懐かしの旧型客車、キットで作って揃えてみませんか? グリーンマックスの客車キット再入荷!

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懐かしの旧型客車、キットで作って揃えてみませんか? グリーンマックスの客車キット再入荷!

こんにちは、カピの塚です。

GREENMAX(グリーンマックス)のエコノミーキットシリーズの旧型客車各種が再生産され、本日入荷いたしました。

エコノミーキットとは、板状のプラスチックのランナーから必要な部品をニッパーなどで切り出し、プラスチック用の接着剤で貼り合せていき、塗装したあと、形式番号や行先表示など貼り付け、最後に台車やパンタグラフなどを取り付けて完成させる車両キットのシリーズです。いずれも車体部分のみのキットとなりまして、別売りの台車、インレタ、塗料などを用意する必要があります。いわばプラモデル様式の鉄道模型となりますが、プラモデルのような組み立てや塗装など工作がお好きな方にはおすすめのシリーズです。

中にはこれを素材として派生車両や改造車両を作ることができるものもあります。また、内装の部品が無いあっさりとしたキットなので座席などを自作して車内を作りこんでみたり、省略されているディテールを自分なりに再現してみたり、室内灯やテールライトなど電飾を組み込んでみるなど、「完成」の定義は人それぞれとなり、大変奥深いものです。この機会にぜひ車両工作を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

それでは本日の入荷品のご紹介です。

< 121 > 国鉄客車 オハ61形 (三等車) (組み立てキット)
国鉄客車 オハ61形 (三等車) (組み立てキット)


オハ61形は、古い木造客車の安全性向上のため台車と台枠を再利用して車体を新しく作った鋼製のものに載せ替えた60系客車の一員です。実車は1000両以上作られ、中には通勤用改造車の1500番代、北海道向けに二重窓にしたオハ62形、和田岬線用に扉を増設したオハ64形など、派生が存在したのでいろいろ工作しがいのある客車です。

< 122 > 国鉄客車 オハフ61形 (三等車) (組み立てキット)
国鉄客車 オハフ61形 (三等車) (組み立てキット)


オハフ61形は先ほどのオハ61形と同じく古い木造車体を鋼製車体に載せ替えて作られた60系客車の一員で、こちらは「フ」の形式名が示すとおり車掌室が付いているタイプです。こちらも通勤用改造車の1500番代、北海道向けに二重窓にしたオハフ62形、和田岬線用に扉を増設したオハフ64形が存在しました。

< 115 > 国鉄客車 スハ32形 (三等車) 2輛セット (組み立てキット)
国鉄客車 スハ32形 (三等車) 2輛セット (組み立てキット)


スハ32形はスハ32系の基本的な客車で三等座席車です。屋根が二重屋根(ダブルルーフ)になっているグループと、標準的な丸い屋根になっているグループがありますが、このキットでは後者がモデルで2両分の部品が入っています。

< 114 > 国鉄客車 オハ35形 (丸屋根タイプ) (三等車) 2輛セット (組み立てキット)
国鉄客車 オハ35形 (丸屋根タイプ) (三等車) 2輛セット (組み立てキット)


オハ35形はオハ35系の基本的な客車で三等座席車です。こちらは車端部の屋根が丸くなっている車両がプロトタイプで、キットは2両分の部品が入っています。

< 116 > 国鉄客車 マニ36・マニ37形 (荷物車) 各1輛セット (2輌セット) (組み立てキット)
国鉄客車 マニ36・マニ37形 (荷物車) 各1輛セット (2輌セット) (組み立てキット)


マニ36形は新聞や小荷物を運ぶ荷物車です。マニ37形はパレット輸送に対応した主に新聞輸送に使われた荷物車です。どちらも古くなった客車を改造して作られたものですが、同じ形式名であっても改造元の客車が異なるものが多数存在していたのが特徴です。このキットでは各1両分ずつ部品が入っています。

< 120 > 国鉄客車 スハ43形 (三等車) (組み立てキット)
国鉄客車 スハ43形 (三等車) (組み立てキット)


スハ43形はスハ43系の基本的な客車で三等座席車です。戦後に作られた旧型客車の代表的なグループで長距離列車向けの設備を持っていました。指定の台車はTR47ですが、TR23にするとオハ47形となりバリエーションを楽します。また、工作に慣れた方に向けたアレンジとしては、窓を二重窓に、床下に大きな蓄電池箱を付け、台車に歯車式発電機を付けるなど工夫すると北海道用のスハ45形になります。

< 130 > 国鉄客車 スハフ42形 (三等緩急車) (組み立てキット)
国鉄客車 スハフ42形 (三等緩急車) (組み立てキット)


