こんばんは、カピの塚です。
先月開催された開催されたトミーテック新商品説明会にて展示されていた試作品のご紹介の続きです。
この記事では、鉄道コレクションシリーズのうち、5月~6月の入荷・発売予定のものをご紹介します。
●鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (旧塗装) (2両セット)
香川県を走る高松琴平電気鉄道の1080形です。元京浜急行電鉄1000形で、2両編成12本がやってきました。主に琴平線で運用されています。このうち奇数番号車はもともと中間車で、他の車両から運転台部分を移設して先頭車化改造を行っています。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (旧塗装) 1089号車
琴電琴平寄りの先頭車です。
奇数車は元中間車を先頭車化改造したものです。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (旧塗装) 1090号車
瓦町・高松築港寄りの先頭車です。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (旧塗装) 1089号車側面
車番など細かい標記は印刷済みのようです。
行先表示も入っていました。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (旧塗装) 1090号車前面
外見上は塗装が変わったほかは京急時代とそんなに変化が無い印象ですね。
●鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (新塗装) (2両セット)
先ほどと同じく琴電1080形で、こちらは車体が新塗装化されたものを再現しています。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (新塗装) 1083号車
琴電琴平寄りの先頭車です。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (新塗装) 1084号車
瓦町・高松築港寄りの先頭車です。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (新塗装) 1083号車前面
塗り分けパターンはほぼ同じですが配色が異なっています。
新しい琴電のロゴが際立ちます。
▼鉄道コレクション 高松琴平電気鉄道 1080系 (新塗装) 1084号車側面
側面にも琴電の新しいロゴがあります。
ひらがなで「ことでん」というのがなんだか可愛いですね。
TS-310台車はなかなか彫が深くて想像していたよりもリアルな印象です(個人的な感想です)。
●鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 (3両セット)
埼玉県を走る秩父鉄道では通勤電車の主力車両として20年ほど元国鉄101系改め1000形が活躍してきました。東京急行電鉄からの譲渡車両により置き換えと前後して、いくつかの編成は国鉄時代のリバイバル塗装や、秩父鉄道でかつて採用していた塗装に塗り変えられました。1007編成は、1000形が秩父鉄道にやってきた当初の塗装である黄色+茶帯が復元されました。地元の人や秩父鉄道ファンからは通称「チョコバナナ」と呼ばれている塗装パターンです。
▼鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 デハ1007
三峰口寄り先頭車です。
冷房改造時にパンタグラフを増設したため国鉄・JR時代には無い勇ましい風貌になりました。
▼鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 デハ1107
中間車は非冷房のままだったため国鉄時代とほとんど変わっていません。
▼鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 クハ1207号車
羽生寄り先頭車です。
搭載されたエアコンはJR西日本管内で見る分散クーラーとよく似ています。
▼鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 デハ1007
正面に「秩父鉄道」と書いてあります。
なかなか強烈ですがこれは当時の先輩車両である100形譲りの塗装と思われます。
▼鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 デハ1107
妻面の茶帯が白く途切れている箇所がありますが、
これは検査標記の部分でここだけ現行塗装のままなのです。
▼鉄道コレクション 秩父鉄道 1000系 (1007編成) 旧塗装冷改車 クハ1207
こちらの先頭車は冷房改造にあたり屋根上にエアコンが載せられたのが最も目立つ点ですが、
床下にSIVを取り付けていますので、そこもお見逃し無きよう。
余談ですが、ご当地ヒーローの「ローカル戦士・センガタン」の2号はこのチョコバナナカラーのようです。
●鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (旧塗装) (3両セット)
富山県の富山地方鉄道の14760形は自社発注車です。
同社では初めての冷房車として大変話題になったほか、鉄道友の会よりローレル賞を受賞した名誉ある電車です。
当時の流行のデザインを採り入れつつうまくまとめられている印象です。
ちなみにこの車体塗装で、白と灰色は富山県の県鳥である雷鳥をイメージしたものだそうです。
▼鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (旧塗装) モハ14763
14760形は奇数番号車と偶数番号車の2両で1ペアとなります。
こちらは奇数番号車で、厳密にはモハ14761形のモハ14763と呼称されているようです。
