第34回鉄道模型ショウ2012 レポート【GREENMAX編】

鉄道模型
カピの塚
第34回鉄道模型ショウ2012 レポート【GREENMAX編】
こんにちは、カピの塚です。

「第34回鉄道模型ショウ2012」レポートで、今回はGREENMAX編です。


日本国有鉄道(国鉄)

東名阪の大手私鉄を中心としたラインナップのGREENMAXですが、国鉄やJRの車両もリリースしています。

< 4316 > 国鉄 クモユニ81形 湘南色 (動力付き) (1両)
< 4317 > 国鉄 クモユニ81形 湘南色 (動力無し) (1両)
国鉄 クモユニ81形 湘南色

80系の郵便・荷物電車です。80系は日本中の鉄道会社に衝撃を与え、大流行となった流線型正面2枚窓デザイン、いわゆる「湘南顔」を採りいれた電車の元祖ですが、デザイン統一のためかクモユニ81形にも採用されています。

模型は動力付きと動力無し、それぞれ1両単品で7月に発売となりました。なお、80系はKATOとMICRO ACEから完成品、GREENMAXからはキットが発売されておりますので、それらと連結して東海道・山陽線を行く80系の黄金時代の再現にお勧めです。


< 4318 > 国鉄 クモユニ81形 大糸線色 (動力付き) (1両)
< 4319 > 国鉄 クモユニ81形 大糸線色 (動力無し) (1両)
国鉄 クモユニ81形 大糸線色

先ほどのクモユニ81形で大糸線に転属したものはスカイブルーの単色塗りになりました。
模型は動力付きと動力無し、それぞれ1両単品で7月に発売となりました。

スカイブルー塗りの大糸線旧型国電時代を再現する際にアクセントになります。
TOMYTECの鉄道コレクション 国鉄42系 大糸線や、GREENMAXの旧型国電キットなどと連結して楽しむのが良さそうです。

< 4320 > 国鉄 クモニ83形 100番台 (動力付き)
< 4321 > 国鉄 クモニ83形 100番台 (動力無し)
国鉄 クモニ83形 100番台

クモユニ81形のうち、飯田線用に改造された車両はクモニ83形に編入され100番代として区分されました。
郵便室の撤去とスカ色への塗装変更がなされております。
先ほどと同様、模型は動力付きと動力無し、それぞれ1両単品が予定されています。

模型の遊び方ですが、深いことを考えず一番簡単に遊ぶなら、
鉄道コレクション 国鉄42系 飯田線と連結してみる方法。
しかしながら、飯田線や大糸線は各地から転属してきた旧型国電が集まっていた路線ですので、
荷電併結列車はクモハ54などがいる編成の方がメジャーかもしれません。

あと、凸凹荷電の相方、クモニ13をキットで作って連結という手もあります。

やはり連結相手の車両はキット作りすることを前提に考えたほうが良さそうです。


東武鉄道

< 4305 > 東武 10030系 伊勢崎線 基本6輛編成セット (動力付き) (基本・6両セット)
< 4308 > 東武 10030系 リニューアル車 伊勢崎線 6輛編成セット (動力付き) (6両セット)
東武 10030系 伊勢崎線の見本

東武鉄道の通勤形電車の主力形式のひとつ10030系。
10000系列のモデルチェンジ車として、30番代に区分されています。

GREENMAXでは塗装済みキットシリーズの初期に10030系をリリースしましたが、
ガラス部品を構造体とし、その外側にボディと屋根を張り付ける方式で、
まるでBトレインショーティーみたいな構造のキットでした。

今回、ついに10030系を完全リニューアルし、完成品でのリリースとなりました。
なかなか良い感じです。私を含め塗装済みキットを組み立てた経験のある方ならご存知の外観上の問題点が改良されたと思います。

なお、展示されていた試作品なのですが、写真手前の1両のみ原形車、
その隣から残り5両はリニューアル車(更新車)でした。

更新車についてはこのあとお話しましょう。

< 4303 > 東武 10030系 リニューアル車 東上線 基本6両編成セット (動力付き) (基本・6両セット)
東武 10030系 リニューアル車 東上線 基本6両編成セット (動力付き) (基本・6両セット)

10030系も登場から20年ほどが経過し、更新工事が行われています。
ヘッドライトのHID化およびテールライトとの位置交換、行先方向幕のフルカラーLED化、車外スピーカー設置、スカート取り付け、一部中間車のパンタグラフ撤去、内装の一新といった改造メニューが施され、ずいぶん若返った感じがします。

