【実車について】
●桜木町事故の教訓から不燃化対策が進められ、72系では昭和29年にジュラ電モハ63900番代を試作全金属化改造したクハ79、モハ72、サハ78、クモハ73の各900番代が登場し、これらを元に更に改良を加えた量産タイプの全金属車グループ、クハ79とモハ72の920番代が登場しました。
●昭和32年からの量産車は、窓にRが付けられました。この内、クハ79 929は昭和46年に吹田工場において手動によるクロス、ロング転換機構の組み込み改造が行われました。
●このクハ79は片町線で廃車まで使われましたが、この機構は営業時には全く使用されませんでした。
●仙石線に転じたクハ79 926は、グローブ型ベンチレーターを押し込み式に交換されていますが、屋根も鋼板製なので台座がありませんでした。
●車内にはスタンションポール(つかみ棒)がありません。乗務員扉は全金属車体ですが、木製です。

【キットについて】
●昭和29年製から正面運転室窓が5度後退したスタイルが登場しました。昭和31年製から正面運転室窓が10度後退したスタイルで前照灯が車体に埋め込まれ、モハ72と同様に前金属車920番代が新造されました。
●このグループは全車奇数向き両栓構造にしたものでした。昨年タヴァサからリリースしました920~925は客窓、妻板の客窓の窓隅が角になっていましたが、今回リリースする予定のキットは窓隅にRが付いた近代的なデザインとなっています。
●又モデル組み立てに関する違いは前面の方向幕、運行窓を内側から差し込む方法を止めて、仕上げ時に白Hゴム塗装を施した幕をゴム系接着剤で貼り付ける方法を採用しました。

【キット内容】
●説明書:1枚
●側板:1枚
●前面:1枚
●手スリとアルミサッシ窓枠:1枚
●方向幕と運行窓パーツ:1枚
●PN-012 旧国用平妻用テールライト:2組
●PN-021 101系用ヘッドライト レンズ付:1組

【このキットの他に必要なパーツ類】
●屋根・床板:GM No.432-1 101系中間車キット
●貫通幌:GM No.6101 客車/旧国用
●ドア点検蓋:タヴァサ PT-9482-1 ぶどう色2号、青=黒 / PT-9482-2 朱・黄緑=グレー を選択
●スペーサー:t0.3mm プラバン
●台車:TR48 (GM No.5005)
●標記インレタ:レボリューションファクトリー No.1714、ボナファイデプロダクト M-030 など

【製作に必要な工具】
●φ1.4mm タッピング
●φ0.3・φ1.2mm・φ1.4mm・φ2nn ドリル刃
●エッチング鋏
●紙やすり (400、600、800番)
●カッターナイフ
●平ヤスリ
●丸ヤスリ
●ピンセット
●プライヤーなど

【接着剤の種類】
●瞬間接着剤(ワイド、サラサラ、ゼリータイプ)
●ゴム系接着剤

【塗装ガイド】
●下地処理:キンチョー「サンポール」
●下地塗料:アサヒペン又はジェイズ社「メタルプライマー」、ガイアカラー「マルチプライマー」
●屋根:ダークグレー GM No.35。ガイアカラー No.1007
●屋上機器・Hゴム:ねずみ1号 GM No.9、ガイアカラー No.1005
●貫通扉:GM No.41 伊豆急ペールブルー
●車体色:
 ・首都圏各種、東海道・山陽緩行線:標準色ぶどう2号 GM No.2、ガイアカラー No.1004、モリタ No.578
 ・片町線、大阪環状線、阪和線:朱色 GM No.11 朱色1号
 ・富山港線・中央線(東西):GM No.5 クリーム1号とGM No.7 青15号
 ・仙石線:GM No.15黄緑6号
●車体表面仕上げ:GSIクレオス B-516 Mrスーパークリアー半光沢

【グレードアップ用パーツ一覧】
●PN-414 グローブベンチレータ
●PN-001 ATS車上子一般用
●PX-419B 旧型国電用サボ受
●PX-451B 排障器
●PN-456 クレーンフック
●PN-457 旧型国電用前面手スリ

【備考】
●発売予定時期:2017年5月下旬~6月下旬
●初回発売:2017年7月上旬