今更ながらキハ35系で遊ぶの巻

鉄道模型
カピの塚
今更ながらキハ35系で遊ぶの巻
こんばんは、カピの塚です。
私事ですが、今更ながらKATOのキハ35系を買い足しまして、フリーダムに遊びたいと思います。

「キハ35系」とは国鉄のキハ30形、キハ35形、キハ36形と呼ばれる形式名が付いた車両を便宜的に総称したものです。要するにキハ35形という鉄道車両を筆頭とするシリーズだと思ってください。

3つもあるけどどう違うのよ?という方に図解すると、こんな感じになります。
写真中の凡例:(1)乗務員室 (2)客室 (3)便所

●キハ35形
国鉄キハ35形式
このシリーズの筆頭形式。乗務員室と客室のほかにトイレが付いています。
このシリーズの中では製造両数が最も多く、温暖地向け、寒冷地向け、房総半島向けなど複数のバージョンが作られました。
関東鉄道に買い取られたものがトイレ撤去の後現存するものの、JRの線路上では全滅してしまいました。

●キハ36形
国鉄キハ36形式
さきほどのキハ35形とペアを組むために作られました。
トイレが無いためか、早くに「いらない子」扱いされ、製造中止に。
JRには引き継がれず国鉄時代のうちに全て廃車されてしまいました。
しかし、奇跡的に関東鉄道に買い取られたものは常総線で活躍することとなりました。

●キハ30形
国鉄キハ30形式
トイレはありませんが、両側に乗務員室があるので1両でも営業できるという小回りの利く便利なヤツ。
製造中止となったキハ36形の代わりに増産されるようになりました。
色は変われどJR久留里線に3両が現存。もちろん関東鉄道に買い取られたものもあります。





では、連結してみましょう。

基本的なキハ35+キハ36のペア。首都圏色。
基本のペア。


キハ35+キハ30でペア。一般色。
キハ36の代わりにキハ30でペア。


基本の3形式を連結してみた例。キハ30+キハ35+キハ36。
お手洗いは2号車にございます。
基本3形式を1両ずつ繋いでみる。


変り種のステンレス車 キハ35 900番台 を先頭に。
キハ35-900+キハ35+キハ36。かつての川越線、八高線的なイメージで。
ステンレス車の900番台を先頭に。


何も深いことを考えずに、ラッシュ時を想定。
首都圏色と一般色を3両ずつ連結してみました。
綺麗に揃えて6連。
6両を直線でつなげると、流石に撮影スペースが厳しくなってきます。
曲線線路を入れたほうが良かったかな。


でも、実際の現場ではそんな整えて連結するわけがないと思って、「混色編成」を仕立ててみます。
やっぱりまぜこぜ。6連。


KATOから発売されたキハ35系の一般色と首都圏色は、それぞれ時代や線区の設定が異なります。たとえば、所属標記を見ると、一般色は「天ナラ」(=天王寺鉄道管理局・奈良機関区)、首都圏色は「高タカ」(=高崎鉄道管理局・高崎第一機関区)となってました。そして、時代設定は、一般色は昭和30年代後半のデビュー当時を、首都圏色は昭和50年代前半のころを、という風になっているそうです。

つまり、細かいことを言えばそのままごちゃまぜに連結すると、奈良と高崎、昭和30年代と昭和50年代という、時空を超えた編成を組むことになってしまい、変だと思ってしまう人もいることでしょう。拘るならメイクアップパーツを使って行先や装備を変えたり、他社製のインレタで所属標記を書き換えたり、いっそうのこと車体の色を塗り替えたり…なんてことをする必要が出てくるわけですが………。そういうことは気にせず適当に連結して自由に遊びましょう。


ここでキハ35系に関するウンチク話でも。読み飛ばしする方はここをクリック

キハ35系は側面に客用扉が3ヵ所付いていて「通勤形」に分類される気動車でした。都市近郊の非電化路線における、通勤ラッシュを捌くために開発されました。

ただ、都市に近く、大勢の乗客がいて、頻繁に列車を運転しなければならないような路線というのは、気動車を走らせるよりも電化して電車を走らせたほうが経済的です。本来気動車は閑散路線に使われる車両であるため、通勤形の気動車は矛盾を抱えていることになります。

そのため、キハ35系が使われた路線は、次第に電化されて電車に置き換えられていきました。内房線、外房線、関西本線、相模線、川越線、八高線、和田岬線といったところが有名ですね。これらの路線は電化されています。逆に、乗客が減って採算が合わない路線であれば非電化のまま一般形気動車で存続させるか、必要性が失われば路線廃止となってしまったわけです。

このようにして、キハ35系は常に配置転換が伴う気動車であったことは言うまでもありません。次第に、ローカル線は気動車、通勤路線は電車と言う風に、棲み分けが進むと、通勤形気動車はキハ35系の後に作られることはほぼ無くなり、唯一無二の存在となってしまったともいえます。

現在、通勤形として分類できるような気動車を必要とする混雑路線は、何らかの事情で電化が出来ないところに限られています。例えば、JR北海道のキハ201系、関東鉄道の2000形グループ、JR九州のキハ200系などです。JR北海道もJR九州でも一般形気動車として製作したようですので、「通勤形」という分類は、実質的に「一般形」に吸収されてしまったといえます。




さて。


キハ30 久留里線 復活国鉄色タイプ (2両セット) ★ラウンドハウス
https://www.1999.co.jp/10114754


JR久留里線に残っているキハ30は、2009年より国鉄時代の一般色に塗りなおされて話題となっています。Nゲージでもラウンドハウス(KATO)より今月発売予定です。細部は実車と異なりますが、手軽な2両セットですし、小さなレイアウトでも十分に楽しめるかと思います。

リバイバル塗装が行なわれているということは……いろいろ考えてしまうわけですが、木更津駅で113系の湘南色(リバイバル編成)と一緒に見られれば、それこそ国鉄時代のような風景になりそうな気がします。


ちなみに、ホビーサーチでキハ35系を検索する際は、「キハ30|キハ35|キハ36」という風にキーワードを入力すると“or検索”ができますので便利です。3形式を全部探せます。気動車は「○○系」というキーワードより特定の形式名を“or検索”で探したほうが早い場合があります。お試しください。その他、検索のコツはこちらに記載されています。

他にもいろんな連結の仕方があるよー。


担当:カピの塚@ついさっきまで高タカじゃなくて北オオだと思ってました。
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