ごきげんよう。
先週に引き続いて沸きました、トメ子です。
執拗に続くホビーショー特集。
本日紹介するのはプラッツさんのブースです。
プラッツさんはサイバーホビー関連や
ドラゴンの完成品モデル等を扱っており、ラインナップも多岐に渡ります。
会場発表の新製品も多々ありますので、じっくりご覧下さい。
■プラモデル
●IV号駆逐戦車 L/70(V) ラング w/ツィメリットコーティング
IV号戦車にパンターの主砲を搭載した機体です。
低い車高と(敵に狙われにくい)と凶悪な火力で、敵戦車の脅威となりました。
ちなみに「ラング」という言葉はドイツ語で「長砲身」を意味し、
(V)というのは開発会社のフォマーク社のことだとか。
●WWII イギリス軍 25ポンド砲 w/リンバー
第一次世界大戦と第2次世界大戦の戦間期、
イギリスは25ポンド砲と呼ばれる野戦砲を開発しました。
これがすこぶる使い勝手のよいモノだったそうです。
当時、砲の標準方式は二種類ありました。
一つは野砲式の直接照準砲撃。
もう一つは榴弾砲式の間接照準砲撃。
違いは射撃時に目標が見えるか(=直接)、否か(=間接)です。
大昔は直接砲撃のみで済んだものの、火砲の発達で射程距離も伸びました。
しかし射程距離が伸びると、地形や地平線によって
敵が見えないことも多くなってきます。
そこで別動の観測班に敵の位置や規模を探らせ、
そのデータから砲の仰俯角、左右旋回角、弾薬の種類等を調整して砲撃する。
という間接照準砲撃が誕生しました。
そして、25ポンド砲は直接・間接両方をこなすスグレモノだったのです。
(他国では直接用と間接用の2種類が混成運用されていました。)
こちらのキットにはリンバーと呼ばれる弾薬運搬車も付属。
発売は12月を予定しているとの事です。
●アメリカ海軍 原子力空母 CVN-65 エンタープライズ
世界初の原子力空母です。
1960年代に就役し、キューバ危機やベトナム戦争を始めとする、
多くの任務に就きました。
が、アメリカ海軍の中ではかなりの古参艦となっており、
2013年度中に退役するという話もあります。
●現用アメリカ海軍 ドック型輸送揚陸艦 USS ニューヨーク LPD-21
米海軍において、州の名前は潜水艦に与えられるのが慣例です。
しかし2001年に発生した同時多発テロを受け、犠牲者への敬意・追悼の意を込めて
水上戦闘艦へと命名されることになったのが、このニューヨークです。
船体の一部は世界貿易センタービルの残骸から集められた鉄が用いられたそうです。
●747-400 政府専用機 (内部再現キット)
ただの747-400ではありません。
政府専用機ということで、
ちょっと特別に誂えられた内部まで再現されております。
●現用アメリカ軍 ウェポンセット1
●現用アメリカ軍 ウェポンセット2
飛行機キットのオトモに最適なウェポンセットが登場です。
お気に入りの機体に装備させるもよし、ジオラマに使うもよし。
ウェポンセット3も来年発売予定だそうです。
■完成品
●サターンV型ロケット
え、なにこれでかい。
サターンVの1/72スケール完成品です。
これ、実物が全高110.6mですから、
製品は1.5メートル程度になるかと思われます。
狂ってますね(褒め言葉)。
宇宙開発競争が盛んだった1960年代後半から
1970年代前半にかけて活躍した使い捨て巨大ロケットがサターンVです。
アポロ計画とスカイラブ計画を支えた機体ですが、
費用がかかり過ぎたことから宇宙開発自体が下火になり、
1972年の最終飛行でその任務を終えました。
どのくらいお金が掛かったかと言えば、
一基飛ばすのに(現代換算で)30億ドル程だそうです。
つまり日本円にして2310億円(ドル77円計算)。
……狂ってますね(多分褒め言葉)。
●長征2号F
中国の衛星打ち上げロケットである長征シリーズの中でも、
有人宇宙飛行に使用される長征2号Fのモデルです。
12月発売予定です。
●
タイタン IIIC MOL w/ランチパッド
●
アリアン 5G w/ランチパッド
●スペースシャトル アトランティス
今年7月に最終飛行を終えた機体です。
退役後はケネディ宇宙センターに公開展示されるとか。
●スペースシャトル チャレンジャー
1986年の爆発事故が有名ですが、
一方で初の夜間打ち上げや女性宇宙飛行士の搭乗等、
その名が示すように、新しいミッションへと挑んだ機体でもあります。
事故発生時もまた、初の民間人宇宙飛行士を乗せていました。
