こんにちは、カピの塚です。
静岡ホビーショーのレポートの続きですが、今回はレイアウト用品・素材を多数発売していることでお馴染みのモーリンのブースをご紹介します。
★GM架道橋専用 橋台&橋脚(小判型)
▼GM架道橋用 橋台・橋脚 見本
新製品と書かれて飾ってあるのは、GM架道橋用の橋台と橋脚です。
GM架道橋とは、その名の通りGREENMAXから発売されている架道橋のことで、河川などを渡る際に使う橋のことです。
本体を組み立てて、上面にフレキシブル線路(道床無し線路)を接着して出来上がります。
これまではストラクチャーの定番品として
未塗装キットが発売されてきましたが、今年から着色済みキット3種類(
茶色、
緑色、
赤色)が加わりよりレイアウトに取り入れやすくなりました。
しかし橋脚や橋台はキットに含まれておらず、他の製品の改造または自作をする必要がありました。
そこで今回、モーリンから新発売となるのはそのGM架道橋専用に設計された橋台と橋脚です。
▼GM架道橋用 橋台 見本
橋台の取り付け例をよくご覧ください。
架道橋そのものが載る部分と、線路を設置する部分、2段階の高さが用意されています。
橋台は実際は堤防部分に同化しているのでなかなか気づきにくいものですが、こだわるならちゃんとしたものを設置したほうが良いですね。GM架道橋とサイズがピッタリであれば買ってすぐにGMの架道橋が設置できます。
素材は軽くて頑丈で加工しやすいことで定評のあるスタイロフォームが使われてています。
橋台は高さ違いで次の製品が発売予定です。
▼GM架道橋用 橋台 H40mm
▼GM架道橋用 橋台 H50mm
▼GM架道橋用 橋台 H60mm
10mm刻みで高さが異なるというのもうれしい仕様ですね。
▼GM架道橋用 小判型橋脚 作例
GM架道橋は単体で使うとは限りません。
河川敷を含めて幅の広い河川を渡る場合、このような架道橋は繋いで長くします。
すると途中を支える橋脚が必要になります。
上記の作例写真で河川敷部分に設置されている橋脚に注目。
このような場所は増水時には橋脚自体が川の中に建つことになります。
そこで水の流れの抵抗を受けにくいよう、断面が楕円形といいますか、小判型になっている橋脚が使われます。
また実際の橋脚に倣い、下の方が太く上の方が細い造形となっています。
リアルですし、安定感が感じられますね。
高さ違いで下記の2種類が予定されています。
▼GM架道橋用 小判型橋脚 H38.5mm
▼GM架道橋用 小判型橋脚 H48.5mm
高さの表記が中途半端な数字に思われたかもしれませんが、
先ほどの橋台と組み合わせた場合に、線路と架道橋が水平に保てる設計となっています。
★Nゲージ用 橋脚(小判型)
先ほどの小判型の橋脚ですが、GM専用だけでなく汎用品も発売予定です。
こちらの高さは40mm、50mm、60mm、100mm、120mmというようにキリの良い数字が設定されています。
素材は同じくスタイロフォームなので、ご自分のジオラマやレイアウトの条件に合わせて短く切って調節することができますね。
▼橋脚 小判型 H40mm
▼橋脚 小判型 H50mm
▼橋脚 小判型 H60mm
▼橋脚 小判型 H100mm
▼橋脚 小判型 H120mm
様々な河川を渡る風景が作れそうですね。
なお、モーリンでは河川製作用の素材セットを発売中です。
No.601 水面作製素材セット 川用(渓流)
No.602 水面作製素材セット 川用(中下流)
モーリンの他、各社から発売中の水面表現素材、河川敷用の小石や砂利、川底着色用の絵の具などを組み合わせて、河川のある風景を作ってみるのも良いですね。
★築堤パーツ
人工的に土砂を盛り上げて周囲よりも高い位置に平坦な地表を築くことを盛り土と呼び、住宅や道路などの都市開発ではよく使われる土木工事の手法です。
盛り土のうち、鉄道や道路を高くして通すことを目的としたもは築堤と呼ぶこともあります。高架線としての役割を持っていることが多いです。
日本の鉄道風景ではよく見かける築堤ですが、鉄道模型のレイアウトやジオラマの中に実際に作るとなると素材の加工や高さの調整、そして必要な長さを賄うのはなかなか大変です。
▼築堤パーツ (基本部・傾斜部)
そこでモーリンでは築堤パーツをかねてより発売しています。(写真左2アイテム)
「基本部」とは実際に線路が敷かれる土台部分、「傾斜部」とはその左右両側の斜めになっている法面部分のことを指しています。
硬い発泡スチロール製で、この築堤パーツを利用することで簡単に水平で均一に整えられた築堤区間を作ることができます。
もちろん、基本部を複数並べれば複線化もできますし、NゲージだけでなくHOゲージなどもっと大きな鉄道模型にも対応できます。
