こんばんは。木曜担当の
カピの塚です。
今までご説明してませんでしたが、
「カピバラさん」と
「竹の塚」を合体した名前です。
まったく脈絡がありませんね。
愛称、あだ名、ニックネーム、略称などは、
だいたい呼ぶ側の人が呼びやすいように自然発生的に生まれるものですから、
自分で名前を考えるのはなかなか難しいですよねぇ。
ところで、鉄道車両にはいろいろとあだ名が付けられることが多いのです。
それは、見た目や性能、そしてその頃の世相などが反映されています。
今回は、定番のものをご紹介しましょう。
★★ 弁当箱 ★★東京急行電鉄の初代7000系電車を指す呼び名です。
アメリカのメーカーと技術提携により開発された電車で、オールステンレス製の車体でした。
全盛期は東横線、地下鉄日比谷線などで使われました。
デビュー当時は銀色の電車が珍しかった時代ですから、
当時の日本人が抱く身近な銀色の箱といえば、アルミの弁当箱。
というわけで、弁当箱と呼ばれたようです。
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東急 7000系 (4両セット)

NゲージではGREENMAXからキットがリリースされています。
作例の写真は7700系に改造され、目蒲線で使われていた頃を再現したものです。
実物は、7000系では青森県の弘南鉄道、和歌山県の水間鉄道、石川県の北陸鉄道、
埼玉県の秩父鉄道へ、改造車の7700系では十和田観光電鉄に譲渡例があります。
そういった第二・第三の人生を歩む車両も作ることができるような構成になっています。
★★ だるまさん ★★京浜急行電鉄の800形電車を指す呼び名です。(参照→
京急車両図鑑)
赤い車体で、窓周りが白く塗られ、しかも丸みのあるデザイン。
それがまさにだるまさんなのです。
京急線では普通列車の主としてお馴染みです。
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京浜急行800形 (6両セット)

NゲージではKATOからリリースされていましたが、ここ10年以上再生産されていません。
京急800形のあと、
快速特急用の2000形という2ドアの電車が登場しますが、
やっぱり同じようにだるまさんといわれるデザインになりました。
その後も、現在に至るまで、京急の電車は赤い車体に白いラインに丸みを帯びたデザインが
中心となり、だるまさんを受け継いでいることがわかります。
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京急新1000形 ステンレス車4両編成セット (動力車付)

後輩の新1000形の中には、ステンレス車体になったものがあります。
サイボーグだるまと言ってもいいかもしれませんが、
それはまだ誰も呼んでません。
★★ 青ガエル ★★東京急行電鉄の初代5000系電車を指す呼び名です。
下半分がやや膨れた丸みを帯びた車体で、正面は大きな窓ガラスが2枚。
車体全体が緑色に塗られて、まさにカエルにたとえられたのです。
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東急 旧 5000系 (5両セット) ★限定品

Nゲージでは、東京急行電鉄名義でTOMIX製の完成品が数年前にリリースされていました。
5両編成なので、大井町線か田園都市線でよく見られた編成を再現したものだと思います。
限定品のため現在では新品で入手することは難しいでしょう。
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岳南鉄道 5000系 「青ガエル」 (2両セット)

MICRO ACEからは、静岡県の岳南鉄道へ譲渡された編成を再現した車両セットが
数年前にリリースされていました。2両編成なのでとってもお手軽に遊べます。
顔が分かりづらいといけないので、あえて実物の写真です。
なお、GREENMAXからは
東急 5000系 (2両セット) というキットが発売されています。
ランナーは一見先頭車の分しか入っていないように見えますが、
運転室部分を切り取って別のランナーのパーツを切り継ぐと中間車にもなります。
ただし、こちらのキットはGREENMAXの中ではどちらかというと難しい方に入ります。
ちなみに、実物は東急線を引退したあと、全国各地の私鉄に分散して移籍しました。
長野電鉄、上田交通、松本電鉄、岳南鉄道、福島交通、熊本電鉄の6社ですから、モテモテですね。
各社でオリジナルの改造や塗装を施されたわけなのですが、
赤く塗られたところでは
「赤ガエル」と呼ばれるようになりました。
また、もともと運転室が無い部分に運転室を取り付ける改造をされた車両は、
なんと
「平面ガエル」と呼ばれました。今でも熊本に健在です。
青ガエルは東京近郊の若い世代の方には、渋谷駅のハチ公の近くに、
車体をショーティー化した5001号(栄光のトップナンバー!)がおりますので、
待ち合わせ場所などとしての利用でお馴染みかもしれませんね。
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東急5000系 6扉 基本6輌編成セット (M付き) (基本・6両セット)

特筆すべきは、田園都市線で現在活躍中の二代目5000系。
同じ形式名を踏襲していますが、顔のデザインも初代5000系を意識したカエル面になっています。
まさに
サイボーグ青ガエルですね。誰か、サイボーグ○○を流行らせませんか?
それにしても、顔の話をしているのに、真横の写真ばかりなのは恐縮です。
ホビーサーチでは今年から鉄道模型の顔の写真も掲載するようにしております。
正直、
顔が命なのは鉄道模型もフィギュアも一緒だと思います。
商品の様子を写真でじっくりご確認いただければと思います。
担当:カピの塚@今日のランチは高菜しょうゆラーメン