Visiting Yoteimaru, Suhafu4425 and DE1030 -As the Yoteimaru exhibit comes to a close-

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Visiting Yoteimaru, Suhafu4425 and DE1030 -As the Yoteimaru exhibit comes to a close-
This article has been written in Japanese.
We apologize for your inconvenience, and your for your understanding.

こんばんは、カピの塚です。
東京・台場にある船の科学館と、
保存展示されている青函連絡船「羊蹄丸」の展示終了ということで、
私も駆け込みで行って来ました。

今回は写真中心のレポといたします。

羊蹄丸

二代目羊蹄丸は青函連絡を行っていた鉄道連絡船の一隻で、
国鉄およびJR北海道が運航していました。
青函航路の青森~函館間(約113km)を3時間50分程度で結んでいました。
(平均29km/hくらいでしょうか?)

青函トンネル(津軽海峡線)の開通に伴い、青函連絡船は廃止となり、
その後羊蹄丸は船の科学館にて展示されるようになりました。

▼羊蹄丸の案内看板
羊蹄丸

看板には現役時代の写真と思われるものが掲示されています。
なにげにどや顔に見えます。


▼羊蹄丸を後方より
羊蹄丸
(撮影:とみのん)

現在、船の科学館周辺で羊蹄丸全体を前から撮影するためには、
水上バスなど付近を航行する船からしかできません。

▼車両甲板後方
羊蹄丸

鉄道連絡船は鉄道車両をそのまま車両甲板に積み込みます。
船体と同じ色に塗られているのでわかりにくいですが、
車両甲板から伸びているレールが3線見えます。
青森港と函館港ではレールの付いた桟橋をここに繋ぐわけです。

▼シンボルマーク
羊蹄丸

羊蹄丸の名前の由来は、蝦夷富士とも言われた羊蹄山です。
笑顔のイルカと、羊蹄山のデフォルメイラストがシンボルマークとなっています。

▼ファンネルマーク
羊蹄丸

煙突部分には所有者を示すマークが掲出されていますが、
羊蹄丸はJNR(国鉄)マークが復元されています。

スハフ44形25号

羊蹄丸内部ですが、車両甲板だった場所は「青函ワールド」という、
昭和30年代の青森駅を再現したセットになっています。
ここに、国鉄客車スハフ44形式の25号車(スハフ4425)が展示されています。

急行「ニセコ」などでも活躍した、北海道用の旧型客車です。
このスハフ4425は、急行「ニセコ」最終日の“お別れ三重連列車”に編成されていた1両です。

▼全体写真
スハフ4425
(撮影:とみのん)

青森駅とその周辺を凝縮した展示になっています。
あまり広くない場所なのでこのような撮り方しかできません。

▼検査標記等
スハフ4425

昭和58年1月に国鉄五稜郭車両センターで検査したと書かれています。
現在のJR北海道函館支社五稜郭車両所です。

▼急行「津軽」
スハフ4425
(撮影:とみのん)

列車愛称板には「津軽」とあります。
北海道の客車なのに本州の急行の役を演じております。

▼行先は「上野」
スハフ4425

北海道の客車なので上野行きもあり得ない設定ですが、
ここではそういう役なのです。

▼人影が!
スハフ4425

青函ワールドではあちこちに昭和30年代の人々を再現した蝋人形(マネキン?)がいます。
左側の窓では幼児が窓ガラスに顔をベッタリつけて、窓の外を見ております。
右側の窓の少年も手を振っているようです。
冬の青森、みんな厚着ですね。

▼北海道客車ならではの
スハフ4425
(撮影:とみのん)

角度を変えますと、二重窓であることがわかります。
北海道用の客車は防寒対策のため窓ガラスが二重になっているわけです。

窓ガラスに顔べったりの幼児は内側の窓ガラスとキスしてます。
手を振っている少年は内側の窓は開けています。

▼車内の様子
スハフ4425

薄暗い車内は白熱灯に照らされています。
当然のことながら、なんともレトロな内装です。

▼車内の様子(デッキ付近)
スハフ4425
(撮影:とみのん)

他の席にはお客さん人形がいませんでした。
なんとも哀愁が漂います。

▼車内の様子(フラッシュ使ってみた)
スハフ4425

フラッシュを使って撮影したらこんな感じになりました。
向かい合わせのボックス席、古びた感じは昔のままですね。

▼中吊り広告
スハフ4425
(撮影:とみのん)

中吊り広告がありましたが、
東急観光(現・トップツアー)創立30周年記念の宿泊プランだそうです。
昭和61年頃の広告なので、車内は廃車当時のまま時間が止まっているようです。
(しかしここは昭和30年代の青森駅周辺を再現した青函ワールドである)

▼床下機器が見れないか撮影してみた
スハフ4425

列車線ホームのような若干低めのホームでなのですが、
入館者の安全のため、車両とホームの隙間には細長い金網が設置され、
転落や侵入をがっちりガードしています。
ご覧の通り台車もよく見えません。
歯車式車軸発電機はどこだ~?