GREENMAXでは早速その更新車をリリース。
東上線仕様は、11641F+11445Fの10両編成を再現しています。
基本セットでは11641Fの池袋側5両と、11445Fの小川町側1両がセットされます。

< 4304 > 東武 10030系 リニューアル車 東上線 増結用中間車4両セット (動力無し) (増結・4両セット)
東武 10030系 リニューアル車 東上線 増結用中間車4両セット (動力無し) (増結・4両セット)

こちらは増結セットです。
11641Fの小川町側1両と、11445Fの池袋側3両の合計4両が入っております。

東上線では末端区間を除いて10両固定編成での運用が中心となりましたので、
中間に連結される先頭車の運転室は使われないので、更新工事に際して撤去してしまいました。

運転台、ライトケース、行先方向幕、アンテナなど、運転に必要な機器は全て撤去し、中間車に改造されました。
運転室だったところは文字通り蛻の殻状態なのですが、そんな元先頭車を含めたのがこちらのセットなのです。

東上線仕様車の場合、先ほどの基本セットとこちらの増結セット、両方連結しないと編成を組む車両の番号が揃いません。
基本だけ購入するか、増結セットも購入するか、悩むお客様多いのではないでしょうか。


東京都交通局(都営地下鉄)

< 4234 > 都営地下鉄 5000形 新塗装・更新車 「さようなら運転」 8輛編成セット (動力付き) (8両セット)
都営地下鉄 5000形 新塗装・更新車 「さようなら運転」 8輛編成セット (動力付き) (8両セット)

都営浅草線の初代の電車は5000形でした。
後継の5300形の導入にともなって1990年代に引退していますが、その5000形の「さようなら運転」時を再現した8両セットです。
こちらのセットには通常品のセットとは違う「さようなら運転」用ヘッドマークを収録したステッカーが入っています。
もちろんヘッドマークは任意貼り付けですので、平常時の運転も再現できます。

5000形は、現在の浅草線の5300形と同様に、京急、京成、北総の各線に乗り入れていました。
羽田、川崎、逗子、成田、千葉ニュータウンと、地下鉄の電車なのに行動範囲が広いです。
そんなに足が速いわけでもないのに京急線内で必死に急行運転している姿を覚えている方も多いことでしょう。
ちょっと昔の京急や京成の電車を集めている方にとって5000形はぜひ揃えたいところですね。

こちらのセットは現在好評発売中です。

京成電鉄

京成電車もGREENMAXの得意分野ですね。
完成品シリーズに京成電車がついに登場です。

< 4324 > 京成 3150形 更新車 新赤電色 8両編成セット (動力付き) (8両セット)
< 4325 > 京成 3150形 更新車 新赤電色 4両編成セット (動力付き) (4両セット)

京成 3150形 更新車 新赤電色

3150形は1963(昭和38)年に登場した、通称“赤電”と呼ばれる通勤形電車グループのひとつです。
先に登場した3100形のモデルチェンジ版で、それまで2両固定編成が通例だった京成で初めての4両固定編成を組む方式として登場しました。
京成線内だけでなく、都営浅草線ならびに京急本線にも乗り入れていましたし、千葉急行電鉄や北総開発鉄道にリースされた編成もありました。

模型では8両セットと4両セットが予定されています。
試作品はクーラーやなどの一部屋根上部品が無い状態でしたが、ボディは塗装済みの状態で展示されていました。

京成 3150形 更新車 新赤電色

編成を組んで展示されている試作品もありました。
丸みを帯びた前面形状、おでこから突き出た方向幕、若干縦長の運転室窓、ヘッドライトより少し小さいテールライトなど、独特の形状が見事に再現されています。

京成 3150形 更新車 新赤電色

中間車(前から数えて3両目)の写真です。
2両目と3両目の間の貫通路は先頭車正面と同じ幅が狭いものになっています。
これは編成を分割して2両+4両の6両編成を組む場合に間に入る先頭車と貫通路の幅を合わせる為です。

GREENMAXでは「新赤電色」と呼んでいますが、この塗装は1980年代に入って採用されたファイアーオレンジ塗装です。
ファイアーオレンジ塗装は、それまではクリーム色とのツートンカラーだった車体を、当時経営が厳しかった京成電鉄がコスト削減の一環として単色に塗り替えたものなので、京成ファンの間でも賛否が分かれる塗装でもあります。
ファイアーオレンジ塗装は、私にとっては子供の頃に見た京成電車の思い出、まさにコレ!という塗装なのでちょっと複雑です。

