こんにちは、カピの塚です。 東京ビッグサイトで開催された鉄道模型コンテスト2018に行ってきました。 先日はモジュール部門の一部をご紹介しましたが、今回はその続きとして一畳レイアウト部門の一部をご紹介します。 ●横浜富士見丘学園 中等教育学校 お城が主役のレイアウトといえばもうお馴染みですね。横浜富士見丘学園の地理研究部の作品です。今回は、安土城がテーマ。 安土城は本能寺の変の後に焼失したため遺構しか残っておらず、調査や文献などを手がかりに様々な学者・研究者によって天守の復元案が出されているそうです。この作品は、地理研究部の復元案を兼ねています。 天守が全体の面積の多くを占めている作品ではありますが、周囲にはお寺なども配置してコンパクトに表現しています。 ●桐朋中学校・桐朋高等学校 テーマは「日本の四季」。一畳レイアウトをほぼ等間隔に4つに分けて、それぞれに四季を表現しています。 桜が満開の頃の春の景色を再現したエリア。桜が咲く頃はまだ肌寒かったりもしますので、この作品のように畑はあまり緑を目立たせず冬が終わったばかりのような雰囲気が感じられる色使いがちょうど良い印象です。 こちらは季節が進んで緑が深い色になり、また砂浜に水着姿の人がいる様子など、夏を表現したエリアです。 赤や黄色に色づいた木々が山を覆っているのは秋を表現したエリア。芝生の色もしっかり変えてあります。 そして冬は雪が積もった風景。緑も針葉樹などが中心となりますので、寒々しさが伝わってきます。 この作品では低予算と省スペースで作ることが課題となっていたそうです。模型店以外でも手に入る材料の調達により予算を低く抑えることができたそうです。また、一畳レイアウトでありながら実は分割式になっていて、保管スペースを小さく済ませられ、また文化祭などでは違う並べ方で接続して展示できるようになっているそうです。 ●鎌倉学園 中学校・高等学校 「郷愁の一夏」と題した一畳レイアウト。地方の小さな私鉄が通っている懐かしい雰囲気の街や山をテーマにしています。 小型の電車が山肌に沿ってゆっくりと登っていきます。このほか、路線バスもゆっくりと走っていて、大変長閑な雰囲気が表現されています。 ●芝学園 箱根の観光地と交通機関を集めた一畳レイアウトです。小田急、箱根登山鉄道、バス、ロープウェーと代表的な交通機関が所狭しと盛り込まれています。 このレイアウトの主役はやはり箱根登山鉄道なので、随所に駅や線路が設けられています。 このような角度で撮ると、箱根登山鉄道の線路が一体どういうルートを辿って敷かれているのか気になりますね。 ●東京電機大学 中学・高等学校 JR中央本線と勝沼ぶどう郷駅周辺を再現した一畳レイアウト。タイトルは「トンネルの先に広がる世界~丘の記憶~」。 盆地という地形を生かし、エンドレスコースの線路の半分を丘によって隠すことで圧倒的なぶどう畑の広さを表現しています。 個性的なデザインのお洒落な駅舎と、ぶどう畑、そして中央本線で活躍する列車によってご当地感を出しています。 勝沼ぶどう郷駅はかつてはスイッチバック駅でしたのでその名残も隅の方に表現されています。 ●海城中学高等学校 函館の街を表現した一畳レイアウトです。観光名所を凝縮した観光マップのようになっています。 手作りの大型ストラクチャーが目を惹きます。 観光客の賑わいも聞こえてきそうですね。 おすすめポイントとして「足湯に浸かっている人もいますよー!」ということで激写。 ●東京都立大崎高等学校 常連校のひとつである都立大崎高校ペーパージオラマ部の作品で飯田線を表現したものです。自作の鉄橋がある階層と飯田線名物のカーブ鉄橋のある中央の階層はともにNゲージです。下段の地上線は16番の線路が敷いてあります。これら中心的な線路は“現在の飯田線”を表現する主たる部分です。さらに注目しておきたいのは山の上の方にHOナローの森林鉄道と、地下を高速で走り抜けるリニアモーターカー。役目を終えた過去の鉄道と、これから飯田を走りぬける未来の鉄道も用意されています。一畳という限られたスペースに階層を設けてボリューム感を出し、さらに過去、現在、未来の飯田を走る鉄道を、HOナロー、Nゲージ、16番、プラレールと複数の規格の鉄道模型を駆使して表現しています。自然あふれる風景でありながら鉄道の情報量はまさに大盛りです。 周囲に人だかりが出来ているのでちゃんと撮れた写真がこれ1枚しかなかったのですが、できることならもっとしっかり写真を撮っておきたかったですね。 ●白梅学園清修中高一貫部 ジブリを中心としたファンタジー的な世界観の作品を手掛ける白梅学園清修中高一貫部の今年度の作品は「天空の城ラピュタ」をテーマとしたものです。このレイアウトで映画の前半のあらすじを追いかけることができます。 「親方!空から女の子が!」のセリフでお馴染みの鉱山のエレベータ駆動装置のある場所。 パズーの家です。トランペットを吹くパズーや40秒で支度させられるパズーなどを思い起こしますね。 鉱山の採掘従業員やその家族が住む街です。パズーとシータがドーラ一家から逃げるシーンを思い起こしますね。 鉱山のトロッコ列車ですが、sankeiのキットとTOMYTECのはこてつを組み合わせたものではないかと思います。 後ろに連結されていた無蓋車が無いので、自動車で無理やり追ってくるドーラ一家から逃げている雰囲気が出ていますね。 軍用列車が前方から現れて軍隊が助けに来てくれたと思いきや、実はそうではなかったあのシーンです。 木組みの橋脚は全て手作りだそうです。 軍隊から砲撃を受けて破壊された橋脚。 模型でもちゃんと橋脚を作ってから壊して、崩れていく様子を表現したそうです。 パズーとシータがポムじいさんと出会う地下空間です。 この鉱山は地下に飛行石の鉱脈があるとされるのですが、レイアウトでもところどころ青く光るように工夫されています。 空の絵が描かれた背景画にドーラ一家の飛行船・タイガーモス号。 同じく空の絵が描かれた背景画に小さなラピュタがあります。鉱山の街に対して遠近感が出るような配置になっています。 ちなみに、表からはあまりよく見えない裏側ですが鉱山の街はここまでびっしりと作られていました。 時間の都合上、ここまでのご紹介となります。 詳しいご説明をいただいた各校の学生のみなさん、ありがとうございました。 時間の都合上、一畳レイアウト部門も全部を周りきれず一部の学校のみのご紹介となりました。いずれも力作ぞろいですので、来年の開催も楽しみにいたしましょう。 担当:カピの塚 ★関連記事リンク★ ●鉄道模型コンテスト2018に行ってきたよ! (2018/08/04)