――スカイブルーの塗装が際立つパシナ979

【実車】
 1934(昭和9)年11月1日、南満州鉄道(満鉄)の超特急「あじあ」号の運転開始に際して製造されたのがパシナ型機関車です。パシフィック型機関車の7番目の設計なのでこのように呼ばれました。
 その後1936(昭和11)年には風洞実験の結果に基づいて流線型カバーの形状を変更したパシナ981が川崎車両で製造されました。その特異な形状から「ヘルメット型」の異名がありました。
 動輪径2,000mm、全長25.6mで東洋一の大きさを誇り、ボイラーからテンダーに至るまで流線型のカバーで覆われ、最高速度120km/hで営業運転を行いました。登場時の塗装には諸説あり、一般にはスカイブルーまたはライトブルーとされていますが、戦時中にはダークグレーに塗装されていました。
 戦後は中国に接収され、SL7型として活躍した後に1970年代には引退しました。1980年代初頭にSL751号が復元され、現在は瀋陽蒸気機関車博物館にて静態保存されているほか、大連機務段にはSL757号が静態保存されています。

【パシナ 実車データ】
●全長:25,675mm
●全高:4,800mm
●重量:203.31t
●軸重:23.94t
●引張力:15.85t
●動輪径:2,000mm
●最高速度:130km/h

【商品】
●マイクロエース蒸気機関車シリーズの更なる充実
●2001年3月発売の「満鉄パシナあじあ号」のセットから機関車のみの単品発売
●ヘッドライト点灯
●炭水車の上部カバーは開閉可能
●A8405の牽引機に好適

●対象年齢:14歳以上