< 4322 > 京成 3150形 更新車 8両編成セット (動力付き) (8両セット)
< 4323 > 京成 3150形 更新車 4両編成セット (動力付き) (4両セット)
京成 3150形 更新車

京成電鉄は経営危機からの復活を果たし、1990年代に入って3700形などの現在の主力となる新型車を導入しました。
それらの新型車に合わせて3150形などの赤電グループも現在の標準塗装であるライトグレーをベースに赤帯と青帯を入れるという若干複雑な塗装に順次塗り替えられていきました。

模型でも京成電鉄復活の象徴ともいえる現行標準色仕様も発売予定です。
「新赤電色」のセットと同様に8両セットと4両セットになっています。

京成 3150形 更新車

試作品では一部のクーラーと床下機器がまだ装着されていませんが、こちらも良い感じです。
アンチクライマーや手摺など細かいところも本当によくできてます。
1990年代の3150形が見事に再現されていると思います。


ところで、試作品は台車の色がグレーでしたが、本番品ではサックスブルー(淡い緑色)になるのでしょうか?
かつて京成電車の台車といえば緑!という時代がありましたので、このあたりが気になります。

なお、模型はこのほかに、千葉急行電鉄リース車仕様(千葉急行3150形)、北総開発鉄道リース車仕様(北総7050形)も発売予定です。
基本的には色違いですから、試作品の段階でここまで再現できているならば千葉急行と北総も楽しみですね。


東京急行電鉄(東急)

< 4297 > 東急 5000系 田園都市線 7次車 強化型スカート 基本4両編成セット (動力付き) (基本・4両セット)
東急 5000系 田園都市線 7次車 強化型スカート 基本4両編成セット (動力付き) (基本・4両セット)

東急の現在の主力形式は5000系ですが、製造年次によって細かい仕様変更が生じておりまして、こちらはついに7次車の模型化となりました。
7次車は車内設備の仕様変更が多いのですが、模型の上で一番目立つ仕様変更箇所といえば強化型スカートとなります。

模型としては、従来の5000系のセットと異なり、車番や前面6ドア表示ステッカーなどが印刷済みに変更となるそうです。
試作品は残念ながら先頭車1両しか展示されておりませんでしたが、スカートが変わっただけでずいぶんと足元の印象が変わったように思えますよね。

ちなみに、床下にぶら下がっている白っぽい部品は非常用ハシゴで、別部品で再現されています。
セットの箱の中にランナーが入っておりますので、向きに気を付けて各自でお取り付けください。

< 4299 > 東急 5050系4000番台 東横線 基本4両編成セット (動力付き) (基本・4両セット)
東急 5050系4000番台 東横線 基本4両編成セット (動力付き) (基本・4両セット)

5000系の東横線用は5050系という番号が割り当てられています。
従来から在籍している5050系は8両編成なのですが、東京メトロ副都心線との乗り入れ対応として10両編成の5050系を用意する必要が出てきましたので、そのまんま5050系だと判別しにくくなるために、10両編成の5050系は4000番台の番号を割り当てることにしたようです。

個人的には単純に5000番台の番号が足りなくなってやむを得ず空き番の4000番台を使うことにしたのではと推測しますが、
それはともかくとして、5050系4000番台は東横線用で10両編成です。

模型では基本4両セットと増結6両セットで構成されます。
両方のセットを組み合わせることで、現在暫定的に組まれている8両編成も、将来副都心線直通で本格運用となる10両編成も再現できます。

東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転開始は来年3月。
5050系4000番台の登場でいよいよその時が近づいているのだなというワクワク感と共に、模型の世界では一足先にメトロ、東武、西武の電車と共演だー!と密かに意気込んでいる方もいらっしゃるのではないかと思います。


< 1127T > 東急 1000N系 東横線(日比谷線直通) 4両編成トータルセット (動力付き) (4両・塗装済みキット)
< 1127S > 東急 1000N系 東横線(日比谷線直通) 4両編成基本セット (動力無し) (4両・塗装済みキット)
< 1126T > 東急 1000N系 池上・多摩川線 3両編成トータルセット (動力付き) (3両・塗装済みキット)
東急 1000N系

1000系は東横線(営団地下鉄日比谷線の直通運転用)に用意された8両編成と、池上線に用意された3両編成ものがあります。

東横線には目蒲線の共通予備車を兼ねる編成として、4両+4両の8両編成になっているものがありました。普段は8両編成で走り、目蒲線の電車が検査・整備で一時的に不足した時に編成を4両編成に分割して応援に出すという思想によって作られたのです。これが通称1000N系と呼ばれるもので、特徴として中間に入る先頭車正面の非常扉が中央に設置され、貫通路として利用ができるようになっています。この1000N系が模型化されることとなりました。従来の1000系と同じく塗装済みキットとなっていますが、動力付きの4両編成は〝トータルキット〟、動力無しの4両編成は〝基本セット〟という呼称ですのでお間違えなきようお願いいたします。

