飛行機プラモと言えば戦闘機をイメージする方も多いと思いますが
各種支援を担う大型輸送ヘリも重要な役割を持ちます。
ごきげんよう、トメ子です。
1/144塗装済みキットとして着々とシリーズを重ねている技MIX。
今回の新作は大型輸送ヘリMH-47GとYMH-47Eです。
●U.S.ARMY MH-47G 160th SOAR (ルイス・マコード統合基地)
●U.S.ARMY YMH-47E 試作88-00267号機
技MIXシリーズでも様々なバリエーションが展開されているCH-47の新作。
MH-47Gは特殊作戦用の機体。YMH-47EはMH-47Gの試作機です。
実機は初登場から半世紀が経過した今でも現役を務める名機であり、
今でも改良型が最前線で活躍しています。
CH-47Cを改造した特殊作戦用ヘリMH-47E。その更に改良型がMH-47Gになります。
性能面では現在の最新型・CH-47Fと同等の能力を持ち、
液晶グラスコクピットを搭載するなど、最新鋭の装備が特徴です。
キットは第160特殊作戦航空連隊「ナイトストーカーズ」所属機。
名前通り?と言うべきか、夜間時の飛行技術に優れた部隊と聞きます。
今回は機首に追加装備された空中給油プロープとマッピング地形追従レーダーを再現。
前者は右側面からニュッと伸びた細長い物体がそれです。
後者は左側面側の装備で、地形追随飛行時に威力を発揮します。
地形追随飛行とは地平線より低く飛ぶことで敵のレーダー探知を防ぐというものです。
YMH-47Eは試作機故か(型番の前に「Y」がつく場合が多い)
チヌーク系では珍しいグレー色。
チヌークは各国陸軍への配備が多い為、オリーブドラブ~緑色迷彩が多いものの、
これはこれでクールな雰囲気があります。
何故陸軍かと言えば(空軍・海兵隊にも多少は居ますが)、
そもそもは地上からの火力支援に155mm砲を運搬したい、という目的故でした。
1961年の初飛行以降、アメリカが関わった各種戦争に投入。
現在まで改良を重ねながら、兵員や武装の輸送等に大活躍しています。
又、その輸送力から災害救助にも活用され、先の震災でも派遣された実績があります。
何が凄いってCH-47の後継機は未だ存在せず、
一説には2030年辺りまで現役ではないかという声もあります。
超傑作機の証ですね。
ローターが前後にある、タンデムローターと呼ばれる機構ですが、
これらは干渉しないように翼の回転位置を同調させているそうです。
翼と翼の隙間120度の空間に別ローターの翼が入り込むようなイメージです。
その為、騒音対策の定番である「翼の数を増やす」ということができず
ちょっと(?)うるさくなってしまうのが難点です。
ちなみに一般的なヘリコプターでは
大型のメインローターに小型のテイルローターという組み合わせが定番です。
これはメインローターだけでは機体に逆回転のトルクが生じてしまう為、
そのトルクを相殺する為にテイルローターが設けられています。
逆回転のトルクとは……ええと、作用・反作用の原理と考えて下さい。
兎も角、CH-47系の場合はこれらを互いに逆回転させることで
トルクの発生を防ぎ、機体を安定させています。
最後に。
CH-47に搭乗する時は決して機体の前方に立たないで下さい。
設計上、前メインローターが手前に傾いており、
ローター先端の最低位置は地上高さ130cm近くに至ります。つまり……
迂闊な所に立つと、首が飛びます。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
と、いうわけで。
お手持ちのCH-47ファミリーに加えて頂くもよし、
これを機にCH-47シリーズに手を出すもよし、という新型紹介でした!
そんなこんなで本日はこれにて!
明日もホビーサーチをよろしくお願いします。
担当:トメ子@連休前だと言うのに、猛烈にお腹が痛い