異国の兄弟

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カピの塚
異国の兄弟
こんばんは。唐突に土曜に登場、カピの塚です。

まずはこちらを。

謎の機関車登場!
三菱 RENFE 269 No.269-248-1 タルゴ200 白/灰 ★外国形モデル


一瞬、
「EF60やEF65の新色か!?」
と思った人もいるかもしれませんが、
違います

ホワイトとグレーの塗り分けとブルーの細い帯というカラーリングが際立つこちらは、
スペイン国鉄ことRENFE(レンフェ)の「269形 電気機関車」です。


「何のこっちゃ?」という方のために、
比較しやすそうな写真をご用意しました。

EF61-8 改良品・茶色 (BR:ベストリニューアル仕様)
EF61-8 改良品・茶色 (BR:ベストリニューアル仕様)


EF65-500 (F形)
EF65-500 (F形)


先ほどの写真と見比べてみてください。
正面上部のヘッドライトの位置はEF60形やEF61形と似た感じではありませんか。
正面の窓は、横に細長いものが2枚配置されているところは、EF65形とも似てきます。
側面の乗務員室の窓、扉の配置などもどうでしょうか。
屋根の上に目を向ければ、パンタグラフが前後で2基、その間にモニターと呼ばれる細長い機器があります。


探せば似ている部分がいろいろ出てきますが、
決してパロったわけでもパクったわけではありません。

このようにフォーマットが似ているのには訳がありまして、

269形を製造し、スペインに納入したメーカーは、

何を隠そうあの三菱電機だからです。




三菱電機が、日立製作所、東芝、川崎重工業とともにEF52形電気機関車を開発し、国鉄に納入したのが1928年のこと。それから、今まで電気機関車を作り続けてきており、そのノウハウは確かなものといえます。



RENFE 269形は、1970年代から1980年代にかけて納入され、現地でのライセンス生産も含めるとその数なんと265両!
スペイン国内の電気機関車の中でも一大勢力になっていることは言うまでもありません。

しかも、貨物列車から高速列車まで様々な列車の牽引に活躍しています。あの国際列車「タルゴ」の牽引をしている車両もあります。まさに、貨物列車からブルートレインまで任されている日本のEF65形と同じようなオールマイティーなポジションですね。



RENFE 269形は、用途や列車に合わせて様々な塗装が施されています。

三菱 RENFE 269 No.269-247-3 サーカニアス(セルカニアス/CE)塗装
三菱 RENFE 269 No.269-247-3 サーカニアス(セルカニアス/CE)塗装

三菱 RENFE 269 No.269-307-5 エストレラ(ES)塗装
三菱 RENFE 269 No.269-307-5 エストレラ(ES)塗装

三菱 RENFE 269 No.269-601-1 黄/青 「マジンガー」
三菱 RENFE 269 No.269-601-1 黄/青 「マジンガー」


今週、Nゲージスケールで11種類が再入荷しました
その華やかな塗装もぜひ見てみてください。

というわけで、EF60形やEF65形の異国の兄弟?親戚?ことRENFE 269形のお話でした。


担当:カピの塚@世界で活躍する日本製の鉄道車両の多さに驚愕。
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