空の王者

プラモデル
トメ子
空の王者
最強厨などと罵られそうですが。
世界最強の戦闘機と言われて、皆様は何を思いつくでしょうか。
(戦闘機なんて興味ないわい、という方はゴメンナサイ。今日はそんなお話です。)

私なら脳幹反射でF-22の名を挙げます。
というわけで、最強厨のトメ子です。ごきげんよう。

タミヤ社製プラモ、完成の図

F-22、通称「ラプター(Raptor)」。アメリカが誇る最新鋭の有人戦闘機。飛行機につけられる愛称というのは空や鳥にちなんだ物が比較的多めですが、このラプターという名も「猛禽」という意味を持っています。

特徴的なのはケタ違いな程のステルス性と、超音速巡航飛行能力(※燃料を大量消費してしまうアフターバーナーを使わずとも超音速飛行が可能なこと)、通常の航空機よりも短い距離で離着陸可能なSTOL性能を持つ点でしょうか。

まず機関砲やミサイル、爆弾などの各種兵装を胴体内に収納することでステルス性を高めています。発射時は流石にステルス性も落ちますが。

更に21世紀の戦闘機にふさわしくレーダーや電子戦装置も搭載。このレーダーもステルス性を損ないにくいスグレモノであり、更に他機とデータリンクすることで戦術情報を共有できるといったネットワーク機能も充実しています。
コンピュータ制御による飛行姿勢維持性能も優秀で、パイロットに異変があった際でも操縦桿さえ放せば自動的に平衡を維持してくれるそうです。

その運動能力故にドッグファイト適正も高いのですが、基本的にはステルス性を利用して敵に索敵されないうちに撃ち落とすという戦法を取るのが主だそうです。

そして複数の任務を一つの機体でこなすことが可能なマルチロール機でもあります。
「航空支配戦闘機」というかっこよすぎる呼ばれ方をするのは、ラプターが初めてではないでしょうか。

一時期は航空自衛隊の次期主力戦闘機(F-X)計画に名前が挙がっていたそうですけれど、残念ながら生産国のアメリカが機密保持の観点から輸出に難色を示している上、更にオバマ政権下において生産停止が決定した為、採用の可能性は極めて薄いと思われます。

余談ですが、F-X計画における他の候補はユーロファイター・タイフーン、F-35、F-15FX、 F/A-18E/Fあたりが名前を挙げておりますが、今のところ正式な決定は下りていません。


閑話休題。

そんなハイスペック戦闘機のF-22ですが、生産停止に至った致命的な理由の一つとしてコスト高が挙げられます。
初期費用も高いのですが、更に運用・維持にかかるコストも相当なモノと言われています。特にステルス性を維持する表面素材が雨やキズに弱い為、メンテナンスに相当の手間がかかるという難点があります。
これは軍事的観点においても問題であり、軍用品というものは大なり小なり整備が必須なモノですが、いざ有事となった際は十分な整備が無くてもある程度戦えないと話になりません。
(まして単価が高い以上、下手に撃墜されればダメージも大きいわけですし。)

ですが最新技術の塊というのはやっぱり凄いと思いますし、万全の整備を受けて100%の状態で戦えばかなりの戦闘能力を発揮するのは確かです。実戦参加経験こそありませんが、シミュレーション上ではF-22一機がF-15四機を相手にして勝利した、なんて話はよく喧伝されてますね。
(逆にT-38に撃墜された、という結果もあるので絶対的最強というわけでもありません。いかにF-22がハイテク戦闘機であろうと、模擬戦はパイロットの腕にも左右されます。T-38の乗り手が凄かったのではないかなと)


そんなわけで文章ばっかりつらつらと書き綴りましたが、最後にラプター関連のキットをいくつか紹介して本日のシメとさせて頂きます。

F-22 ラプター(タミヤ)
ふつーのラプター

タミヤさんの定番、ウォーバードシリーズです。1/72というお手軽スケールがウリです。お値段も控えめなところが嬉しいですね
同じスケールですと、HOBBY BOSS(ホビーボス)社製Revell(レベル)社製のキットがありますが、後者二つは輸入品なので説明書の解読等、ちょっと大変かもしれません。


F-22A ラプター(アカデミー)
ちょっとおおきいラプター

1/48スケールならこちら。但し輸入品なので……(以下略)。

アメリカ空軍 F-22A 2機セット(モノクローム)
ちっこいラプター

ちょっと小さめの1/144スケールがこちら。2機セットなのでデカールを変えて作るのもアリですね。


あと、世の中にはこんなラプターもいるみたいです。

F-22A ラプター `アイドルマスター 天海春香`(ハセガワ)
痛ラプター




ステルス性、明らかにないよ!!Σ('A`;)

真面目に(?)解説しますと、有名戦闘機ゲー「エースコンバット6」に出てくる機体だそうです。痛車ならぬ、痛戦闘機ですね。

なんか最強どころか猛禽類にも見えな……いえいえ。
痛戦闘機というのは女の子への愛を誇示するのが目的であり、凶悪な面構えだからよい、というわけではないのです。きっと……多分。
ちなみに軍用飛行機にはノーズアートなる風習があったりしますので、これもアリと言えばアリ……でしょうか?


どうでもいい話ですが、フライトシムで遊べる人って凄いなぁと思います。
私なんぞ地面に足がついている3Dゲーすら前後不覚な挙動しかできないというのに、空まで飛んだら敵に撃墜されるどころか、ワケわからんまま高度落として自滅します。

そんなこんなで中途半端にマニアな記事で恐縮ですが、また来週もお会いしましょう。

担当:トメ子@ラプターも好きですが、ベルクートも実は好き。
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