こんにちは、カピの塚です。
昨日は諸事情によりブログをお休みしてしまいまして、申し訳ございませんでした。
ホビーサーチBlog的に静岡ホビーショー特集は一通り終わっているのですが…。
天からこんな声が聞こえてきました。
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///////////ヽ,,
f メー-----ー弋メヽ
ト| ___ ____ ____ .|ミミ| _______________
ト|_,,,,,,__メ __,,,,,,_ |ミミ| /
おやおや、まだ鉄道の記事が上がっていないではないか。
f|.-=・=H-=・=~Iー6}リ <
これは由々しき事態であり、ぞっとしない。
'ヒ______ノハ、_____ノ !!| |
このままログが流れていってしまうのはいかがなものか。
f _, ,ム、、_ ./ \
この場合、ヤング諸氏を怒鳴りつけるところだが、
ヽ ィ-==ー-I, ,ノ 人 \
鉄道の展示もピックアップするよう、苦言を呈しておく。
\,____// /~丶_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人,_____/ / \
/|_/又 \ / |
というわけで、スタッフToMeKoが撮影した残り少ない写真の中から、
鉄道の展示品をピックアップしてお届けいたします。
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【限定品】 キハ52-100 ディーゼルカー (大糸線) 3両セット
なにかと話題の大糸線ですが、キハ52形100番台に施された大糸線の塗装を1両ずつ、3両をまとめてセットにしました、というのがこちらの商品。左の朱色一色は「首都圏色」と呼ばれるもので、中央線や大阪環状線のオレンジとは色合いが違います。中央のベージュと青の組み合わせは「気動車旧標準色」と呼ばれるもので、横須賀線などのスカ色とは色合いが当然違います。どちらも、車体色が程よく再現されていますね。
一番右は白と緑を組み合わせた大糸線オリジナルカラーになる予定ですが、この試作品ではまだ緑が塗られておらず、美白を求めすぎたホワイトさん状態です。
大糸線のキハ52は今年の春のダイヤ改正によって全て引退、
一般色の115号車については旧津山機関区にて保存・展示されることが決まり、気動車ファンの方にとってはささやかながら朗報となりましたね。
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【限定品】 コキ107形 (鉄道コンテナ輸送50周年記念カラー19D形コンテナ付) (5両セット)
昨年11月に行なわれた鉄道コンテナ輸送50周年記念イベントの時に展示された貨物列車を再現したNゲージ車両セットです。国鉄時代のコンテナをイメージして黄緑色に塗られたコンテナと、最新型コンテナ貨車「コキ107形」の組み合わせでした。黄緑色のコンテナは今では見られなくなってしまいましたが、かえって斬新に見えますね。
ちなみに、実物は10両編成での展示で、このセットは半分の5両セットとなっています。残りの5両はJRのイベント会場で限定発売される予定で、これと組み合わせることでフル編成にすることができます。ちなみに、直近で販売が予定されるイベントは大宮で開催される「鉄道ふれあいフェア2010」(5月22日予定)ですよ。
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JR 455系電車 (訓練車) (3両セット)
4/15のブログで取り上げた455系訓練車です。試作品はこのように塗装済みの状態で展示されていました。
既にご紹介したとおり、車体には白線が2本引かれ、中央に「訓練車」と大きく書かれています。反対の先頭車が移動教室と化したクヤ455-1なのですが、………写真がありませんでした。残念。
それはそれとして。鮮明な塗装をはじめ、車体の造形からアンテナや乗務員ステップなどの細かいパーツまで細かく再現されていますよね。さすがTOMIXさんのHGモデルです。
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高松琴平電気鉄道 3000形 (レトロ塗装)
琴電(ことでん)の通称でお馴染みの、高松琴平電気鉄道の3000形です。琴電オリジナルの電車であり、現在もイベント用として1両が在籍しています。現在の琴電は、京急、京王、名古屋市営地下鉄から移籍してきた電車が主力となっておりますが、このような昔懐かしい自社発注車も末永く残してもらいたいものですね。
さて、TOMIXからはHOゲージとして模型化されます。以前、
標準色が発売されましたが発売後はあっという間に売り切れましたね。その出来は確かなものと言えるでしょう。今回のレトロ塗装も標準色を上回るご予約を頂いております。
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国鉄ディーゼル機関車 DF50形 (朱色前期) ★プレステージモデル
同じくHOゲージで発売予定の国鉄ディーゼル機関車のDF50形。茶色と朱色は久々の再生産が決まりましたが、プレステージモデルとしての朱色は今回が初めてとなります。
プレステージモデルは通常品よりも更に細密に作り込まれた製品群で、運転室上部のホイッスルに金属パーツを使うなど、細かいパーツにも気配りされています。実質的に生産数・生産時期が限られる製品となります。
日本のディーゼル機関車というと、私くらいの年齢だとDD51やDE10など凸型でオレンジ色の車体をイメージしがちで、DF50のような箱型の車体は斬新に見えるのですが、日本のディーゼル機関車の分類あたりの話は長くなるのでまた別の機会に。
その他の写真を探っていたところ、こんな写真を発見。丸囲みの部分にご注目。
これは、ワイヤレスパワーユニット「N-WL10-CL」といいまして、鉄道模型の新型コントローラーであります。
一般的に鉄道模型のコントローラーは、家庭用コンセントから電気を取って、コントローラーで鉄道模型用の電圧に変換し、フィーダー線によってレールに伝え、レール上の車両が動きます。このような構造なのでコントローラーは据え置きになるわけですが、先ほどのワイヤレスパワーユニットは、操縦部分が分離するので自由な場所から列車の運転ができるわけです。
