こんばんは、カピの塚です。
去る7月に開催された販売店向け商品説明会で展示されたTOMIXの試作品を一挙ご紹介するシリーズの続きです。
▼機関車
機関車の展示が意外に多かったことに気づきます。
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< 9110 > EF64-1000形 電気機関車 (1001号機・茶色)
イベント列車などでも大活躍のEF64形1001号機です。
茶色の車体に白帯が入っているのが特徴です。
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< 9111 > EF64-1000形 電気機関車 (JR貨物更新車)
JR貨物では更新工事を行っております。
青と白の塗り分けにJRFマークが映えます。
やっぱりロクヨンの1000番台はイケメンですね。
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< 9114 > ED61形 電気機関車
動輪が4軸の機関車は、形式名の2文字目がDになります。
ED61形は中央東線や阪和線などで活躍。
中部~関西地区では懐かしい機関車といえるでしょう。
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< 9115 > ED62形 電気機関車
ED62は飯田線で活躍した機関車です。
ED61の二つの台車の間に従輪を1つ入れる改造によりED62となりました。
これにより、動輪と従輪があわせて5軸となり、
線路にかかる重さが分散されました。
ED61、ED62とも、現在の水準で模型化されておりますので、
造形の細かさは十分満足できそうですね。
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< 9116 > ED79 50形 電気機関車
JR貨物の電気機関車で、主に津軽海峡線で活躍。
すなわち、青函トンネルを主な仕事場としているのです。
既存のED79(0番台と100番台)はED75からの改造なのに対し、
50番台は完全に新車なので細かい部分の仕様が異なります。
貨物専用機ですがかつては代走で快速「海峡」の牽引も行っていたこともあります。
よって、
MICRO ACEの50系「海峡」をけん引させてみるのも面白いかもしれません。
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< 9122 > EF65-1000形 電気機関車 (前期型)
EF65形のうち、旅客列車と貨物列車を兼用できるタイプとし、
なおかつ重連運転も可能な仕様として作られたのが1000番台です。
いわゆるPF形とも呼ばれています。
ブルートレイン、ジョイフルトレイン、貨物列車、いずれも似合いますので、
実車同様、模型の世界でも何かと使い勝手の良い機関車です。
未塗装状態の試作品が展示されておりましたが、
正面の手摺やヒサシの細さ、カッチリと嵌め込まれた窓ガラス、
シャープな屋根上モニタ、顔の表現などよくできていますね。
完成が楽しみです。
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< 9123 > EF65 1000形 電気機関車 (前期型・JR貨物更新車)
同じくEF65形1000番台で、こちらはJR貨物で更新工事が行われたものを再現。
現時点では未塗装状態のボディのみの展示でした。
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< 92167 > JR EF63形 電気機関車 (1次形・青色) (2両セット)
小ブログの
新作発表編でも既にご紹介していますが、
碓氷峠のサポーター・EF63がリニューアルされて帰ってきます。
まずは1次形・青色からスタートとのことです。
EF63は、信越本線の横川~軽井沢間の急勾配区間「碓氷峠」を通る列車をサポートするための機関車でした。
必ず横川側に重連で連結され、軽井沢方面に向かう列車は後押し、
横川方面に向かう列車にはブレーキをかけて峠を下りるという、
地味ではありますが安全な運行のためには欠かせない仕事をしていました。
長野新幹線の開業に伴って並行する同区間は廃止されたため、
これと同時に全てのEF63が引退したのは皆様ご存知の通りです。
115系1000番台冷房準備車セットや
189系や489系の特急「あさま」や「白山」などと連結して
かつての碓氷峠を越える列車を再現したいものです。
リニューアル発売に合わせて
189系あさま、
189系あさまグレードアップ車がそれぞれ発表されています。
(注:展示サンプルは前回品かもしれません)
▼客車
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< 92831 > 24系25形特急寝台客車 「瀬戸」 セット (基本・7両セット)
先ほどご紹介したEF65形1000番台が全区間牽引を担当していたブルートレインとして有名なのが、
