こんにちは、カピの塚です。
7月17日(水)に都内で開催された、
トミーテック新製品説明会(販売店向け)にて
展示されていた試作品のご紹介です。
■国鉄 EF81形 電気機関車
▼EF81形
39~136号機がプロトタイプ。
ブルートレイン等を牽引した国鉄時代をイメージした仕様になっています。
常磐無線アンテナを取り付ければ田端運転所らしくなります。
■JR EF81形 電気機関車 (95号機・レインボー塗装)
▼EF81形 (95号機・レインボー色)
ジョイフルトレイン「スーパーエクスプレスレインボー」に合わせ、
赤い車体、側面に大きく「EF81」と描かれたデザインで、今見ても斬新。
レインボーだけでなく北斗星などJR東日本管内の寝台特急の牽引機としてもおすすめの一台。
■JR 211-3000系 近郊電車 (長野色) (3両セット)
東北線(宇都宮線)・高崎線で活躍した211系もE231系やE233系の導入に伴って他線へ転属することとなりました。
長野地区へ転属となった編成は、中間のサハ2両を抜いて3両編成に短縮し、
車体帯をブルーの濃淡に改めて装いも爽やかになりました。
2013年3月のダイヤ改正より運行が始まっています。
▼211系3000番台 長野色
クモハ211-3000形。
▼211系3000番台 長野色
モハ210-3000形。
模型ではこの車両に動力が付きます。
▼211系3000番台 長野色
クハ211-3000形。
■EF63形 電気機関車 (3次形・青色) (2両セット)
EF63形は信越本線横川~軽井沢間の碓氷峠越えに専従した電気機関車。
今回は3次形の製品化で、該当するのは22~25号機です。
▼EF63形 (3次形・青色)
実機は軽井沢側に碓氷峠を通過する電車、気動車、客車、なんでも連結しますので
どの車両にも対応できるよう連結器周りに沢山の装備品が付いており、ごちゃごちゃ感満載なのが特徴です。
▼EF63形 (3次形・青色)
他にEF63形の独特な装備といえば、
協調運転を行う際の無線を送受信する通称Cアンテナ。
正面のサイドに縦に長い棒状のアンテナがそれです。
なお、Cアンテナが無い時代を再現できるよう、
Cアンテナ取り付け穴の無い正面パーツも付属します。
■国鉄 72・73形 通勤電車 (御殿場線) (4両セット)
御殿場線の電化に合わせて72・73形が用意されました。
もともとは東京など大都市の通勤電車でしたので、
御殿場線に転属にあたりトイレの取付改造が行われた他、
車体色が近郊電車らしい横須賀色になったのが特徴です。
▼72・73形 御殿場線
クモハ73形。
このセットに入るクモハ73形いわゆる全金車と呼ばれる近代化改造車。
側面窓がアルミサッシの2段になっているなど、原形車とは趣が異なります。
▼72・73形 御殿場線
サハ78形。
ほとんど原形車と変わらない車両ですが、
写真左下の車体側面一区画だけ窓が埋められています。
ここにトイレが設置されたことは一目瞭然ですね。
▼72・73形 御殿場線
モハ72形。
パンタグラフ付きの中間車で模型ではこの車両に動力が付きます。
ドア窓はHゴム仕様です。
▼72・73形 御殿場線
クハ79形(300番台~)。
様々な形態の車両が存在していましたが、
このセットではフロントガラスに傾斜角が付いているほか、
ヘッドライトは屋根上の外付けではなく正面上部に埋め込みとなっている仕様。
■【限定品】 JR 211-0系 近郊電車 (JR東海仕様) (4両セット)
国鉄時代、211系は主に首都圏に投入されましたが、
名古屋地区にも0番台が4両編成×2本が投入されていました。
0番台は車内はセミクロスシートとなっております。
当初は青帯と白帯を巻いた装いで「シティーライナー」の愛称が付けられていましたが、
JR化後は、JR東海の標準色である黄かん色と緑色の湘南帯となりました。
▼211系0番台 JR東海仕様
クモハ211形0番台。
日本でたった2両しかいない超レア形式です。
▼211系0番台 JR東海仕様
モハ210形0番台。
模型ではこの車両に動力が付きます。
▼211系0番台 JR東海仕様
サハ211形0番台。
▼211系0番台 JR東海仕様
クハ210形0番台。
模型は1998年頃の時代設定で、床下機器の色がグレーになっています。
JR東海は211系は0番台は作らずロングシートの5000番台を増備したので、
後にも先にもJR東海管内の211系0番台は4両編成×2本だけ。
18きっぷを使って名古屋に行って0番台を見かけたときには
「あれ、もしかして元シティーライナーの0番台じゃね!?」
と喜んだものです。
■【限定品】 JR 12-700系客車 ユーロライナー (黒色床下) (7両セット)
中京地区のジョイフルトレインとして今でも語り草となっているのがユーロライナー。
1980年代半ばに国鉄が手掛けた欧風客車の第3弾。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
スロフ12形700番台。
スロフ12-701と702は展望車です。
車掌室の反対側の車端部をこんなに大胆に改造して展望席を作っちゃったところが凄いですよね。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
オロ12形700番台。
オロ12-701、702、704、705は個室車です。
