トミーテック新製品説明会レポート2014 秋 (TOMIX新製品発表編)

鉄道模型
カピの塚
トミーテック新製品説明会レポート2014 秋 (TOMIX新製品発表編)
こんにちは、カピの塚です。

暫くホビーサーチブログから姿を消していましたが生きております(生存証明)。
さて、今日は流通業者向けのトミーテック新製品説明会がありました。
この中から、本日発表されたトミックスの新製品をご紹介します。

★本日発表・本日予約開始の新製品(一部再生産)

新製品インフォメーション 2015年3月発売予定

九州伝統の赤色の始まり、485系「赤いかもめ」再登場!!
●(N) < 92556 > JR 485系 特急電車 (KAMOME EXPRESS) (基本・4両セット)
●(N) < 92557 > JR 485系 特急電車 (KAMOME EXPRESS) (増結・4両セット)

1990年、JR九州の博多~長崎間を走る特急「かもめ」の485系は車体色を赤に、窓回りを黒とし、白字で「KAMOME EXPRESS」というロゴが入る大胆なデザインに変更されました。塗装変更だけでなく、パンタグラフ1基撤去、正面貫通ドアの撤去などの改造工事も行われました。

模型は現在の485系シリーズ同様のハイグレード仕様。正面貫通扉の無い先頭車車体、パンタ付中間車のモハ484はパンタ1基撤去後の姿、グリーン車サロ481の2+1列シートなど、この編成の特徴と言える部分を再現。基本セットと増結セットを全て連結すると多客期の8両編成となりますが、サハ481を1両外した7両編成でも運転されていました。なお、増結セットに含まれるサハ481は初期型で、この編成中唯一のキノコ型クーラーAU12形を装備しているのでよいアクセントになります。

大胆な塗装変更により若返った485系、1990年代のトミックス総合カタログにも載っていましたが、今回リニューアルにより再登場となります。そういえば、「赤いかもめ」は「さすらい刑事旅情編IV」のOPに登場していましたね(相川恵里さん紹介部分)。

新潟と関東を夜行列車で結んだムーンライト用165系登場
●(N) < 92888 > JR 165系 電車 (ムーンライトえちご・M5・M6編成) (6両セット)
●(N) < 98941 > 【限定品】 JR 165系電車 (ムーンライトえちご・M1編成) (3両セット)

夜行列車の快速「ムーンライト」はかつては165系で運行されていました。このうち新宿~新潟~村上を結んだ快速「ムーンライトえちご」に使われた編成が製品化されます。専用塗装となって、シートもグレードアップされました。

6両セットはM5・M6編成を、限定版の3両セットはM1編成を再現。M5・M6編成は先頭車ライトリムやタイフォンを別部品化、新製冷房車の屋根を再現。M1編成はシールドビームのヘッドライトを再現。これらのセットの組み合わせで閑散期の3両編成から多客期の6両編成もしくは9両編成まで再現できます。なお、この編成は「ムーンライトえちご」の他にゴルフ客輸送を目的に間合い運用された「フェアーウェイ」でも使われましたので、東北本線(宇都宮線)方面のファンの方にもおすすめです。

新製品インフォメーション 2015年3月・4月発売予定

四国色で活躍するキハ40系を現代の姿で再現
●(N) < 98004 > JR キハ47 0形 ディーゼルカー (JR四国色) (2両セット)
●(N) < 8461 > JR ディーゼルカー キハ40 2000形 (JR四国色) (M)
●(N) < 8462 > JR ディーゼルカー キハ40 2000形 (JR四国色) (T)

JR四国に所属するキハ40系を再現。JR四国では気動車に白と水色の2色を使った塗り分けを採用しており、いわゆる「四国色」と呼ばれております。両運転台のキハ40形はトイレ撤去後の姿のため、トイレ跡は客室となり屋根からは水タンクが無くなっています。車体側面のルーバーの無くなった姿も再現します。また、キハ47形の水タンクは山形形状です。

編成例としては、キハ47形のみの2両編成。キハ47形とキハ40形の2両編成、キハ40形のみの3両編成など。徳島線、牟岐線、高徳線の例ですが、いろいろな組み合わせができます。

●(N) [再生産] < 92181 > JR キハ48-500形ディーゼルカー (JR東海色) (2両セット)

JR東海色のキハ48形500番代の再生産のご案内も来ております。

常磐線で活躍した103系、高運転台車を追加ラインナップ
●(N) < 92559 > 国鉄 103系 (高運転台ATC車・エメラルドグリーン) (基本・4両セット)
●(N) < 92560 > 国鉄 103系 (ユニットサッシ・エメラルドグリーン) (増結・2両セット)
●(N) < 9306 > 国鉄電車 サハ103形 (ユニットサッシ・エメラルドグリーン)
●(N) [再生産] < 8956 > 国鉄電車 サハ103形 (初期型冷改車・エメラルドグリーン)
国鉄 103系 (高運転台ATC車・エメラルドグリーン) (基本・4両セット)

