鉄コレ富井電鉄をレビューしてみました。

鉄道模型
カピの塚
鉄コレ富井電鉄をレビューしてみました。
こんにちは。カピの塚です。

手軽に遊べる鉄道模型のひとつに、
トミーテックの“鉄道コレクション”があります。
いろいろな中小私鉄の電車が模型化されているのですが、
その中に何やら聞いたことの無い名前の鉄道会社の電車がありますね。

鉄道コレクション 12m級小型電車A (鉄道模型)
鉄道コレクション 12m級小型電車A (鉄道模型)


こちらは、富井電鉄のモ1033という電車です。
しかし、富井電鉄は実在しない鉄道会社でして、
トミーテックのオリジナルデザインとなっています。

実はこの“富井電鉄”仕様の鉄道コレクションは、
これが初登場というわけではないんですね。

鉄道コレクション 第1弾 (全10種+シークレット) 10個入
鉄道コレクション 第1弾 (全10種+シークレット) 10個入


これは太古の昔に発売された、鉄道コレクション第1弾です。
今となってはすっかり幻の商品となっております。

この鉄コレ第1弾には、
富井電鉄仕様のカラーリングとなっている電車として、
モ1031とモ1032の2両が含まれているんですね。
ただし、この頃は富井電鉄という呼称ではなくて、
社名は“フリー”とだけ書いてあります。

鉄コレ第1弾・モ1032

それがこちら。
偶然にも、カピの塚、12m級の“フリー モ1032”を持っています!
(譲ってくれた友人ありがとう)

そこで、鉄コレ第1弾として入っていたモ1032と、
最近単品発売された富井電鉄モ1033を、
見比べてみましょう。

モ1032とモ1033のサイドビュー
(上段:モ1032、下段:モ1033)

ツートンカラーの塗り分けは基本的に一緒ですが、
赤みが少々異なるようです。
富井電鉄を表す社章は同じです。
番号はモ1032とモ1033ということで、連番です。
台車はそれぞれ違う型を使っています。

モ1032とモ1031の前側
(左:モ1032、右:モ1033)

正面は貫通扉の有無、窓のサッシなど、少々違った印象です。
テールライトの数も違いますね。
つまり、モ1033は鉄道コレクション第1弾に入っていたモ1032とは違うんですね。
でも、第1弾のパッケージのイラストはモ1033であるという不思議を発見。

モ1032とモ1033の屋根を見る。
(左:モ1032、右:モ1033)

屋根上の機器の色使いはモ1032と最近の製品であるモ1033とでは異なります。
モ1032のほうは、屋根とは違う色が機器に使われています。

よく似ているようで、細かいところが違いますね。
この電車は「日本鉄道自動車」というメーカーが作った
小型電車をモデルにしています。

※ちなみに日本鉄道自動車は、現在は東洋工機という名前になっています。


小さなことですが、テールライトの意味って深いですよ。
(以下は日本の鉄道の法規を参照にした話です)

テールライトは原則として左右に1個ずつ合計2個配置することになっています。
これは、後続列車に対して先行列車の存在を認識させることと、
周囲にいる人に列車が運行されているということを知らせる意味があります。
昼間は省略が可能とされています。

なお、停車場(駅など)と停車場の間に列車が1本しか運転されない路線では、
テールライトを左側1個にしても良いことになっています。

鉄コレのモ1032は片側に1個にしか付いていませんね。
テールライト設置のルールに単純に照らし合わせると、
夜間に運転する場合は、列車の運転本数を絞る必要があるかもしれません。

よって、富井電鉄は列車の運転本数が少ない鉄道なのかもしれません!
もちろん推測ですが。

鉄道コレクション 12m級 小型電車

現在の日本ではこのような車体が短い小型の電車を見る機会は殆どありませんが、
このような小型の電車が活躍していた時代を模型で楽しんでみるのも良いですね。

続く。

担当:カピの塚@レトロフューチャー!
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