Bトレインショーティー レビュー

Bトレインショーティーは手軽に作って遊べる鉄道プラモデルです。
ランナーからパーツを切り取り、はめこんでいくだけでできあがります。
1/150スケール(Nゲージサイズ)ですが、長さ方向がディフォルメされており、
マスコットとして飾って楽しむこともできます。

Bトレインショーティー JR東日本 E231系・総武線 (2両セット) 本日のお題 E231系 総武線

ホビーサーチは総武線沿線にあるので、
今回はJR東日本のE231系総武線にしました。

まずは中身を確認しよう

写真01

この商品に入っている部品の一覧です(クリックすると拡大できます)。
2両分のランナーが入っています。
ボディ外側を形成するパーツ類は塗装済みです。
この他に、説明書があります。

必要な工具は、プラモデル用のニッパー、カッターがあれば十分です。
バリはほとんどありませんが、ゲート処理が気になる人は棒ヤスリか紙ヤスリがあったほうが良いかもしれません。

シャーシの組み立て

写真02

黒いランナーから、台車となるパーツを切り出します。
写真右に転がっているのは、4つの車輪です。

写真03

台車の下半分に、車輪を乗せます。

写真04

台車の上半分を被せます。
パチンとなるまでしっかりはめこんでください。
これを二組作ります。

注意:昔の製品では、このときに連結器(カプラー)の取り付けが必要となる場合もあります。

写真05

床板のパーツを切り出します。

写真06

床板に、先ほど作った台車を取り付けます。
前後の向きが決まってますので、間違えないようにしてください。

写真07

レリーフ(台車枠)を取り付けます。
前後の向きがありますので、設計図を参考に間違えないようにしてください。

写真08

カプラー(連結器)です。

写真左は、ダミーカプラーと呼ばれる、連結機能が無い飾りのカプラーです。実物に似せて作られています。

写真右は磁石式のカプラーで、Bトレインショーティー独自のものです。連結を前提にしている場合には、こちらを使います。

写真09

あとで取り付けても良いのですが、とりあえず、先頭になる部分にはダミーカプラー、後ろの車両と連結する必要がある部分には磁石式カプラーを取り付けました。これでシャーシ側は組み上がりました。

ボディの組み立て

写真10

いよいよボディの組み立てが始まります。

まず、ブロックと呼ばれる凸型のパーツを切り出します。そして、透明のランナーから窓ガラスとなるパーツを切り出します。

写真11

窓ガラスのパーツにある小さな丸い穴に、ブロックを差し込みます。このとき、ブロックの凸部分が車体の下を向くように、二つ並んだ丸い穴は車体外側に向くように、取り付けます。

写真12

続いて、屋根のパーツを切り出して、取り付けます。前後の向きがありますので、屋根の裏にある穴と、窓ガラスパーツの突起の位置をよく確認して取りつけてください。

写真13

音はしませんが、確実に差し込んでください。

屋根パーツと窓ガラスパーツの間に隙間が開いてしまった場合は、上下をひっくり返して、ドライバーなど固い棒で裏側から窓ガラスパーツを押します。あまり力を入れすぎると窓ガラスパーツが破損することがありますので、力加減には注意が必要です。また、アンテナなどを折らないように気をつけてください。

写真14

次にボディの連結面パーツを取り付けます。「妻面」と呼ばれる部分で、二つの突起がありますので、それをブロックの二つの穴に差し込んでください。

写真15

妻面まで出来上がった様子です。

写真16

つづいて、ボディの側面パーツを用意します。こちらは、袋に単独で入っていて、切り出したりヤスリがけする必要がありません。

写真17

窓ガラスの形状を参考に、前後・左右を間違えないようにして取り付けます。

突起を窓ガラスパーツの穴に差し込みますが、きつくてなかなか入らない場合や、逆にゆるい場合もあります。

写真18

妻面を取り付けたら、側面を取り付ける、というように順番は決まっていまので気をつけてください。次は顔となる正面のパーツを取り付けます。

写真19

正面のパーツを取り付ける前に忘れてはならないことがあります。

E231系には、スカート(線路上の障害物を跳ね飛ばす装備)がありますので、これを先に正面パーツに取り付けます。

この商品には2種類のスカートが入っていますが、片方は使いませんので間違えないようにしてください。

写真20

正面パーツの裏にある突起にスカートの穴を合わせて差し込みます。きつい場合がありますが、スカートは比較的柔らかい素材で作られており、割れやすいので力加減に気をつけてください。