好評の103系ハイグレードシリーズです。高運転台車を含むエメラルドグリーンのグループが登場です。これで再現するのはもちろん、常磐線・成田線ですね。

常磐線には当初は低運転台の先頭車の103系、もしくは地下鉄千代田線乗り入れ用の正面貫通扉のある1000番代が配置されていましたが、1987年の15両編成化に合わせて高運転台の先頭車も配置されるようになりました。このあとは103系史上最長の15両編成の列車が爆音と共に常磐快速線を行き交うこととなります。

実物は、基本編成が10両編成、付属編成が5両編成となっていて、15両編成は通勤時間帯を中心に常磐快速線で運用されていました。成田線においては時間帯によっては付属編成の5両編成で運転されることもありました。

編成例1992年の常磐・成田線として、基本編成、付属編成ともに先頭車が高運転台ATC車となっているものが示されています。これは基本セットが2個、増結2両セットが2個、単品サハ103が3個を組み合わせることで再現できます。この場合、動力車は2両入りますが、勾配が多いなど走行させるレイアウトによっては別売りの品番 0639 動力ユニットFW(DT32N2付)をモーター無しのモハ102形に組み込んで動力化し、動力車を3両態勢にすると良いでしょう。

ところで、付属編成が両端クハになるとモハユニットは1組しかないため実車は走行性能が弱く、少数派だったような気がします。付属編成の主流は取手方に低運転台のクモハを連結しモハユニットを2組にした編成だと思います。あとは各自工夫で…。

新製品インフォメーション 2015年4月発売予定

碓氷峠の歴史が変わったEF63形登場時の姿を再現
●(N) < 98005 > 国鉄 EF63形 電気機関車 (1次形・茶色) (2両セット)

国鉄・JR線で最も勾配がキツイ区間である信越本線・横川~軽井沢間の「碓氷峠」を通過する列車をエスコートするために作られた専用の電気機関車です。もともと碓氷峠越えにはアプト式の電気機関車を使って列車の上り下りが行われていましたが、1962年のEF63形の登場で、通常の粘着式での運転に変わりました。2~13号機については茶色の車体色で登場し、後に青色を主体とした一般塗装に変更されました。

模型ではその1次形の登場時の姿を新規金型で再現。蓄電池箱点検口の水切り無し、避雷器カバー無し、区名札部のアンテナ無しといった特徴を再現します。


碓氷峠を越えて活躍したキハ57系を思い出と共に再現
●(N) < 92558 > 国鉄 キハ57系 急行ディーゼルカー (4両セット)
●(N) < 8463 > 国鉄 ディーゼルカー キハ57形 (T)

急行用気動車キハ58系の派生形式で、信越本線碓氷峠旧線(アプト式区間)を通過するために、エアサスのDT31形台車を装備したグループです。これはキハ58形等で使う一般的なコイルサスのDT22形台車は構造上アプト式のラックレールに接触してしまうため、このように台車違いだけで別形式を起こしたようです。勾配の多い長野県での運用を目的としているため、2基エンジン搭載のキハ57形とキロ27形の2形式しかありません。しかも長野県の希望もあったためか、本家のキハ58形等よりも先に落成しているのが特徴です。

そんなキハ57系は上野~長野間の急行「志賀」「丸池」などでデビューを果たしました。登場時はアプト式の電気機関車を連結して碓氷峠を上り下りしていたわけですが、後に碓氷峠のアプト式の旧線が廃止され新線に切り替えられると、コイルサス台車より乗り心地が良いという以外にエアサス台車装備している意味は無くなってしまいます。しかも軽井沢~長野間の電化完成に伴って165系電車に置き換えられることとなったため、他の列車に転用されるようになりました。

編成例は基本セットに単品キハ57形2両を加えた6両編成で、1964年頃の急行「妙高」が示されています。先述の急行「志賀」も同様の編成ですが、キハ57形がさらに連結されるなどバリエーションがあったようです。なお、急行「志賀」は編成の一部が屋代から長野電鉄の湯田中に乗り入れておりましたので、長野電鉄ファンにもお勧めです。

こぼれ話。トミックスでは過去にキハ57形をNゲージで模型化していました。それは当時発売されていたキハ58形のボディを応用して台車部分のみをDT31形に交換しただけの製品だったのですが、応用元のキハ58形のボディは仕様変更車かつ冷房車をモデルにしていたため、キハ58形の最初期車と同等のボディであるキハ57形とは矛盾が散見されるものでした。その反省を踏まえ、今回はちゃんとしたキハ57形として作るとのことです。


