第37回鉄道模型ショウ2015 レポート【KATO編】

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カピの塚
第37回鉄道模型ショウ2015 レポート【KATO編】

こんにちは、カピの塚です。
7月の終わりから8月の初めにかけて東京の松屋銀座で開催された「第37回 鉄道模型ショウ2015」のレポートです。
今回は、KATOの様子をご覧ください。


【レイアウトの走行風景】

大レイアウトを走る0系新幹線

会場中央には、KATOとTOMIXのモジュール集合レイアウトが設置されています。
この時間帯、高架線や築堤の上を駆け抜ける0系が見られました。

【特別企画品】 0系2000番台 「東海道新幹線開業50周年記念」 (基本・4両セット)
【特別企画品】 0系2000番台 「東海道新幹線開業50周年記念」 (増結・4両セット)
0系2000番台 東海道・山陽新幹線 (増結・8両セット)

トワイライトエクスプレスとカシオペアのすれちがい

地上の線路では、寝台特急「トワイライトエクスプレス」と「カシオペア」が運転されていました。
よく見ると「カシオペア」のほうはお召し塗装のEF81-81が牽引しており、2015年3月に実施されたパイパイ代走を髣髴とさせる組み合わせになっています。

EF81 81 お召塗装機 (JR仕様)
EF510+E26系 「カシオペア」 (基本・4両セット)
E26系 「カシオペア」 (増結A・3両セット)
E26系 「カシオペア」 (増結B・6両セット)

EF81 トワイライトエクスプレス色
24系 寝台特急「トワイライトエクスプレス」 (基本・6両セット)
24系 寝台特急「トワイライトエクスプレス」 (増結・4両セット)

北陸新幹線を流し撮り

こちらはKATOブース内のお座敷レイアウトです。
ユニトラック線路による地上4線、高架2線の配置となっています。

高架線を行くのは北陸新幹線です。

JR西日本所属のW7系。
W7系 北陸新幹線 「はくたか」 (基本・6両セット)
W7系 北陸新幹線 「はくたか」 (増結・6両セット)

JR東日本所属のE7系。
E7系 北陸新幹線 「かがやき」 (基本・3両セット)
E7系 北陸新幹線 「かがやき」 (増結A・3両セット)
E7系 北陸新幹線 「かがやき」 (増結B・6両セット)

同じくJR東日本所属のE7系ですが、こちらは金沢まで開業する前の長野新幹線「あさま」として運用されているときの設定です。
西村京太郎トラベルミステリー「信濃の死」でも登場しましたね。
E7系 北陸新幹線 (基本・3両セット)
E7系 北陸新幹線 (増結A・3両セット)
E7系 北陸新幹線 (増結B・6両セット)

高架線を疾走するE3系2000番台「つばさ」

高架線の直線区間が長い線路配置にすると新幹線が疾走する姿を楽しめます。

E3系2000番台 山形新幹線 「つばさ」 新塗色 (7両セット)

リバイバル踊り子

地上4線は上野東京ラインを意識してか、東北・高崎線関連の列車を中心とした内容になっていました。

185系 A8編成 リバイバル踊り子色 (基本・8両セット)
185系 A8編成 リバイバル踊り子色 (増結・2両セット)
185系 C1編成 リバイバル踊り子色 (5両セット)

ターンテーブルと扇型機関庫

こちらは別のレイアウトです。
過去のイベントでも展示されている扇型機関庫とターンテーブルを擁する機関区のある風景です。
これまでと異なるのは、建物内の照明が点灯してましたので暖かい雰囲気になっています。
ターンテーブルの近くにはライトアップ用の照明も設置されています。

UNITRACK 電動ターンテーブル
UNITRACK ターンテーブル隣接線路フィーダーキット (3線分入り)
UNITRACK ターンテーブル拡張線路セット (直線)
UNITRACK ターンテーブル拡張線路セット (曲線)
扇型機関庫 (組立済完成品)
C12


【新製品の告知】

HOユニトラック リレーラー線路の告知
HOユニトラック リレーラー線路の複線接続例

今秋発売予定の新製品です。
「リレーラー線路」は脱線した車両を走らせながらでも線路上に復帰させることができる便利な線路です。
踏切に似た形状にデザインされており、並列に接続すると複線間隔を保持することができます。
これまでHOゲージ用は発売されていなかったので待望の製品化となります。