写真21

スカートが付いた正面パーツを、ボディに取り付けます。妻面と同じように、正面パーツの裏にある二つの突起を、ブロックの二つの穴に差し込みます。

写真22

これでボディ側が組み上がりました。

ボディとシャーシを合体させる

写真23

それではボディとシャーシを合体させましょう。

写真24

もしも、スカートのあるボディの場合で、シャーシに先にカプラーを取り付けてしまっていたら、このようにスカートの穴にカプラーを通す必要があります。

昔の製品ではこのような工程が含まれるのが当然だったのですが、現在ではカプラーを後から取り付けることが可能になりましたので、この写真のような工程は基本的にありません。

写真25

ボディ側とシャーシ側が合体した様子です。基本的に、シャーシ側にある4つの突起が、ボディ側の窓ガラスパーツ内側に引っかかることで固定されます。

写真26

ようやく1両が組み上がりました。

中間車の組み立て

基本的な工程は、先ほどの先頭車と同じですので、異なる部分だけピックアップします。

写真31

車体側の窓ガラスパーツとブロックを組み立てが済み、次に屋根を取り付けるという段階まで来た写真です。

写真32

パンタグラフがある車両の場合は、屋根に先にパンタグラフを取り付けます。

シングルアーム型のパンタグラフには前後の向きがあるので、実物の写真や設計図を参考に取り付けます。なお、菱型のパンタグラフの場合は左右対称なので、前後方向についてあまり気にする必要はありません。

写真33

連結面(妻面)のパーツです。よく見ると、左のものと右のものでは造形が違いますね。

左の配管や足掛けが刻印されているものは、パンタグラフがある側に取りつけます。右のまっさらなものはパンタグラフが無い側に取り付けます。

写真34

パンタグラフがある側の様子です。配管の刻印が、屋根にある配管の刻印とつながります。

写真35

パンタグラフが無い側の様子です。パンタグラフの無い中間車の場合には、両側に同じ妻面を取り付けます。

写真36

続いて側面パーツを取り付けますが、前後方向が決まっていますので、向きに注意して取りつけます。

写真37

どっちが前なのかわかりにくいですが、この電車の場合は「ドアコックの蓋」(矢印で指したところ)がボディ中心点よりも、右側になるように取り付けます。目印としては、屋根の上にある「ラジオアンテナ」(写真右方向にある小さな突起物)に近い側になるように、ということです。

連結器(カプラー)の違いについて

Bトレインショーティーには独特のカプラーがあります。

写真41

先ほど、カプラーの取り付けの時に、ダミーカプラーと、磁石式カプラーがあるとお話をしました。この写真では、左の先頭車両の先頭部分にはダミーカプラーを、それ以外の連結面には磁石式カプラーを取り付けてあります。

写真42

磁石式カプラーはこのように、磁力によってピッタリとくっつきます。また、引き離しも簡単です。使う際には、磁石の極性に気をつけてください。

写真43

もうひとつ、カプラーの役割を果たすのが、黒いランナーについているこのパーツです。「ドローバー」と呼ばれる、固定式のカプラーです。

写真44

ドローバーを使うと、簡単に車両どうしが離れたりしなくなりますので、連結したまま飾ることを前提にしている場合はこちらでも良いです。

また、ドローバーのほうが磁石カプラーより、連結面の隙間が狭いのでよりリアルになります。

ステッカーを貼る

付属のステッカーを貼って仕上げましょう。

写真51

付属のステッカーから、行先表示の部分をカッターやデザインナイフで切り取り、所定の場所に貼り付けます。今回は、千葉行きにしました。

写真52

「クハE231-1」と書かれた部分を同じように切り取り、ボディ中心の裾部分に貼り付けました。これは、電車の形式名と製造番号を記した記号です。

どの車両にどれを貼るのかは、設計図や編成図を参考にしてください。

完成!

写真62 写真61

1箱では先頭車両と中間車両が各1両ができあがります。それだけでは寂しいので、もう1箱分も組み立てて4両編成にしました。このように、先頭車両+中間車両+中間車両+先頭車両のような組み合わせにすると、基本の編成になります。

初めての方は、組み立てに1両あたり30分以上かかる場合もあります。
慣れれば1両あたり10〜15分程度で組み立てられます。
もっと速く組み立てられる人もいらっしゃるかもしれません。
それでは以上でBトレインショーティー E231系 総武線 素組みレビュー(組み立て講座?)を終わります。


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