16番の情熱 ~ 第12回 国際鉄道模型コンベンションレポート (HO・16番メーカー編)

鉄道模型
カピの塚
16番の情熱 ~ 第12回 国際鉄道模型コンベンションレポート (HO・16番メーカー編)
こんにちは、カピの塚です。

JAM国際鉄道模型コンベンション会場のレポートの続きです。
今回は、1/80スケール・16.5mmゲージ(16番、いわゆる日本型HO)の
メーカーの試作品をいくつかピックアップいたしました。

Aclass(アクラス)

▼EF64形0番台

Aclassが初めての手掛ける電気機関車は“山男”ことEF64形0番台となりました。
ご覧の通り、塗装済みの試作品が2両展示してありました。

▽<CH-1006-1> 国鉄標準色 (5・6次型) EG付き
JAMコンベンション・Aclass EF64
▽<CH-1008-2> JR貨物2色更新車 EG無し
JAMコンベンション・Aclass EF64

このEF64形0番台は、9月3日(土)よりご予約受付開始しています。

<CH-1006-1> EF64形 0番台 直流電気機関車 国鉄標準色 (5・6次型) EG付き
 →該当機番:40、43、44、45
<CH-1006-2> EF64形 0番台 直流電気機関車 JR貨物2色更新車 EG付き
 →該当機番:43
<CH-1008-1> EF64形 0番台 直流電気機関車 国鉄標準色 (7次型) EG無し
 →該当機番:56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、67、68、69、70、71、72、73、74、75
<CH-1008-2> EF64形 0番台 直流電気機関車 JR貨物2色更新車 EG無し
 →該当機番:57、59、61、63~65、68、70~75

見分け方としては品番がCH-1006-xの方は5・6次型でEG付、
CH-1008-xの方は7次型でEG無しの仕様となります。
いずれも11月発売予定です。


TOMIX(トミックス)

TOMIXの16番関連の展示は、EF81形に関してが中心です。

▼EF81形 カシオペア色

寝台特急カシオペアのけん引用に塗装変更されたEF81です。
カシオペア色、通称カシ釜。
カシオペアに限らず貨物列車のけん引にも充てられています。

実車は述べ4両がこの塗装になりましたが、
EF510形の投入に伴って順次廃車が進んでおり、
現在は1両残っているだけでしょうか。

<HO-142> JR EF81形 電気機関車 (カシオペア色)
JAMコンベンション・TOMIX EF81 カシオペア

<HO-192> JR EF81形 電気機関車 (カシオペア色) ★プレステージモデル
JAMコンベンション・TOMIX EF81 カシオペア プレステージモデル


試作品はご覧の通り、彩色済みの状態です。
発売が待ち遠しいですねぇ。

▼EF81形 赤3号 ひさし付
JAMコンベンション・TOMIX EF81 ひさし付 赤3号
<HO-143> JR EF81形 電気機関車 (赤2号・ひさし付)
<HO-193> JR EF81形 電気機関車 (赤2号・ひさし付) ★プレステージモデル

赤3号塗装・ひさし付仕様は、今のところボディ部分のみの展示でした。
今後のイベントなどで進捗が判明していくことでしょう。


TOMIXの16番の機関車はノーマルモデル(無印)と、
プレステージモデルの2パターンが発売されます。

この違いは、細部パーツの有無によるもので、
ノーマルモデルはあっさり必要最低限の装備となっているのに対し、
プレステージモデルは金属パーツを用いたディテールアップが行われています。

間違い探しのようにどこが異なるのか見比べることになりそうですが、
若干安価なノーマルモデルと、よりリアルさを追求したプレステージモデル。
お客様のご予算やお好みでお選びください。




▼名鉄 モ510形 簡易急行色

ほんの数年前までは、名鉄にも路面電車がありました。
大手私鉄の路面電車というのも非常に珍しかったのですが、
その一つが、この名鉄モ510形です。

><HO-608> 名古屋鉄道 モ510形 (簡易急行色)
JAMコンベンション・TOMIX 名鉄 モ510形 簡易急行色


モ510形は塗装変更が何度か行われているので、年代によっていろいろと仕様が異なります。
今回TOMIXが製品化するのは簡易急行色と呼ばれる赤と白のツートンカラーとなった時代。
従来品では、標準色(急行色)、スカーレット(赤一色)をこれまでに発売しています。

簡易急行色は、標準色(急行色)と使っている色は同じですが、
塗り分けが少々異なりまして、正面の塗り分けがシンプルになり、
それにともなって側面は細い白いラインが1本無いものとなっています。
塗装工程上手間がかかる部分を省いたものといえるでしょう。

標準色(急行色)も再生産予定ですので、ぜひ見比べてみてください。


Tenshodo(天賞堂)

天賞堂ブースでは、16番新製品の告知や試作品の展示がいくつか出ておりましたが、
そのうちプラスチック製品ではこのようなご案内がありました。

44系客車
JAMコンベンション・天賞堂 44系客車


まずはぶどう1号色の「つばめ」編成を基本セットと単品で発売。
基本セットはスハニ35+マシ35+スロ60 100+マイテ39の4輌。
単品はスロ60スハ44を発売いたします。

2012年発売予定
価格未定

商品共通仕様
テールライト・テールマーク行燈は点灯式(LED)
室内灯はオプション/ダイキャスト製スポーク車輪


JAMコンベンション・天賞堂 44系客車

そして試作品が連結されて線路上に展示してありました。
これはかっこいいですね。

この「つばめ」は、東海道本線を走る国鉄の特急。
キング・オブ・特急と言っても過言ではない超一流の列車です。
現代の列車に当てはめるならば、新幹線「のぞみ」か「はやぶさ」にあたります。

基本セットに入る予定の車両ですが、スハニ35は荷物室付普通車、
マシ35は食堂車、スロ60は二等車、そしてマイテ39は一等展望車です。
これらは「つばめ」を構成する車両の中でも必須ですね。
増結用の単品は、スロ60(二等車)とスハ44(三等車)となります。

マシ35は、防音・防振対策が徹底された上に当時は贅沢品の冷房を搭載。
マイテ39は写真の最後尾の一等車で、展望席が付いています。
三等級制当時の一等車というのは、政治家、地方の名士、芸能人など、
上流階級に当たる人々が利用する車両なのです。
今でいう新幹線「はやぶさ」のグランクラスに近いポジションの車両
だと思ってよろしいかと思います。

昨年末から今年にかけて発売された、
カンタムサウンド搭載のC62をお持ちの方は、
ぜひこの44系客車をけん引させてあげてください。

ちなみに、「つばめ」の歴史については
過去のBlogにて取り上げておりますので、ご参考までに。


造形村

ホビーサーチではお取扱いをしていないメーカーですが、
興味深い展示がありましたので、ご参考までにご紹介。

▼DD54形
▽DD54形3次形
JAMコンベンション・造形村 DD54 3次形
▽DD54形5次形
JAMコンベンション・造形村 DD54 5次形
▽DD54形6次形
JAMコンベンション・造形村 DD54 6次形

▼新幹線0系
JAMコンベンション・造形村 0系


ここではご紹介しきれないほど他にもHO・16番の展示が盛りだくさんでしたので、
ぜひJAMコンベンションにご来場ください。


担当:カピの塚



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