▼鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (旧塗装) モハ14764
こちらは偶数番号車。
先ほどと同じく厳密にはモハ14762形のモハ14764となります。
奇数車と偶数車ではパンタグラフが前後逆に取り付けられている所が見分けやすいかと思います。
▼鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (旧塗装) クハ175
富山地鉄にはクハ170形と呼ばれる増結用先頭車のグループがあります。
そのうち、14760形と同系統の仕様で作られたのがクハ175です。
後に形式名の分離と整理が行われ、クハ175形のクハ175として独立したようです。
この車両はラッシュ時の増結に使われますが、
クハという形式が示すように運転室はあるもののモーターが無いため、
単独での走行はできません。
運転室の無い側は、非貫通の妻面となっています。
日本では電車の運転室が無い側の妻面は他の車両と連結して、
通り抜けができるようにすることが多いので、
日本中探してもなかなかそのような形状の電車はありません。
鉄コレをお買い求めになったら、その妻面をじっくり観察してみてください。
●鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (新塗装) (2両セット)
14760形のうち一部の編成は新塗装と呼ばれる黄色と緑色のツートンカラーに変更されています。
こちらのセットはその新塗装車を再現したものです。
▼鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (新塗装) モハ14769
▼鉄道コレクション 富山地方鉄道 14760系 (新塗装) モハ14770
新塗装は非常に明るいイメージになっています。
モハ14769+モハ14770の他、モハ14767+モハ14768の編成がこの新塗装になっているそうです。
●鉄道コレクション 銚子電気鉄道 デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) (2両セット)
千葉県を走る銚子電鉄のデハ1000形は、元は帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現在の東京メトロ)の2000形電車で、銀座線で使われていました。
新型車01系の導入に伴い廃車となった車両のうちの一部は改造の上で日立電鉄に譲渡されていきましたが、そのうち2両は計画変更でお流れとなり銚子電鉄にやってきたという経緯があります。
銀座線は第三軌条方式、1435mm軌間ということで、日立電鉄も銚子電鉄も規格が異なるのですが、譲渡にあたって大改造を行っています。なんと、先頭車に他の先頭車の運転室を接合して両運転台化し、機器やパンタグラフは営団1500形と営団3000系のものを再利用、台車は富士急行5700形のものを再利用とのこと。かなり手間がかかっている印象なのですが、いろいろな電車の部品が集まって一つの電車として走っているというのは面白いですね。なお、日立電鉄に行った車両と銚子電鉄に行った車両では改造メニューが若干異なっていますので、まったくの同型車というわけではありません。
デハ1000形はこれまでに何度も鉄道コレクション化されています。まず
第8弾で通常塗装、その後オープンパッケージで
桃太郎電鉄ラッピング車と
鉄子カラーが発売されました。
今回は、2011年以降に実施された赤い車体に白帯の「丸ノ内線カラー」と、2012年から実施されている山吹色の「銀座線カラー」の2両を、元営団地下鉄復刻色セットとして模型化したというわけです。かつて営団2000形は銀座線の他に、丸ノ内線の方南町支線でも使われていました。本線の500形・300形などと異なり、サインウェーブの無いシンプルな塗装だったのが特徴です。
▼鉄道コレクション 銚子電気鉄道 デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) デハ1002号
デハ1002号は丸ノ内線カラーです。
方南町支線の雰囲気が良く出ている復刻塗装です。
▼鉄道コレクション 銚子電気鉄道 デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) デハ1002号
車両番号のフォントも営団地下鉄と同じになっています。
実車はパンタグラフの無い側のみ種車の番号に戻したそうですが、
鉄コレのサンプルはどうなっているか確認し忘れました。
▼鉄道コレクション 銚子電気鉄道 デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) デハ1001号
デハ1001号は銀座線カラーです。
実際の銀座線はもうちょっとオレンジがかっていたような記憶ですが、
もう30年近く昔の話なので私も記憶があやふやになっています。
あくまでも銚子電鉄で実施された銀座線カラーとしてとらえるのがよろしいかと思います。
▼鉄道コレクション 銚子電気鉄道 デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) デハ1001号
銀座線では車両番号を正面左右に標記していました。
営団地下鉄の前身である東京地下鐵道時代からの名残かと思います。
デハ1001号も実車はパンタグラフの無い側のみ種車の番号に戻したそうですので、
鉄道コレクションではどうなるでしょうか…。
なお、ディスプレイ用の台座の名札が入れ違って展示されていましたので、ご注意を。
長くなりましたが、鉄道コレクションのサンプルのご紹介はここまでです。
それではまた次回。
担当:カピの塚@営団地下鉄2000形の鉄コレは出ないんですかねぇ?
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