつては国鉄新宿駅からの急行「志賀」が長野電鉄の湯田中駅まで直通運転していました。
近年では利用客数の減少が進んでおり、残念ながら廃止・バス転換となりました。
今月は屋代線の廃止を記念して、しなの鉄道と長野電鉄が共同で臨時列車を運転するイベントが行われ盛況に終わりました。
▲十和田観光電鉄7700系(※写真の作例は東急7700系)
この春、東北から一つ、鉄道路線が消えます。
三沢~十和田市を結ぶ十和田観光電鉄は、少子化や新幹線開業による利用客の減少や、震災の影響による観光客の減少、終点の十和田市駅の再開発、沿線自治体からの支援打ち切りなど様々な事情で、この3月をもって運行を終了し、鉄道路線廃止という道を歩むこととなりました。今後はバスに転換となります。
近年では、合理化や安全対策の強化のため、東急電鉄より7700系などを導入しておりました。その一方で、在来の旧型車や電気機関車などもイベント、撮影、貸切といった様々な形で運行が継続され、鉄道ファンから大変親しまれてきました。路線廃止という決断に至るまでには様々な苦労があったと思いますが、寂しいといった感情的な問題だけで片付けられないのが、今の地方の鉄道が置かれている状況であるともいえます。
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東急 7000系 4輛編成セット (基本・4両・組み立てキット) (GREENMAX)
十和田観光電鉄の電車のひとつである7700系はもと東急7700系で、さらにたどれば7000系です。GREENMAXのキットから作成が可能ですが、社紋や十和田観光電鉄独自の仕様などは実車を参考に研究して作成に挑戦してください。
引退となった列車、車両、路線にお疲れ様。そして今までありがとう。
担当:カピの塚