●スペースシャトル エンデバー
既存機だったエンタープライズを改修するより、
新規に作ったほうが安いという判断から、
スペアパーツを組み合わせて誕生した機体です。
ハッブル宇宙望遠鏡の修理や国際宇宙ステーションの建設など
多岐に渡る任務で活躍しました。
今年5月に最終ミッションを終え、
今後はカリフォルニア科学センターへ展示される予定だそうです。
●XB-70A ヴァルキリー 初号機 テストフライト
アメリカ空軍の「ヴァルキリー計画」に基づき開発された戦略爆撃機です。
……と、言うと。
なんだか中二病的な感じがするのですが、どうでしょうか(何)。
計画の中身は、と申しますと。
最高速マッハ3で飛行し、アラスカ~モスクワを無着陸で往復可能な
超音速戦略核爆撃機(名前長い…)を作るというものです。
要するに
超速い爆撃機に核積んで、ソ連にブチかましてやるぜ
ってことです。
しかし残念なことに、ボタン一つで核を飛ばせる
大陸間弾道ミサイルが発達したことから計画はお蔵入りになりました。
●アメリカ空軍 C-5C ギャラクシー 第22空輸飛行隊
●アメリカ空軍 XB-35 フライング・ウイング
なんだか空よりも海の底に棲んでそうな形ですが。
これは全翼機という尾翼がなく、主翼が胴体という変わったシロモノです。
最大の特徴は
レーダーに補足されにくいというものであり
この設計概念は後のステルス技術に活用されていきます。
●YB-49 フライング・ウイング
レシプロエンジンだったXB-35を発展させ、推進機関がジェット化したタイプです。
が、XB-35同様実用化されることはありませんでした。
●中国空軍 PLA J-20 ステルス戦闘機
中国空軍の最新鋭ステルス機です。中国語では殲撃20型と言います。
機体の詳細は明らかになっておりませんが、
米軍のF-22ラプターや、ロシアのT-50に対抗し得る性能を目指しているようです。
●黒騎士物語 パンターG型 初期型 ルーマニア~ポーランド 1944 秋
1/35のスケールキットでも好評だった黒騎士物語シリーズが
1/72スケールの完成品で登場します。
●黒騎士物語 パンターG型 後期型 ポーランド~ドイツ 1944-45
●WW.II ドイツ軍 ノイバウファールツォイク 多砲塔戦車
多砲塔戦車というのは第一次大戦から戦間期にかけて各国で人気だった
砲塔を複数方向に配置した戦車のことです。
大型で見た目こそ派手なものの、これが問題だらけの機体でした。
・コストが高い。
・重量が増加したことによる機動力の低下。
・かと言って軽量化を図れば装甲が薄くなる。
・運用に要する人員が多く、整備性が悪い。
といったことから、
ほとんどの国では量産・配備に至ることはありませんでした。
(例外としてソ連のT-28、T-35等は量産化に成功しています)
ドイツでも実戦で活躍することはありませんでしたが
見た目の凶悪さからプロパガンダ活動に利用されました。
●WW.II アメリカ海兵隊 LVT(A)-4 硫黄島 1945
●ジェミニ宇宙船 w/宇宙遊泳
1965年、エドワード・ホワイト飛行士が
アメリカ人初の宇宙遊泳に成功したジェミニ宇宙船を再現します。
宇宙遊泳を行う宇宙飛行士フィギュアが付属します。
12月発売予定です。
■フィギュア・ドール
●ライフ・ライク スカルプトシリーズ
これまでのフィギュアに比べ、造形・塗装をより高度に進化させ、
皮膚の質感表現にこだわり、あたかも生身の人間が
そこにいるかのような錯覚を起こすほどのリアル感を追求した
究極のフィギュアシリーズ。
……だ、そうです。
つまり、リアルになった兵隊さんフィギュアですね。
最近では1/6の戦車キットも発売されておりますし、
ミリタリーフィギュアの遊び方もかなり広がりそうです。
●
陸上自衛隊 普通科隊員 `災害派遣`
東日本大震災で復興に尽力してくれた陸自隊員のフィギュアです。
写真はポーズがどこかぎこちないのと、
どこを見ているのか判らない視線がちょっと気になりますが、
ミリタリーフィギュアで自衛隊の装備が出る、というのは貴重な機会ですね。
ちなみに発売は来年になりそうですが、
1/6 陸自女性隊員も商品化されるとの事です。
と、いうわけで。幅広いジャンルを濃く抑えてくる
プラッツさん、ドラゴン/サイバーホビーさん関連のブースでした!
そんなこんなで本日はこれにて!
明日もホビーサーチをよろしくお願いします。
担当:トメ子@ニンニク刻んだ手がくさい。