HOユニトラック 3灯式自動信号機Sの告知

同じく今秋発売予定の新製品です。
KATOのHOゲージ用線路には自動信号機がありませんでしたので、こちらの待望の製品化となります。

HOユニトラック 3灯式自動信号機S

「3灯式自動信号機S」は直線線路S123と同じ長さで設計されています。
通常の状態で緑を現示し、地上子を模したセンサーに車輪が接触することで赤に、最後尾の車両が通過したあと一定時間を経過すると黄、緑へと切り替わる仕組みです。
信号機に対して逆方向からの列車接近の場合は現示は赤となります。

停止信号ボタン

こちらは「停止信号ボタン」という新しい製品です。
赤いボタンを押すと、「3灯式自動信号機S」の現示が強制的に赤になります。
駅などに設置されている「出発信号」を模した動きを再現できます。

HOユニトラック 3灯式自動信号機Sの使用例

使用例はこちら。
複線間隔の間に信号柱と土台が収まるように作られていることがわかります。

【これから発売予定の試作品】

ここからはこれから発売予定の試作品の展示です。
まずはHOゲージの24系寝台特急「北斗星」の増結用客車単品3種類をご覧ください。

(HO) 24系寝台特急「北斗星」オハネ25 550 ソロ

(HO) 24系寝台特急「北斗星」オハネ25 550 ソロ

(HO) 24系寝台特急「北斗星」オロネ25 ツインデラックス

(HO) 24系寝台特急「北斗星」オロネ25 ツインデラックス

(HO) 24系寝台特急「北斗星」オロハネ25 500 ロイヤル・ソロ

(HO) 24系寝台特急「北斗星」オロハネ25 500 ロイヤル・ソロ

続いては、阪急9300系です。

阪急 9300系
阪急 9300系
阪急 9300系 の行き先表示パーツ

【特別企画品】 阪急 9300系 (8両セット)
阪急 9300系 (基本・4両セット)
阪急 9300系 (増結・4両セット)

阪急9300系は車体に周囲のものが写り込んでいますので、実車同様に艶のある塗料が用いられていることが覗えますね。
大きな窓から見える座席は緑色のパーツとなっており、阪急らしさを演出しています。

EH200 量産型

EH200 量産型

静岡ホビーショーの際は未塗装の車体でしたが、鉄道模型ショウでは車体が塗装された状態の試作品に進展しました。
ただし、まだパンタグラフなど一部のパーツは取り付けられていない状態です。

コキ200 ISOタンクコンテナ 「日陸」 積載

コキ200 ISOタンクコンテナ 「日陸」 積載

コキ200形の新しいバリエーションで、NRS(日陸)のタンクコンテナを積載しているものです。

E531系 常磐線・上野東京ライン

E531系 常磐線・上野東京ライン (基本・4両セット)
E531系 常磐線・上野東京ライン (増結A・4両セット)
E531系 常磐線・上野東京ライン (増結B・2両セット)
E531系 常磐線・上野東京ライン (付属編成・5両セット)

常磐線のE531系はこれまでに複数回製品化されましたが、今回の製品は上野東京ラインの開業に合わせた内容更新となっています。
過去の記事でも述べたとおり、郡山車両センターで検査を受けている車両の台車および床下機器はグレーで塗装されております。近年さらに明るいグレーに変更されたようでして、この製品でも明るいグレーを反映しています。付属の行先表示シールも上野東京ラインを含めた内容になっており、まさに“今”のE531系を再現した製品です。

255系
255系
255系

255系 (基本・5両セット)
255系 (増結・4両セット)

255系はJR東日本の房総方面の特急車です。
先に登場した、651系(スーパーひたち)、251系(スーパービュー踊り子)、253系(成田エクスプレス)の設計思想を融合した車両であり、特に車体断面の形状は253系とほぼ同じです。
独特な先頭形状やブロックパターンの塗り分けなどが個性的な車両です。試作品もだいぶ完成イメージに近づいて来ていますね。

クモハ12 50 鶴見線

クモハ12 50 鶴見線

JR化後も残った旧型国電としては、JR東日本管内では鶴見線のクモハ12形が有名です。
旧型国電とは101系登場以前に作られた旧来の性能を持つ国鉄電車で、その多くは1980年代までに姿を消しました。
しかし鶴見線の大川支線には車体が短い17m級の電車でないと入線できない区間があったため、クモハ12形は1996年まで活躍しました。