種車はオハ12形なのですが、透明感や開放感の演出のため屋根を高く改造していますので、
一見して寝台車のような形状の屋根になっています。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
オロ12形700番台。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
オロ12形700番台(703号)。
オロ12-703はカフェラウンジ車でした。
ビュッフェ、調理カウンター、カラオケステージなどが備わっていました。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
オロ12形700番台。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
オロ12形700番台。
▼12系700番台「ユーロライナー」(床下黒色)
スロフ12形700番台。
この角度で見ると、種車のスハフ12形の車掌室側がチラリ。
以前、発売されたユーロライナーは床下機器の色がJR東海標準のグレーとなっていましたが、
今回の製品は黒色となり、国鉄時代からJR東海にかけての時代の雰囲気です。
■【限定品】 JR EF64-0形 電気機関車 (66号機 ユーロライナー色)
▼EF64形 (66号機・ユーロライナー色)
ユーロライナー牽引のため、同様の爽やかな塗装に改められたEF64形66号機です。
■【限定品】 JR EF65-0形 電気機関車 (105号機 ユーロライナー色)
▼EF65形 (105号機・ユーロライナー色)
同じく、ユーロライナー塗装に改められたEF65形105号機です。
■JR EF210-300形 電気機関車
山陽本線の瀬野~八本松間には大山峠を越えるため急勾配となります。
瀬野と八本松の駅名を足して「セノハチ」と呼ばれるのですが、
貨物列車のほかかつては客車列車、荷物列車も含め、上り列車は広島~西条間で補助機関車を後ろに連結しないとなりません。
これまでEF67形など様々な機関車が「後押し」という形で、
セノハチのサポート役に回っておりました。
2013年3月のダイヤ改正より最新型の電気機関車としてEF210形300番台が登場しました。
▼EF210-300形
やや前方から。
▼EF210-300形
上方向から。
展示品はボディの試作サンプルのみでした。
完成状態のサンプルが楽しみですね。
EF210形といえばJR貨物の標準的な電気機関車ですが、
セノハチ専用の新型車が開発されたことがまず驚きの一つであり、
そしてTOMIXがいちはやく製品化に着手したことも驚きです。
■JR キハ40-2000形 (JR西日本更新車・広島色) (M)
■JR キハ40-2000形 (JR西日本更新車・広島色) (T)
■JR キハ47-0形 ディーゼルカーセット (JR西日本更新車・広島色) (2両セット)
キハ40系は日本各地の非電化近郊路線で活躍している気動車です。
JR西日本では延命のため大規模な更新工事が行われ、外観が大きく変化しています。
TOMIXではこれまで原形車もしくは小規模な改造車のみを模型化してきましたが、
ついにJR西日本の更新車の製品化に着手ということで大変注目の製品です。
▼キハ40-2000形 (JR西日本更新車・広島色・M)
キハ40形2000番台(JR西日本更新車・広島色・M)
両運転台車で、模型ではこちらは動力付きの製品になります。
▼キハ40-2000形 (JR西日本更新車・広島色・T)
キハ40形2000番台(JR西日本更新車・広島色・T)
両運転台車で、模型ではこちらは動力無しの製品になります。
▼キハ47-2000形 (JR西日本更新車・広島色)
▼キハ47-2000形 (JR西日本更新車・広島色)
キハ47形2000番台(JR西日本更新車・広島色)は2両編成のセットとなります。
やはり、ベンチレータが撤去されてシンプルになった屋根、
戸袋窓が埋め込み、窓サッシの交換など、
国鉄時代に作られた車両を現在の水準にリフォームしたことが良くわかります。
今回、更新車が模型化されたことで、
模型化できるJR西日本のキハ40系が今後さらに増えるのではないかと、
密かに期待しています。
■JR 48A-38000形コンテナ (2個入)
▼48A-30000形 コンテナ
JR貨物の48A形コンテナ。
ウイングで開閉する機構を備えており、JR貨物では初めての形式です。
■私有 NEL・UM9A形コンテナ (日本通運・新塗装)
▼NEL・UM9A形コンテナ (日通・新塗装)
日通が独自開発したNEL・UM9A形コンテナ。
ベースとなるUM9A形は6ftのNEL形コンテナは2個搭載できます。
これにより、12ftコンテナと同等になります。
12ftでは大きすぎる場合に半分の容量で荷物が積めるため、
多品種少量輸送に向いた非常に面白い構造のコンテナです。
過去のレポートでもご紹介していますが、
模型も実際にNEL形コンテナとUM9A形コンテナで分割できるようになっています。
ここまで来て思い出しましたが、169系急行電車(かもしか)の試作品の写真を撮るのを忘れました。
すみません。
TOMIX Nゲージの試作品展示は以上です。
担当:カピの塚
バックナンバー
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