海のものとも、山のものともつかぬ

プラモデル
トメ子
海のものとも、山のものともつかぬ
よくわからないお茶を500ml:1本60円という安さに引かれて買ってみたわけですが、
これがまたよくわからない味で激萎え真っ最中のトメ子です。ごきげんよう。

初印象:ウーロン茶20%、喉越し:紅茶30%、後味:謎のハーブ臭20%って感じです。
合計値が100%にならないのは、味が薄いという意味です。うぇーい。

そんなわけで、本日のどっきりびっくりメカでも紹介しましょう。


日本陸軍 92式重装甲車
豆戦車とも呼ばれる。可愛い




……

……装甲車?



どう見てもちょっと可愛い戦車です、本当に(ry。

一応戦車と装甲車の違いについて考えてみたのですが、これがよくわからなかったりします。
世界的に厳密な規定があるわけでもなさそうですし。
私の個人的な印象では……

戦車:重装甲、重火力、低機動力、履帯装備(所謂キャタピラのこと)
装甲車:紙装甲、低火力、高機動力、どちらかと言えば車輪装備(※一概には言えませんけど)

こんな感じ。
かなり適当なイメージなので、あまり真に受けないで下さい。
寧ろ、違いの解る方がいらっしゃったら是非ご教授下さい。


さて。
名前の92式というのは1932年採用という意味であり、西暦1932年というのは皇紀(※初代天皇こと、神武天皇の即位年を紀元とする表記法です)における2592年を意味します。その下二桁をとって命名されたわけですね。

装甲車と名づけられた直接的な原因は、機体の性能云々ではなく配備先と周辺環境の事情によります。
この92式、歩兵科ではなく、実は騎兵科として配属されたのです。

騎兵科。嘗ては読んで字の如く、軍馬による機動力を活用した部隊でした。
用途としては主に二種類。純粋な機動戦闘を担うタイプと、歩兵部隊のサポートとして偵察・斥候任務を担うタイプです。

日露戦争時、満州にてロシア軍を撃破した騎兵第一旅団が一番有名でしょうか。
当時の指揮官は秋山好古陸軍少将、「坂の上の雲」でも大活躍です。

が。そんな騎兵科にも時代と共に近代化の波が押し寄せてきます。
第一次世界大戦において塹壕戦で猛威を振るった新兵器……戦車の登場です。

と、いうわけで。
既に時代遅れとなりつつあった騎兵科にも、軍馬に代わって新兵器が導入されることとなりました。
それがこの92式です。

正直、やってることは戦車と変わらないのですが、どうも配属先の縄張り争い的な理由から装甲車と命名されることになります。
要するに、戦車という呼称は歩兵科のものだ。後発の騎兵科が勝手に使うんじゃねーぞ、あぁん?
……という感じでしょうか。


肝心の機体スペックですが。まずは騎兵部隊らしく火力や装甲よりも機動力を最優先に設計されました。
最高速度は40km/h。ほぼ同時期に正式採用された八九式中戦車は24km/hですから、かなりの速度差があります。

が。あちらを立てればこちらが立たずとはよく言ったもので。
装甲に関してはすこぶる「 紙 」でした。
軽量化のために従来のリベット接合ではなく、当時としては異例の溶接構造を採用。ところがこれが軟弱なシロモノだったらしく、ちょっとぶつけただけで壊れたという報告もあったそうです。
リベット接合というのは頑丈ですが、リベットの分だけ重量が増してしまいます。
かと言って、普通の防弾鋼板は熱加工すると衝撃に弱くなるという問題がありました。
92式は野心的な試みに挑戦したわけですが……装甲面の評価はご覧の有様です。

火力も決して絶賛できたものではなく、主砲として搭載された13mm機関砲は発射速度が遅く、かといって装甲の厚い目標に対しては貫通力不足とされた、なんとも中途半端なモノでした。

うにうにした謎の黄色

しかし迷彩塗装は兎も角、所々見える「チューブからカラシ出ちゃいました」的な黄色は何でしょうか。
何に溶け込もうとしているのでしょうか。気になります。

ちなみに最高速度は優秀でしたが、踏破性自体はあまり良くありませんでした。
配備コストは比較的安かったそうですけれども。


やさぐれ気味のおっさん搭乗

シブい戦車長のお人形が乗せられます。
スペック面では結構散々なことを書き散らしましたが、運用時の評判はそう酷いものでもなかったようです。

軍馬は生き物なりのデリケートさ(=不便さ)がありましたが、機械は整備と燃料があれば割とどうにでもなるところが特に歓迎されたようです。
配備期間こそ短かったものの、足の速さから追撃戦で活躍したという話も残されています。

……棺桶とか酷いあだ名がつかなかったのは、やはり兵器として役に立ったからですね。
この戦車長もイカツイ顔をしていますが、内心ではまんざらでも無いのかもしれません。

ちなみに開発は石川島自動車製作所というところが担当しました。今で言う「いすゞ自動車」です。


そんなこんなで毎度乏しい知識で恐縮ですが、本日は92式重装甲車のお話でした。
今週もホビーサーチを宜しくお願いします。


担当:トメ子@茶が……不味い!!
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