後に目蒲線は地下鉄南北線・三田線との乗り入れに際して運転系統の整理再編が行われ、目黒線と東急多摩川線に分かれました。目黒線は地下鉄側に合わせて20m車体6両編成に、東急多摩川線は池上線と同じ18m車3両編成の体制となりました。

東横線・目蒲線兼用車の1000N系は編成組み換えを行って3両編成とし、池上線・東急多摩川線兼用車となりました。その現状の池上線・東急多摩川線仕様も同様にキットで発売予定です。

1000系の中でも正面非常扉(貫通扉)が中央に設置されているという個性派を待っていた方には朗報かと思います。また、東横線時代の中間に先頭車が入るという編成もまたレア感がありましたので、模型的にも面白いですね。試作品は、その肝心な正面非常扉(貫通扉)が中央に設置されている先頭車のボディのみでしたが、従来品同様の仕上がりになるのではないでしょうか。

西武鉄道

< 4235 > 西武 2000系 初期車・登場時 基本6両編成セット (動力付き) (基本・6両セット)
西武 2000系 初期車・登場時 基本6両編成セット (動力付き) (基本・6両セット)

2000系は西武鉄道で現在最も在籍数の多い通勤形電車で、特に新宿線の主力となっています。
増備の過程で外見を中心としたモデルチェンジが行われた関係で、1977(昭和52)年から導入された初期車と、1988(昭和63)年以降に増備された後期車(いわゆる新2000系)でデザインが大きく変わっています。

こちらの模型は、その初期車のグループでしかも時代設定が登場時を再現したものですので、1970年代終わりの西武鉄道の再現に最適です。

< 4236 > 西武 2000系 初期車・登場時 増結用先頭車2両セット (動力無し) (増結・2両セット)
西武 2000系 初期車・登場時 増結用先頭車2両セット (動力無し) (増結・2両セット)

増結用の2両セットは、片方の先頭車にパンタグラフが2基搭載されており、大変勇ましい印象になっております。

西武鉄道は20m級の電車が導入されるも、長らく3扉車が主流となっていました。2000系が導入された1970年代終わりの頃は、西武の大半の電車が3扉車なのに2000系だけ4扉車、と少々物珍しい電車だったのかもしれません。そんな時代背景を含めると、模型で一緒に遊ぶならば101系や701系・801系といった3扉車が主体で、特急車はもちろん5000系レッドアロー、という組み合わせがよろしいでしょう。

1988年から新2000系が導入され、4扉車の仲間が一挙に増え、現在ではむしろ3扉車のほうが少数派となっている状況とでは、2000系初期車の置かれた環境はずいぶん変わったなと感じます。

名古屋鉄道(名鉄)

< 4331 > 名鉄 7700系 白帯車 (妻面窓無し) 基本2両編成セット (動力付き) (基本・2両セット)
< 4331 > 名鉄 7700系 白帯車 (妻面窓無し) 増結2両編成セット (動力無し) (増結・2両セット)
< 4331 > 名鉄 7700系 (妻面窓無し) 基本2両編成セット (動力付き) (基本・2両セット)
< 4331 > 名鉄 7700系 (妻面窓無し) 増結2両編成セット (動力無し) (増結・2両セット)
名鉄 7700系

名鉄7000系「パノラマカー」は鉄道ファンなら誰もがご存知の、2階運転席・1階展望席、ミュージックホーン装備のあの特急列車です。その7000系「パノラマカー」の仲間で、支線区運用や増結・解結を目的とした編成がこの7700系「セミパノラマカー」です。前面に展望席はありませんが、正面のヘッドライトの数、側面の片開き扉、連続窓の大きさを見れば、7000系の仲間だということは一目瞭然ですね。

今回模型では、特急専用車(指定席車)の証である白帯車と、白帯解除のスカーレット単色塗りの2種類の塗装パターンで、それぞれに動力付きと動力無しの2両セットが設定されとります。

7700系の製品化に伴って、TOMIXから発売中の7000系とどうやって連結しようか悩んでいる方もいらっしゃる気がします。せっかくならば7000系に7700系を増結して走らせたいですよねぇ。その点については自己責任の各自工夫で…となりそうです。


近畿日本鉄道(近鉄)