東京と高松を結ぶ寝台特急「瀬戸」。TOMIXからリニューアル発売となります。
繁忙期と閑散期によって編成の長さが異なりますので、
フル編成にする場合には単品客車をお好みに合わせて買い足してください。
なお、商品名には「瀬戸」と題されていますが、
「瀬戸」と「あさかぜ」は共通運用だったため、
「あさかぜ」として走らせても問題はありません。
ちなみに、このセットの中で異彩を放つのは、
ロビーカーの
オハ25形300番台。
もともと12系から改造編入された車両なので、純粋な24系とは風貌が異なります。
また、車内はロビーやサービスカウンターによって構成されており、
大きな窓からソファーなどが見え、往時のにぎわいを想像するのもよさそうです。
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< 92814 > 24系24形 寝台特急客車 (7両セット)
24系客車のグループのうち、初期に製造されたものは24形と呼ばれています。
当初は東海道・山陽方面のブルートレインに使われましたが、
1970年代後半からは東北方面・日本海縦貫線方面のブルートレインに使われるようになりました。
24系24形もリニューアル発売となります。
主な仕様変更としては、クーラーの別パーツ化や
新集電機構、黒色車輪の採用などです。
「あけぼの」「日本海」などで現在も使われておりますので、
これらの列車の再現にご活用ください。
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< 8531 > オハネフ24
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< 8532 > オハネ24
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< 8533 > オロネ24
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< 8540 > カニ24-100形(M)
以上は増結用の単品各種です。
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< 92829 > 旧型客車(高崎車両センター)セット (7両セット)
JR東日本管内ではお馴染み、
高崎車両センターに所属している旧型客車7両を再現したセットです。
D51形498号機やC61形20号機などともに、
イベント列車用として、まさに引く手あまたの状態です。
先ほどご紹介したEF64形1001号機も牽引しています。
基本的にはTOMIXがこれまでに発売した旧型客車をもとに、
現役車両らしい雰囲気に飾り付けしたものですので、
出来の良さはご覧のとおりです。
旧型客車とは、オハ35系やスハ43系など、
戦前から昭和30年代前半にかけて作られた古い客車の総称で、
「旧客」などと略されています。
多くは新型車の登場や、客車列車そのものの削減によって廃車され、
JR各社には現在では数えられる程度しか残っていません。
SL列車を走らせるならやっぱり旧型客車がしっくりくるので、
今でも走れる状態で残っている旧型客車は貴重な存在であります。
▼貨車
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< 2711 > 国鉄貨車 ヨ6000形
好評発売中のヨ6000形は、
今回の説明会でようやく完成形での試作品展示となりました。
貨物列車の最後尾にぜひ連結したい車掌車です。
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< 2736 > カ3000形
カ3000形は豚などの家畜を運ぶための貨車です。
風通しを良くするため、側面には隙間が空いています。
現在はトラックでの輸送が主になったので、
カという名前の付く貨車は消滅しています。
貨車といえば。
▼収納用品
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< 6218 > 車両ケース (18両用・ワム80000サイズ)
ワム80000サイズの貨車が18両収容できるケースが登場。
写真は収納例ですので、車両は付属しません。
▼アクセサリー
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< 3141 > 私有 U18A形コンテナ (コカ・コーラ塗装・3個入)
人気のコカ・コーラ塗装のコンテナです。
前回の説明会のときにも展示されておりました。
長くなりましたので、またここで一旦区切ります。
続きはまた後日。
担当:カピの塚
≪ バックナンバー ≫
・
TOMYTEC 販売店向け商品説明会リポート2011夏 (鉄道むすめ・ジオコレ編) (2011/07/14)
・
TOMYTEC 販売店向け商品説明会リポート2011夏 (新作発表編) (2011/07/14)
・
TOMYTEC 販売店向け商品説明会リポート2011夏 (TOMIX編・1/3) (2011/08/04)