こんにちは、カピの塚です。
静岡ホビーショーのレポートはまだあります。
バンダイ Bトレインショーティー編 参りましょう。
▼Bトレインショーティー 路面電車11 東京都交通局8500形 8000形 (赤帯) (2両セット)

写真左の黄色い車体が8000形(赤帯)です。
都電の多くは1970年代までに廃止されましたが、その廃止を見越して軽量・低コストで設計・製造されたのが8000形です。
車体が軽いことからスピードは出たそうなのですがその一方で騒音と振動が多く乗り心地はあまりよくなかったそうです。
丸みを帯びた車体が多い都電において直線主体のデザインになっていたのが特徴です。
写真中央と右のアイボリーにグリーンの車体は8500形です。
こちらは1990年に都電荒川線にデビューした28年ぶりの新型車でVVVFインバータ制御という新世代の都電。
5両が在籍しており、このBトレでは8502~8505の形態を再現しています。
ただし前面形状が若干異なる8501を作りたい方のためにオマケで8501の前面パーツが1枚付属します。
▼Bトレインショーティー 路面電車12 東京都交通局7000形 (赤帯) 7500形 (青帯) (2両セット)

写真中央と右側の7000形は1954年に登場した形式で、都電の主力形式のひとつでした。
基本的には正面2枚窓の形態ですが、3枚窓バージョンも作れるようオマケパーツが付属します。
写真中央の作例は都電22系統南千住行きになっていますね。
この系統は南千住、浅草、蔵前、浅草橋、日本橋、銀座、新橋を結んでおり、
ホビーサーチに程近い蔵前・浅草橋を通っていた興味深い系統です。
現在は都営バス 東42甲 系統が代替バスとして運行されています。
写真左の7500形は先程登場した8000形の老朽代替のために作られた電車です。
映画「新幹線大爆破」にこの頃の車両が出てきますので、
映画を見る機会がありましたらぜひ探してみてください。
のちに7000形と7500形のうち一部の車両は、
荒川線用として引き続き活躍することとなり、
車体を新しいものに載せ換える工事が行われました。
▼Bトレインショーティー 京急電鉄2100形 (2両セット)
▼Bトレインショーティー 京急電鉄2100形 KEIKYU BLUE SKY TRAIN (2両セット)

京浜急行の快速特急でお馴染みの2扉クロスシートの電車です。
快特の先代である2000形の流れを引き継ぎ、かつ現代の要素を取り込んでいます。
特筆される点はシーメンス社のVVVFインバータ制御装置の採用。
一般的にインバータ装置からはモーターを動かす際、
特に加速や減速の際にノイズが発生するのですが、
シーメンス社製の装置ではノイズが音階を奏でるように鳴るのが特徴で、
「ドレミファインバータ」ですとか「歌う電車」と呼ばれることもあります。
ただし、後の更新工事にてインバータ装置は東洋電機製に交換されたため、
現在は音階を奏でることはありません。
青い車体は「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」仕様で、
羽田空港をPRするための特別装飾編成です。
赤い車体が定番の京浜急行において非常に珍しい存在です。
快特といえば最高速度120km/h運転が魅力的です。
▼Bトレインショーティー 大井川鐵道 きかんしゃトーマス号 C11形 227号機+客車 (スハフ42+オハ47) (3両セット)

「きかんしゃトーマス」は英国で描かれた絵本が原作。
後に鉄道模型を使った人形劇としてテレビ放送され、
日本でも吹き替え版が放送されてすっかりお馴染みとなりました。
現在はCGアニメとなりましたが、「きかんしゃトーマス」を知る人も多いことでしょう。
大井川鐵道では2014年の夏より「きかんしゃトーマス号」を運行しています。
C11形蒸気機関車はトーマスと同様のタンク機ですが、車体の塗装や顔まで、
トーマスそっくりに装飾されているのが特徴です。
特に驚くのはヘッドライトの位置をボイラー上から、
正面向かって左側に移設したことで、
トーマスの世界観をしっかり再現しています。
Bトレでもトーマス号となったC11形227号機をしっかり再現しています。
また、客車のアニーとクララベルに扮したスハ43系客車も2両付属。
実際の大井川鐵道ではあまりにも人気列車のため、
もっと長く客車を連結しています。
よって、増結用の客車セットも別途発売予定です。
▼Bトレインショーティー 223系 2000番台 (2両セット)

223系はJR西日本の近郊形電車の主力形式のひとつで、
バリエーションが豊富で様々な形態があり趣味的に面白い電車です。
新快速の130km/h運転に対応した1000番台の、
増備用として作られたグループが2000番台です。
1000番台と異なり、側面のビードが無くなったことや、
車端部の窓が拡大され戸袋窓が廃止されたことなど、
外見上の違いがポイントです。
新快速といえばやはり130km/h運転が魅力的ですね。
18きっぷ利用の際にも短時間で快適に移動距離を稼ぐことができます。
数年前の冬に大阪から米原まで新快速で移動する機会がありまして、
大阪は晴れて暖かかったのに米原は雪が降っていてとても寒く、
地域の気候を考えれば当然といえば当然なのですが、
ちょっと新快速に乗っただけなのにずいぶんと気温差が激しいなと感じた覚えがあります。
さて、Bトレは先頭車・中間車ともパンタ付きとパンタ無しの屋根があり、
組み替えることで一通りの車両が作れる仕組みになっています。
▼Bトレインショーティー DD51形ディーゼル機関車 標準色 (1両)
▼Bトレインショーティー DD51形ディーゼル機関車 貨物更新車 (1両)