新製品インフォメーション 2015年4月発売予定

東京駅開業100周年記念で赤レンガデザインの編成を再現
●(N) < 98943 > 【限定品】 JR E231 500系 (東京駅100周年ラッピングトレイン) (11両セット)

ご存じ山手線のE231系500番代ですが、編成によって様々なラッピングが施されています。今年は、東京駅開業100周年を記念して赤レンガ駅舎をモチーフとしたラッピングが施された編成が登場し、2015年3月までの予定で運行されています。トミックスではこのラッピング編成をいち早く模型化。全車両東芝製クーラーを搭載した編成を再現いたします。

模型は11両フル編成のセット、かつ限定品となります。動力車は1両含まれておりますが、走行させるレイアウトの条件次第では、別売りの品番 0679 動力ユニットFW(E231系用)を9号車か3号車のモハE231に組み込んで動力化し、動力車2両態勢とすると良いでしょう。

総武線に活躍の場を広げるE231 500系を再現
●(N) < 92889 > JR E231 500系通勤電車 (総武線) (基本・6両セット)
●(N) < 92890 > JR E231 500系通勤電車 (総武線) (増結・4両セット)

2002年の登場以来、山手線の顔として活躍してきたE231系500番代ですが、東京総合車両センター(東トウ)の520編成が運用を離脱しました。その後、車体帯をウグイスからイエローに変更、編成組み換えのうえ、10月に我々の前に姿を現しました。新たな寝床は三鷹電車区(八ミツ)、すなわち山手線から中央・総武緩行線に配置換えとなったわけです。転属前に編成内にいたサハE231形4600番代は今後登場予定のE235系に改造されるとの噂です…。

中央・総武緩行線でこれから活躍する東トウ520編成改め八ミツA520編成をトミックスでは早くもNゲージで製品化。JRマークや車外スピーカーは印刷済み。車番、号車表記、弱冷房表示などの転写シート付属。強化型スカート装着、先頭部ダミーカプラー装着といったこれまでのE231系500番代の仕様は踏襲されます。この編成は2号車のモハE231-558のみクーラーの形状が他の車両と異なるようですが、これも再現されます。

基本6両セットと増結4両セットを組み合わせることでフル編成の10両編成が再現できます。動力車は1両含まれておりますが、走行させるレイアウトの条件次第では、別売りの品番 0679 動力ユニットFW(E231系用)を2号車または8号車のモハE231形500番代に組み込んで、動力車2両態勢にすると良いでしょう。

★本日発表のみの新製品

以下は製品化決定としての発表であり、詳しい仕様や価格については未定です。続報をお待ちください。

まもなく引退とささやかれる115 300系を新規製作いたします
●(N) JR 115-300系 近郊電車 (横須賀色)

豊田車両センターに残る115系300番代を製品化するとのことです。「最後の姿を製品化する」ということ以外、詳しい仕様についてはまだ決まっていないそうです。

北斗星の現在の姿を再現するために特徴ある車両を追加します
●(N) JR 24系 特急寝台客車 (北斗星・混成編成) 増結Bセット

JR北海道とJR東日本の客車を混ぜて編成されている北斗星の増結セットにBセットを設定するとのことです。

セット内容は次の通りです。
・オハネフ25-0
・オロハネ24-550
・オロハネ24-501
・スハネ25-503
・オハネ25-550
・オハネ25-560
・オハネフ24-500
新規金型となるのはこのうち3両の予定です。

ファン待望のEF62形、新設計で現代に蘇ります。
●(N) 国鉄 EF62形 電気機関車
●(N) JR EF62形 電気機関車 (?)

ご要望の多いEF62形を新規金型で模型化。国鉄仕様とJR仕様で作り分ける…とのお話です。

●(N) 国鉄 14系 客車 (能登)

1980年代の急行「能登」に使われた14系客車を模型化。白帯というキーワードが聞こえてきたのですが詳しいことは失念しました。

引くだけでジオラマの雰囲気が楽しめるパノラママット
●(N) パノラママット (タウン)

線路用地、道路、ストラクチャーの屋根が描かれたパノラママットで、これを敷いてその上に線路を配置するとお手軽にジオラマの雰囲気を楽しむことができるという商品です。


★ご予約受付中!

PCレール立体交差の拡張セットとマイプランを新投入
(N) < 91027 >  Fine Track レールセット 立体交差化セット (レールパターンC)
Fine Track レールセット 立体交差化セット (レールパターンC)

(N) < 1193 >  Fine Track カーブPCレール C541-15-PC (F) (4本セット)
Fine Track カーブPCレール C541-15-PC (F) (4本セット)

好評のPCレールシリーズの続編です。なお、マイプランLT-PC (F)は発売中です。




それでは今回はこの辺で。


担当:カピの塚
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