混線しないよう16chも用意されているとか。つまり、最大で16人で遊べるということになるのです。つまり、複線(2線)や複々線(4線)どころではなく、16線分が同時に無線で操れるのですから、ちょっとしたイベント会場や大レイアウトでも十分に遊べるということです。
なんだか凄そうですが、この夏に発売予定とのことですよ。
続いて。
そしてこちらの展示は、
「ワイドトラムレール」という新しい線路のシリーズの展示です。ワイドPCレールの派生形で、路面電車用の軌道を再現したものです。鉄道コレクションの
富山ライトレール、
熊本市交、
岡山電軌、
万葉線などの路面電車が似合う線路となります。早速ご予約受付中であります。
ワイドトラムレールの周りに道路や建物を配置すれば、どんどん街のように展開していくことができますね。
と、ここでカピの塚、あることに気づいてしまいました。
この写真の左下隅を拡大してみましたが、同時刻に連続撮影された写真がもう一枚ありまして、よく見比べてみてください。
ヒントは……しずてつジャストライン。
お分かりになりましたか?
画面左下隅に写っているしずてつジャストラインのバス、2枚目の写真では位置が違ってますね。
実はこれ、「動くバスコレ」と題してトミーテックさんが開発中の新しいシステムなんです。バス停では減速して、左寄せして一旦停車します。乗降を終えた数秒後にはまた走り出す…という細かい動作が再現されます。
詳細は後々発表されていくかと思いますが、ワイドトラムレールを走る路面電車と共に、路線バスが一緒に走るというレイアウトが作れるようになる未来が、すぐそこまで来ています。
それでは、最後に静岡ホビーショーに出展していた主な鉄道模型メーカーの新規発表品を箇条書きでおさらいして今日のブログを終えようと思います。残念ながら、写真はありません。
▼KATO
<Nゲージ>
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D51 498
JR東日本で動態保存され、現在もイベント列車で活躍中の蒸気機関車です。
12系客車などを牽かせてみるのがよさそうですね。
同社従来品のD51とは異なり、ちゃんと1/150スケールで製品化するそうです。
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DD54
今回の催しで最大のサプライズ発表かもしれないのがDD54。
山陰本線、福知山線などで活躍した少数派のディーゼル機関車です。
東のEF80、西のDD54、どちらも地味さが同じくらいに感じられます。
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24系寝台特急「北斗星」
現行仕様の北斗星を模型化するとのことです。
現在の北斗星はJR東日本とJR北海道が所有する客車が半々で連結されています。
もちろん、EF510-500と連結して“現在”
(いま)の北斗星を再現しましょう。
▼TOMIX
<HOゲージ>
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EF510北斗星色
なんとHOゲージでもEF510-500が模型化されます。これはアツイですね。
この機関車については、
2010/03/06の記事でも取り上げています。
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EF510レッドサンダー
北斗星バージョンが盛り上がっていますが、本家のJR貨物版も模型化されます。
<制御機器>
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ワイヤレスパワーユニット
▼トミーテック
<鉄道コレクション>
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国鉄70系中央西線 4両セット
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国鉄70系阪和快速 4両セット
既に中央東線(スカ色)と新潟色が発売されましたが、
今度は中央西線と阪和線快速列車のバージョンが模型化されます。
<ザ・バスコレクション>
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走るバスコレ ベーシックセット
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走るバスコレ 動力ユニット
▼GREENMAX
<Nゲージ>
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南海 10000系 「サザン」 完成品&キット
南海本線でラピートと共に主役の座にあるサザンが、
完成品および塗装済みキットの2形態で発売予定!
これまで南海電鉄は大手私鉄でありながら、
鉄道模型完成品の製品化例は少なかったのですが、
だんだん盛り上がってきましたね。
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東急 8500系 大井町線 完成品 (予約受付中)
サンレッドで話題沸騰の溝の口まで延伸された大井町線です。
正面のオレンジ系グラデーション帯もしっかり再現!
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京王 6000系 旧塗装 塗装済みキット (予約受付中)
カピの塚はこの電車を見るとどうしても
「太陽にほえろ」のオープニングの長さんを思い出します。
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京阪 2400系 一次車 旧塗装 完成品 (予約受付中)
京阪2400系一次車、こんどは旧塗装が模型化されます。
2400系の見所といえば、シンプルでスマートの車体ですが、
屋根上のずらりと並んだクーラーも見逃せません。
というわけで、文字ばかりとなりましたが、こんな感じで鉄道の展示も非常に内容が濃いものとなっていましたよ!
文:カピの塚
写真:トメ子