写真左が貨物更新車、写真右が標準色です。
1962年にデビューしたDD51形は国鉄の標準的なディーゼル機関車であり、
ブルートレインから貨物列車まで非電化路線で大活躍してきました。
製造両数が多いため初期車両と後期車両でも異なるほか、
気候が異なる地域に対応するため暖地形と寒地形が存在し、
バリエーションが多いのも特徴です。
また、JR貨物に引き継がれた車両は、
延命のため更新工事が行われて外観が変わりました。
Bトレでもこのような様々なDD51を作れるように、
前面パーツ、屋根パーツともに複数収録される予定です。
ぜひ作り分けてコレクションしてみてください。
▼Bトレインショーティー キハ40形+キハ48形 (首都圏色) (2両セット)

完全新規金型製品として注目のキハ40形とキハ48形です。
国鉄車両としてはまさに定番といって良い形式ですから、
今までBトレ化されてこなかったのが不思議なくらいです。
キハ40系は1977年から製造された国鉄の一般形ディーゼルカーで、
北海道から九州まで、全国各地の国鉄・JR各線で活躍しています。
JR化後は地域色と呼ばれるその路線や地域に合わせた独自塗装に
塗り替えられるケースが多くなっています。
首都圏色と呼ばれる朱色はその最もスタンダードな塗装です。
どこの風景にも似合うといえるでしょう。
キハ40形は両運転台、キハ48形は片運転台・デッキ付きとなっています。
Bトレはキハ40形を暖地形(DT22台車装備)、キハ48形を寒地形(DT44台車装備)で
組み立てることを前提としていますが、それぞれの台車パーツを交換することで、
逆の地域向け仕様にすることができます。
また、キハ48形はトイレ付きとトイレ無しを作り分けられる予定です。
なお、今回製品化されなかったキハ47形は片運転台・デッキ無しです。
キハ47形もぜひともBトレで製品化してほしいものですね。
▼Bトレインショーティー キハ40形+キハ48形 (2色塗装) (2両セット)

こちらはキハ40系のカラーバリエーションのひとつで、
クリーム色と朱色のツートンカラー、いわゆる「国鉄気動車標準色」です。
もともと、キハ40系は首都圏色でデビューしており、
それ以前に主流だった気動車標準色はキハ40系には使われてきませんでしたが、
JR東海では近年5両に気動車標準色を復刻塗装しました。
このBトレはJR東海に所属するキハ40系の気動車標準色復刻塗装車を再現したものとなります。
そのため、台車の色が黒ではなくJR東海標準の明るい灰色になっています。
なお、JR東日本でも烏山線で運用しているキハ40形に気動車標準色を復刻塗装しています。
先程の「首都圏色」の台車パーツとこの「2色塗装」のボディを組み合わせれば、
烏山線風にも作ることができるかもしれませんね。
▼Bトレインショーティー JR西日本 683系 サンダーバード (4両セット)

683系はJR西日本の在来線特急のスター的存在の電車です。
681系の改良形として増備され、特急「サンダーバード」を中心に活躍しています。
流線型の先頭車と貫通型の先頭車が存在し、編成の分割や併結など、
細かな運用に対応できる設計になっています。
かつて同じルートを走っていた特急「雷鳥」用の485系の遺伝子を引き継いでいるかのようです。
2015年3月の北陸新幹線の開業に伴い683系の運用が変わり、
さらに2015年秋ごろには車両そのもののリニューアルが計画されているそうですので、
今後も注目すべき車両のひとつといえます。
683系サンダーバードは過去にもBトレ化されており、
前回品は基本Aセットと増結Bセットの2セット構成でした。
今回は1つのセットにまとめられていますが、
ボーナスパーツがありますので、3セットを使い、
うまく組み合わせるとフル編成である9両編成が再現可能とのことです。
▼Bトレインショーティー 北越急行683系 Snow Rabbit Express (4両セット)

かつては第三セクターの北越急行にも683系8000番代が在籍しておりまして、
特急「はくたか」として活躍していました。
北越急行所属の683系は「Snow Rabbit Express」という愛称があり、
車体色も本家JR西日本の所属車とは異なる赤を基調としたものになっていました。
特急「はくたか」は北越急行ほくほく線内では、
国内の狭軌在来線では最速となる160km/h運転が行われていました。
これだけ速く走る683系もここだけ、唯一無二の存在ではありましたが、
北陸新幹線開業に伴い特急「はくたか」は廃止となりまして、
683系8000番代もJR西日本に移籍することとなりました。
今後は塗装もJR西日本所属車と同じものに順次塗り替えられます。
なお、北越急行の683系は初のBトレ化となります。
商品の仕様は基本的には先程のJR西日本の683系サンダーバードと同様に、
1セット=4両入りとなりますが、ボーナスパーツがありますので、
3セットを使うと9両フル編成を再現できるとのことです。
▼Bトレインショーティー 北陸新幹線 E7系 Aセット


※この他にBセットも展示
2015年3月に金沢まで延伸開業した北陸新幹線は今最も注目の新幹線といえます。
E7系車両は既に長野新幹線の一員として一足先にデビューしておりました。
これまでの新幹線車両とは異なる趣きでデザインされており、
その高級感のある風貌は新たな新幹線時代の到来を思わせます。
そんな北陸新幹線のE7系が待望のBトレ化です。
商品はAセットとBセットの2セット構成となります。
それぞれ4セットを用いて、同封のボーナスパーツを組み合わせると、
12両編成になるとのことです。
ただし、一部の車両は実車と異なるタイプモデルとなる模様です。
ご予約受付開始まで今しばらくお待ちください。
以上、静岡ホビーショーレポート・バンダイBトレインショーティー編でした。
担当:カピの塚
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