●従来のヘリコプター搭載護衛艦(DDH)の代艦として、平成16年度計画で建造された「ひゅうが」は平成21年3月に就役。
●DDHとしては初めて全通甲板を持つ空母船型になったことで、複数ヘリの同時運用を可能とし、対潜能力が大幅に向上すると共に、優れた旗艦施設から災害派遣時の有用性にも期待がかけられています。

【ガイド】
●「ひゅうが」は老朽化が進む「はるな」型護衛艦の後継として平成16年度予算で建造が開始され、平成21年3月に就役しました。「はるな」型より各種能力を発展させる事が要求されたため、基準排水量は歴代自衛艦で当時最大の13950tとなりました。船型はヘリコプターの運用効率向上のため飛行甲板を兼ねた全通甲板と島型艦橋をもつ空母型となり、ヘリコプター3機同時発着艦が可能となりました。ヘリコプターは甲板上と格納庫を合わせて11機の搭載が可能で、後部エレベーターの後にある整備スペースでは、天候に左右されることなくローターを広げたまま機体の整備が可能となっています。艦隊や上部構造物はステルス性を考慮して側面には傾斜がつけられ、表面は平滑に整形されています。また、国産FCS-3改新型多機能レーダーやOQQ-21統合ソナーシステムなど、数々の新機軸を導入しています。
 船内には護衛艦隊旗艦としての運用に備えて司令公室、幕僚事務室、司令部要員の居住スペースを備え、護衛艦としては初めて設計段階から女性自衛官の居住スペースが17名分確保されています。
 「ひゅうが」型護衛艦は、新世代のヘリコプター搭載護衛艦としてはもちろん、大規模災害発生時には、高い指揮能力やヘリコプター運用能力を活かし洋上救援基地としての活躍も期待されています。

●要目
 基準排水量:13950t
 全長197m
 全幅33m
 吃水7m
 主機 COGAG ガスタービン 4基2軸
 主力 100000PS 
 速力 30kt

 主要兵装 Mk.41 VLS16セル
        3連装短魚雷発射管2基3
        高性能20mm機関砲(CIWS)2基
        2.7mm機銃7基
 搭載機 SH-60k 哨戒ヘリコプター 3機
       MCH-101 掃海・輸送ヘリコプター 1機
       MH-53E 掃海ヘリコプター 1機

【付属パーツ内容(全て塗装済み完成品)】
●搭載ヘリコプター:
・SH-60K対潜哨戒ヘリ×3機(ローター展開×1、折りたたみ×2)
・MH-53E掃海ヘリ×1機
・MCH-101掃海輸送×1機

●車輌
・クレーン車 ・運搬車 ・消防車 各1台

●1/700スケール塗装済み完成品
●展示用ベース付属
●全長281mm
●1隻入り