●オーストリアのウィーンとリンツに四点を置く「プラッサー&トイラー」社は1953
 年に設立され、その高い技術とユーザーニーズへの即応力で、鉄道軌道の保守マシン製
 作・販売のトップメーカーと言われています。現在までに、全世界100カ国に1万台
 を超える点検保守用機械を納品し、導入された同社の製品(鉄道用保守マシン)は、日
 本国内でも新幹線やJRグループをはじめ中小私鉄まで見る事ができます。
 その中でもこのマルチプルタイタンパー(通称:マルタイ)は、運用の終わった終電か
 ら始発までの間に、列車の重みで沈み込んでしまった枕木を引き上げ、その下にバラス
 (砂利)を突き入れる作業を担い、ゆがんだ機動を正常に直します。かつては、人力中
 心の重労働でしたが、それを劇的に軽減させた優れた保守車両です。通常昼間は保線区
 の片隅で休んでいる姿が見られ、ある意味、現代の鉄道を再現するには必須のアイテム
 と言えます。
 
●塗色:黄色