DE10形30号

スハフ4425とホームを挟んで隣にはディーゼル機関車DE10形の30号機がいます。

▼ DE10 30 です
スハフ4425

DE10形は貨物駅での入換や、支線の客車列車けん引などで大活躍のディーゼル機関車です。
プレートが陰になる関係で301に見えますが、30です。
それにしても、車両甲板に機関車が居るというのは…。

▼運転台
スハフ4425
(撮影:とみのん)

ハンドルや計器などいろいろあるわけですが、
こちらも年季が入っておりますなぁ。

▼ボンネット上
スハフ4425
(撮影:とみのん)

運転台が見える位置にあがる台がありまして、
その台からはこのようにボンネットの上が思う存分見れるわけです。

▼機関士のおじさんです

\おーい、みつかったかー?/
スハフ4425

やはりいました、昭和30年代の人々を再現した人形が。
誰かに呼びかけているようです。

目線を下げると…。

スハフ4425
/暗くて何にも見えねぇ!\

という会話かどうかはわかりませんが、
臨場感あふれる一瞬を再現しています。


車両甲板の線路

そのおじさん人形が居た場所は車両甲板らしいレールが見えます。
Y字ポイントがあることがおわかりになるかと思いますが、
先ほど船体後部から3線の線路は、中央の線路のみ船内でポイントによって分かれ、
車両甲板は合計4線の線路が敷かれていました。

▼わずかですが、線路が見られます。
車両甲板の線路

左舷側から1番線~4番線という呼ばれ方をしていたそうですが、
有効長は3番線が一番短い約85m、2番線が一番長い111mあり、
二軸貨車のワムで合計48両を積み込むことができたようです。
客車や荷物車だと4~5両編成を4本積み込めるんでしょうかね。

奥にはスクリーンが設置されていますが、
青函連絡船を紹介するビデオが放映されていました。
石川さゆりの「津軽海峡冬景色」が流れております。



最後に

羊蹄丸

9月30日をもって羊蹄丸の展示が終了となり、
引き取り手を探しているとのことですが、
その後はどうなるのかは現在のところわかっていません。
本州と北海道をつないだ青函連絡船の歴史を後世に伝える生き証人として、
末永い保存を望むところです。

また、船内のスハフ4425とDE1030もどうなるのか気がかりです。

北海道用の旧型客車で風雨にさらされずに綺麗な状態で保存されている例は非常に少なく、
また北海道用の旧型客車自体が貴重です。

DE10 30号機は初期車158両のうちの1両ですが、
初期車で現在JRに残っているものは無いため貴重といえます。
JRで現役で活躍中のDE10は1000番台以降のものだからです。

これら2両の車両についても、末永い保存をと思います。


最後に関連する模型のご紹介をして〆といきましょう。

天賞堂 1/500スケール 青函連絡船 羊蹄丸
青函連絡船 羊蹄丸


天賞堂から2009年9月に発売された完成品模型です。
昭和40年代中ごろの姿を再現しています。
サウンド機能付きなので臨場感のあふれる旅情をお楽しみいただけます。


MICRO ACE Nゲージ(1/150スケール)
スハ45系 急行「ニセコ」1号 C62お別れ三重連列車 (9両セット) ※長期売切
スハ45系 急行「ニセコ」1号 C62お別れ三重連列車 (9両セット)


羊蹄丸の中で保存されているスハフ4425を含む急行「ニセコ」客車9両セットです。
急行「ニセコ」の最終日はC62が三重連でこの客車たちをけん引しました。

KATO Nゲージ(1/150スケール) 急行「ニセコ」 (基本・6両セット)
KATO Nゲージ(1/150スケール) 急行「ニセコ」 (増結・6両セット)

基本セットにはスハフ4424とスハフ4426が含まれます。
先ほどご紹介したスハフ4425とはどちらも番号が1番違いですね。


※追記 単品もあります。

KATO Nゲージ(1/150スケール)
スハフ44
スハフ44


TOMIX Nゲージ(1/150スケール)
国鉄客車 スハフ44形
国鉄客車 スハフ44形



TOMIX Nゲージ(1/150スケール) 国鉄 DE10-1000形ディーゼル機関車
TOMIX Nゲージ(1/150スケール) 国鉄 DE10-1000形ディーゼル機関車

KATO Nゲージ(1/150スケール) DE10 耐寒形
KATO Nゲージ(1/150スケール) DE10 耐寒形


検索してて気づいたのですが、TOMIX、KATO、MICRO ACEの3社から
Nゲージで発売されているDE10はいずれも1000番台や1500番台で、
初期型はまだ模型化されていないようです。
意外な事実ですね。

KATO HOゲージ(1/80スケール) DE10
KATO HOゲージ(1/80スケール) DE10


ちなみに、KATOのHOゲージのDE10も1000番台を再現したものでした。

さぁ、DE10 30号機を模型化のために取材するなら今の内ですぞ!



というわけで、まとまりのない内容となってしまいましたが、
これにて羊蹄丸、スハフ4445、DE1030のレポートを終わります。


担当:カピの塚
一部写真提供:とみのん
(とみのんが別の日に行って撮影した写真を拝借しています)


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おまけ。

夕日と帆船のシルエット

船の科学館閉館後に撮影した帆船(練習帆船の日本丸かな?)。
夕日がきれいで、ありし日の金曜ロードショーのオープニング的な気分になりました。
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