アオシマ製機動戦闘車、配備開始

プラモデル
トメ子
アオシマ製機動戦闘車、配備開始

ごきげんよう、トメ子です。

陸自を愛する人にはたまらないであろう、
アオシマさんのミリタリーモデルキットに新作が登場です。

陸上自衛隊 機動戦闘車 (プロトタイプ)

所謂、装輪装甲車の一種です。
大口径の主砲と砲塔を持ちますが、足元が履帯ではありません。
故に厳密な戦車とは異なるものの、一方で装輪戦車という呼ばれ方をすることもあります。
(イタリアのチェンタウロと似ていますね)

装輪装甲車については以前も当ブログで取り上げたような気がしますが、簡単に説明を。

・タイヤで走行する為、舗装された道路では速い(100km/h以上)
・言い換えれば、不整地を走るには不向き。
・軽装甲。歩兵の携行火器程度は防げるが、それ以上は厳しい。
・戦車に比べて低コストかつ、燃費も良い。

もっと簡単に言えば

守備力低め!機動力高め!攻撃力は戦車……
よりはちょっと弱い?

……と言ったところでしょうか。

さて。
こちらの機動戦闘車、実は防衛省が開発中の最新型でもあります。
2007年から開発が始まり、去年漸く報道陣に公開されて話題になりました。
74式戦車の退役に伴い、入れ替わりで配備されていく予定です。

プロトタイプのみの公開にも関わらず、
しっかりキット化にこぎ着けたアオシマさんの企画力に乾杯!(´∀`*)

主砲は105mmライフル砲。
副砲として7.62mm同軸機関銃と12.7mmM2型重機関銃が装備されます。
105mmを搭載した理由として、74式の弾薬を転用できるからというのがあります。
10式戦車の主砲が120mmであることを考えると、頼りなく感じる人もいるかもしれません。
しかし、装輪車が支えられる限界重量を考慮すると105mm級がギリギリという現実。

勿論、他国の最新主力戦車とタイマン張るのは無理があります。
でもそれで良いのです。ガチンコは10式の仕事ですから。

機動戦闘車の任務はあくまで歩兵部隊(普通科)の支援であり、
島嶼防衛や市街戦において、敵の装甲車を撃破するのが目的です。
105mmなら装甲車はおろか、旧式なら戦車でも撃破できます。

ちなみにアオシマさんですから、最新式の車両をただ立体化しただけでは御座いません。

戦慄のロールギミック。
こういう仕掛けをプラモで再現するのは珍しいかと。
ステアリングも可動するようですし、遊び心を盛り上げてくれます。
1/72の10式も欲しくなりますね。

さて。機動戦闘車と言うからには、やはり機動力が最大の売りです。
アクティブ・サスペンションの搭載により、道路のみならず不整地走行もある程度可能。
更に空自に配備中の新型輸送機XC-2に搭載できるというのもポイントです。
(つまり1/72スケールでXC-2を出してくれたら……!)

一般的に装輪車は車体が軽すぎる為、戦車に比べて砲の反動を抑えられず、
初弾発射以降の命中率が低下しがちです。

しかし公開された実車動画によると、砲反動は極めて静かです。
10式戦車からアクティブ・サスペンション等による
砲反動の制御技術が流用されたとも聞きます。流石日本製。
(反動検証動画を見ると、火薬を削ってるのかと思うくらい揺れません。
お時間がある方は是非検索してみて下さい。)

反動による命中率低下から、装輪装甲車は先攻一撃必殺が常でしたが
このデメリットがかなり軽減されています。
又、10式戦車同様、スラローム走行しつつの射撃もお手の物です。

あくまでプロトタイプ故に実際に配備される機体がどうなるかは不明ですが
車体底面周りの装甲が弱く、IEDや地雷に対して脆弱という指摘があるそうで。
もし他国に派遣される場合はその辺りがちょっと不安でもありますね。
今後の改良に期待しましょう。

そんなこんなで本日は

陸上自衛隊 機動戦闘車 (プロトタイプ)

のご紹介でした!
明日もホビーサーチをよろしくお願いします!

担当:トメ子@ダイビング用品とサバゲ用品って案外似てる

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