スハフ42形はスハ43系の客車で「フ」の形式名が示すとおり車掌室が付いています。北海道向けに改造された500番代、通勤車化改造されスハフ41形となったものもあります。また北海道向けに二重窓となっているスハフ44形も外見上は似ています。

< 132 > 国鉄客車 スハ44形 (三等車) (組み立てキット)
国鉄客車 スハ44形 (三等車) (組み立てキット)


スハ44形は特急用客車スハ44系の三等座席車で、東海道本線の特急「つばめ」「はと」用に作られました。後に東北本線の特急「はつかり」に一時転用され、晩年は大規模に改修され団体列車や急行「銀河」に使われました。車体色は暗い茶色の「ぶどう色1号」の時代、薄緑の「青大将」の時代、青い車体にクリーム帯の「はつかり」の時代、晩年の茶色「ぶどう色2号」や青色「青15号」の時代など楽しめます。

< 133 > 国鉄客車 スハフ43形 (三等緩急車) (組み立てキット)
国鉄客車 スハフ43形 (三等緩急車) (組み立てキット)


スハフ43形も同じく特急用客車スハ44系で、車掌室付きの三等座席車です。特急「かもめ」「はつかり」などで使われました。ただし当初はわずか3両しか製造されなかった少数派です。四国に転属した2番と3番はローカル列車で使われていましたが、廃車後にナショナルトラストに譲渡され大井川鐵道で現在も活躍中です。

< 134 > 国鉄客車 スロ53形 (特別二等車) (組み立てキット)
国鉄客車 スロ53形 (特別二等車) (組み立てキット)


スロ53形はスハ43系の一員で特別二等車。現在のグリーン車の先祖にあたる客車です。後に車掌室を取り付けてスロフ53形になります。さらに通勤車に改造されたものはオハ41形オハフ41形に、荷物車に改造されたものはマニ37形スユニ61形に…と元の用途とは異なる車両に化けたものもありました。

< 143 > 国鉄客車 スユ42形 (取扱便用郵便車) (組み立てキット)
国鉄客車 スユ42形 (取扱便用郵便車) (組み立てキット)


スユ42形はスハ43系に属する郵便車で、スユ41形の改良型です。郵便職員の作業性改善のため占領軍からの提案を採用した新しい郵便車です。国鉄の客車としては初めて蛍光灯を装備し、仕分け作業中に発生する埃を吸い取る排塵用送風機を設けるなど、労働環境が改善されました。郵便の作業室、職員の休憩室、便所、車掌室など、車内レイアウトは後に登場するオユ10形などに引き継がれていきます。

< 140 > 国鉄客車 オユ10形 (取扱便用郵便車) (組み立てキット)
国鉄客車 オユ10形 (取扱便用郵便車) (組み立てキット)


オユ10形は10系客車に属する郵便車です。郵便車は窓が少ないために屋根上に通風器をずらっと並べて換気を確保しています。また、屋根近くに並ぶ小さな窓は区分棚で郵便物を仕分け作業する郵便職員のための明り取り窓です。後に仕様変更され冷房付きの車両が登場し、冷房が無かった車両も設置工事が行われました。なお、同型車にオユ11形がいます。

< 141 > 国鉄客車 オユ12形 (護送便専用郵便車) (組み立てキット)
国鉄客車 オユ12形 (護送便専用郵便車) (組み立てキット)


オユ12形も10系客車に属する郵便車ですが、車内での郵便物の仕分けは行わず単に郵袋を運ぶだけなのでよくある大きな搬入扉を持つ荷物車とあまり変わらない外見をしています。なお、電気暖房を取り付けたものはスユ13形として別形式となりましたが外見上はほとんど一緒です。

< 142 > 国鉄客車 オユ14形 (取扱便用郵便車) (組み立てキット)
国鉄客車 オユ14形 (取扱便用郵便車) (組み立てキット)


オユ14形も10系客車に属する郵便車ですが、12系客車をベースに設計されていることや、当初から冷房装置が付いているのが特徴です。車内のレイアウトは先ほどのオユ10形とほとんど一緒ですが、区分棚の違いにより車番が0番台と200番台に分けられました。また電気暖房を取り付けたものはスユ16形になります。


今回は以上となります。旧型客車は固定編成の概念は無く、所属も違えば整備や改造の有無など様々な状態の車両が集まって列車が組まれます。1両1両自分のお好みの形態に仕上げて、「あの日乗った列車」「あの日見かけた列車」「一度は乗ってみたかったあの列車」など、思い入れのある列車を少しずつ編成して楽しんでいただければと思います。
ご注文、お待ちしております。


担当:カピの塚

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