応用としては車両展示台としての利用もできますね。
しかしながら、「この築堤は高すぎないか?」「もっと低い築堤を作りたい!」という声があったため、今回改良版が加わることとなりました。それが写真右側の2つのアイテムです。
従来品の高さが50mmでしたので、Nゲージ(1/150)換算にすると7m50cmとなり、ビル4~5階くらいの高さを通る築堤となっておりました。これは他の鉄道の線路を高架で跨ぐことを前提にした高さとなります。
今回は高さ30mmバージョンが加わります。この場合Nゲージ(1/150)換算にすると4m50cmとなり、ビル2~3階くらいの高さとなりますから、対道路との交差などに丁度よいくらいの高さとなります。
また、素材も発泡スチロールからスタイロフォームに変更となり、より加工しやすくなりました。
▼築堤パーツ H30mm 設置概要
設置方法は従来品と同じく、基本部を置いてその両側に傾斜部を取り付けます。
▼築堤パーツ H30mm 作例
あとは線路を固定してバラスト、土、草などを盛り付ければできあがりです。
リアルな築堤区間が作れますね。
しかし、もうひとつ大事な声として、「これではカーブ区間が作れない!」というものがありました。
そこでモーリンが更に製品化を決めたのがこちら。
▼築堤パーツ 曲線用
曲線用区間の築堤を作るため、基本部と傾斜部に曲げやすいよう切り込みを入れたバージョンです。
▼築堤パーツ 曲線用 作例
作例をご覧ください。
使い方はこれまでの直線用と同じです。
違うのは曲線用となったことで隙間が生じる場合は、
ライトモデリングペーストなどを利用して埋めましょう。
▼築堤パーツ H30mm 曲線用
もちろん高さ30mm用もあります。
▼築堤パーツ H30mm 曲線用 作例
カーブ区間の築堤もなかなか見ごたえがあって良いですね。
▼築堤パーツ H30mm 曲線用 応用例
応用例としてKATOのユニトラック複線線路を使ったものがありました。
基本部を2列にして幅を広げれば複線化が出来ます。
ユニトラック複線線路のカーブ区間にはカントが入っており、
実物同様に車両がカーブの内側に傾きますのでリアルです。
築堤パーツ各種は現在好評発売中です。
高さ30mm用および曲線用は6月上旬発売となりました!
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TM-01 N・HO兼用 築堤パーツ 直線用 基本部 (□H50mm×W50mm×L300mm) (2個入り)
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TM-02 N・HO兼用 築堤パーツ 直線用 傾斜部 (△H50mm×W50mm×L300mm) (2個入り)
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TM-11 N・HO兼用 築堤パーツ 曲線用 基本部 (□H50mm×W50mm×L300mm) (2個入り)
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TM-12 N・HO兼用 築堤パーツ 曲線用 傾斜部 (△H50mm×W50mm×L300mm) (2個入り)
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TM-21 N・HO兼用 築堤パーツ 直線用 基本部 (□H30mm×W40mm×L30mm) (4個入り)
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TM-22 N・HO兼用 築堤パーツ 直線用 傾斜部 (△H30mm×W30mm×L300mm) (4個入り)
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TM-31 N・HO兼用 築堤パーツ 曲線用 基本部 (□H30mm×W40mm×L300mm) (4個入り)
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TM-32 N・HO兼用 築堤パーツ 曲線用 傾斜部 (△H30mm×W30mm×L300mm) (4個入り)
築堤を駆け抜ける列車のある風景、かっこいいですよね。
モーリンのレイアウトやジオラマの材料各種は
こちらの検索結果よりどうぞ。
それではまた次回。
担当:カピの塚@せっかくだからジオラマを作りたい!
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