模型は昭和50年代後半の姿を再現します。
試作品はボディのみの展示でした。

【サウンドボックス】

今、KATOの一押しアイテムといえば「サウンドボックス」です。
サウンドボックスとは、いわば鉄道車両の効果音再生機です。

サウンドボックス接続例

こちらの写真はサウンドボックスの接続例です。
水色の個体は「パワーパックスタンダードS」で、鉄道模型を運転するためのコントローラーです。
右隣に置かれている黒色の個体が「サウンドボックス」です。
ライン出力の端子がありますので、お手持ちのスピーカーと接続してみるのも良いですね。

HOゲージ C56 走行実演
HOゲージ C56 走行実演

このときはHOゲージのC56が走行中です。
C56・C12の効果音を収録した「サウンドカード」が装着されており、臨場感溢れる蒸気機関車の走行音が再生されるわけです。
「サウンドカード」は差し替え式ですので、装着した「サウンドカード」により効果音も変わります。

サウンドボックス説明掲示

接続方法ですが、パワーパックとサウンドボックスは隣に並べスナップ端子で接続することで電源が供給されます。そしてパワーパックとサウンドボックスをジャンプコードで接続し、線路に電気を供給するフィーダー線はサウンドボックスに接続します。
簡単に言うと、パワーパックと線路の間に介在させるように接続すればOK、というわけです。

パワーパックを操作して列車を走らせますと、その際に車両のモーターにかかる電圧を読み取って、動きに合わせて効果音を発してくれるという仕組みだそうです。
ファンクションボタンが6個付いており、これらのボタンを押すと蒸気機関車用のサウンドカードの場合は汽笛、排水、投炭などの音が再生され、臨場感がさらに増します。

この掲示物をよく見ますと、右端に新しいサウンドカードとしてE233系用の開発が進められていることが書かれています。

サウンドボックス実演

KATOブース内ではその新しいサウンドカード E233系用を用いた実演が行われていました。
シンプルな単線コースをE233系湘南色が走行していますが、サウンドボックスが接続されているためE233系の走行音がスピーカーから鳴り響いていました。
ファンクションボタンを押しますと、「ファアアアアン」という警笛が鳴ったりします。
さらにドアの開閉時に鳴る「ピンポン…ピンポン」という警告音や、乗務員室の近くにいると聞こえてくる「ブッブー」という車掌が運転士に指示を出す際などに使う連絡ブザー音なども鳴ってました。

ちなみに、サウンドボックスにはマイク入力端子もありますので、スマートフォンなどの音楽再生機を繋いで好きな発車メロディを流したり、マイクを繋いで車内放送を真似してみたり、遊び方はほかにもあります。
特に実物車両で使われていたマイクの中古部品をお持ちの方は、サウンドボックスを繋げられるようにするとよりリアルな車内放送が再現できるのではないでしょうか。

鉄道模型の走行に効果音が加わって臨場感が増すという楽しみがサウンドボックスによって手軽に実現できるようになりました。
しかも、運転士のお仕事だけでなく車掌のお仕事もサウンドによって再現されるというのは画期的です。

新たなサウンドカードの追加に期待し、みなさま購入をご検討されてみてはいかがでしょうか。


UNITRACK サウンドボックス
UNITRACK サウンドカード (C12・C56) [サウンドボックス用音源カード]
サウンドカード (4-8-4 FEF-3・GS-4) [サウンドボックス用音源カード]


以上、「第37回 鉄道模型ショウ2015」のKATOブースのレポートでした。


担当:カピの塚





※補足ですが、KATOのサウンドボックスをさらに楽しむための補助機器がCOSMICから発売されましたので、リンクを付けておきますね。
ハンドヘルドコントローラー (電池式) (KATO製SOUND BOX対応)
(N) ACアダプタ (DC12V・2A) (KATO製SOUND BOX活用部材)
(HO) ACアダプタ (DC15V・1.6A) (KATO製SOUND BOX活用部材)
JUMPコード変換コネクタ (KATO製SOUND BOX活用部材)
変換フィーダーコード (KATO製SOUND BOX活用部材)

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