< 4314 > 近鉄 12200系 スナックカー 初期車 更新車 先頭車2両セット (動力付き) (2両セット)
< 4315 > 近鉄 12200系 スナックカー 初期車 更新車 増結用先頭車2両セット (動力無し) (2両セット)
近鉄 12200系 スナックカー 初期車 更新車

名阪地区に広大な路線網を持つ近鉄の看板列車といえば、大阪と名古屋の2大都市をノンストップで結ぶ特急列車。しかし、東海道新幹線の開業後は乗客が一気に国鉄に流れてしまいました。「このままではまずいんじゃね?」と思った近鉄は、スピードよりも乗客サービスの向上を目指して作ったのが12000系「スナックカー」でした。回転式リクライニングシートでゆったり座席を装備し、さらにスナックコーナーを設けてカレーライスやサンドウィッチなどの軽食を提供するというサービスを導入したのです。スナックコーナーは名古屋都ホテルが担当し「みやこコーナー」と呼ばれました。その後、スナックコーナーを拡大した仕様変更車として登場したのがこの12200系です。大阪万国博覧会の開催や新線の開業など特急利用客の増加に合わせて12200系は増備され、総勢166両という大所帯になりました。

しかし、12200系の増備や特急利用客の増加とは反比例するように、スナックコーナーの利用率は下がっていきました。1969(昭和44)年以降に増備した12200系からスナックコーナー無しの編成が登場し、1977(昭和52)年からはスナックコーナーを撤去して座席を設置して定員を増やすこととしたのです。しかししかし、「さすがに車内販売無しはサービス低下だからまずいじゃね?」と思った近鉄は、スナックコーナー撤去+座席設置の工事を3編成済ませたところでやめて、スナックコーナー跡に車販基地を設置することにしたのでした。

模型の話に移りますが、今回製品化されるのはその12200系「スナックカー」の初期車(=製造当初からスナックカーがあった編成)で、スナックコーナーの撤去工事を行った際に車販基地を設置すると共に、客用扉を乗務員室寄りに移設し、もともとの客用扉があったあたりに4名分の座席と窓を設置、という改造を行った編成がプロトタイプです。さすがに扉が移されて新しい窓が設置されたともなりますと、車体は新規金型となります。動力付きと動力無しでそれぞれ2両セットが発売予定です。

ここの説明にたどり着くまでに、近鉄は奥が深すぎると思った次第であります。


ストラクチャー

< 2125 > 第3軌条サードレール (140mm) (ランナー6枚入)
第3軌条サードレール (140mm) (ランナー6枚入)

第三軌条方式の地下鉄等を模型で再現する際に線路脇に欲しい第三軌条がストラクチャー(アクセサリー?)として登場しました。
(第三軌条とは何ぞ?という方は、ホビーサーチBlogのアーカイブより、ぶらり銀座線の小さな旅の車窓から ~01系KATO製品化発表記念~(2011/06/09)をご参照ください。)

第三軌条本体と、道床付きレールに取り付けるためのベース部品が付属しています。

第3軌条サードレール (140mm) (ランナー6枚入)

こちらはTOMIXの道床付きレール「ファイントラック」に設置した例です。

第3軌条サードレール (140mm) (ランナー6枚入)

こちらはKATOの道床付きレール「ユニトラック」に設置した例です。

第3軌条サードレール (140mm) (ランナー6枚入)

これはユニトラックの曲線線路に設置しています(ユニトラック旧製品?)。
ABS樹脂製なので曲げる加工をすればカーブ区間にも取り付け可能とのことです。

なお、この「第3軌条サードレール」についての疑問質問はGREENMAXにお願いします。
くれぐれもTOMIXやKATOにはお問い合わせしないようにお願いいたします。

レイアウト&ジオラマ

最後にGREENMAXブースのレイアウトおよびジオラマから写真をいくつか。

私鉄電車大集合
GREENMAXから発売中の私鉄電車がずらり。

東上線
カーブ区間を抜ける東武10030系リニューアル車(東上線)。

快走!5000系
都営浅草線5000形が京急線をイメージ(?)したレイアウトを快走中。

電チラ
団地の間から電車が見えます。

後楽園
地下鉄丸ノ内線の後楽園駅をイメージしたジオラマ。
何年か前にRM Modelsに掲載されたジオラマですね。



続く。


担当:カピの塚




【バックナンバー】
第34回鉄道模型ショウ2012 レポート【TOMIX編】 (2012/08/06)
第34回鉄道模型ショウ2012 レポート【MODEMO編】 (2012/08/07)
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