本日は久しぶりにガン関連の商品でも取り上げようかと思うトメ子です。ごきげんよう。
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ウィンチェスターM1873 Randall 
西部開拓時代のアメリカで大ブレイクしたレバーアクション式のライフルM1873のソウドオフモデルとなります……と、書いたところで、カタギの方には恐らく判らないであろう専門用語の説明をちょろりと。
●ソウドオフとは何ぞや？
ライフル・ショットガン等、長物のバレル（銃身）・ストック（銃床）を切り詰めて小型化したものを「ソウドオフ(Sawed-off)」と呼びます。有名どころですと、M1873以外にもM79（ベトナム戦争期に使われた単発式グレネードランチャー）、
M1887（ターミネーター2でシュワちゃんが使ったショットガン）などがあります。
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ターミネーター2 ショットガン M1887 maxi8 
切り詰める利点としては、第一に取り回しがよくなるということ。M79の場合はベトナムの密林において威力を発揮しました。更にショットガンならコートの下に隠し持つといった少々不穏な使い方も可能となります。くわばらくわばら。
第二にショットガンの場合はバレルからチョーク（絞り）が無くなる為、弾がより拡散し、近距離での殺傷能力が上がるという利点（？）があります。
逆に難点もあります。バレルが短くなることから飛距離・命中精度は確実に落ち、ショットガンですとチョークがなくなった分、距離が離れれば離れるほど今度は弾が散りすぎてしまうといったデメリットが発生します。
更に銃自身の重量も軽くなる為、反動が厳しくなります。
最も一番の大問題として。ソウドオフショットガンの民間所持は基本的に各国で禁止されている……筈なので、持っているところなんぞ見つかったらポリスメンに捕まります。
と、いうわけで。ソウドオフを楽しむのはトイガンだけにしておきましょう。
●レバーアクションとは何ぞや？
まずグリップ周りにナックルガード状の金属部品があります。これをループレバーと言います。
これですね。これを……
こんな感じでガチャン、とやることで装填と排莢ができます。読んで字の如く、レバーの動きです。
ボルトアクション等の登場により今ではすっかり古い機構になってしまいましたが、それでも独特のデザインや操作感からコアなファンが居るという代物です。
かく言う私もレバーアクション大好きっ子です。これだけでご飯三杯イケます。
●レバーアクションとガンプレイ
さて、レバーアクションの醍醐味としてスピンコックと呼ばれるガンプレイがあります。ガンプレイというのは銃の取り回し術と言えばよいのでしょうか。拳銃のトリガーガードに指入れてクルクル回すのもガンプレイの一つです。
そのスピンコックですが、ループレバーを中心に銃本体を豪快に回転させることでコッキングしてしまうという極めて派手な技です。映画でも馬やバイクに騎乗したままクルリ、ジャキン！とやっているシーンがあります。
有名なところでターミネーター2でシュワちゃんが披露していますが……ゴツい殿方が銃をブン回す様は非常に絵になりますね。しかもアレはM1887ショットガンですから、口径もデカいという。
この銃もレバー部分が大きめのループになっておりますので、ガンプレイに向いているかもしれません。……が。銃本体がかなり重い為（片手で保持するだけでも大変）、下手すると怪我の可能性もあります。試してみよう、という酔狂な方は怪我に気をつけて下さい。
と、いうわけで。最後は写真を軽く交えつつ感想でも。
ゴツくて素敵な八角形の銃口。最近の銃だとあまり見ませんが、火縄銃などでよく見かけますね。
金属をふんだんに使用しているのか、短いくせに相当重いです。サバゲに使うのはちょっと大変かもしれませんが、マカロニウェスタンの空気を愉しむだけなら十分すぎます。
グリップとループレバーの間にネジのようなものが見えますが、これが安全装置になります。グリップの太さと比較してみると実感できますが、レバーのループ部分はかなり大きめです。
気がつけば今日もマニアックなネタとなってしまいました。
いつものことだと、諦めて下さ……いえいえ、こうした濃ゆいネタも判りやすく書けるようになるといいなと願う今日この頃です。
それでは皆様、また週末にお会いしましょう。
担当：トメ子＠Randall（ランダル）というネーミングは、「拳銃無宿」なる西部劇作品の主人公名が由来だそうです。