こんにちは。
今日で鉄道模型ショウ2010も閉幕となりましたが、
レポートはまだまだ続きます。
今日はMICRO ACE・私鉄編をお届け。
民鉄、交通営団、第三セクターまでをこの範囲に入れたいと思います。
●
阿武隈急行 A417系 (3両セット)
2009年、JRの417系が阿武隈急行に電撃移籍となりましたが、417系改めA417系が早速Nゲージになりました。
爽やかなカラーリングが思いのほか似合ってますね。
●
東武50000系 第2編成 (基本・6両セット/増結・4両セット)
50000系は東上線所属。第2編成からは50050系や50070系などと同じ貫通扉付きの前面になりました。
しかし、地上専用車なので地下鉄副都心線・有楽町線には乗り入れません。
前回品(第1編成)と同様、無難な仕上がりになっていると思います。
●
東武9000系 リニューアル車 (基本・6両セット/増結・4両セット)
東武鉄道で初めてのステンレス車体を導入した形式で、東上線に所属。
副都心線乗り入れ対策としてリニューアル工事が行なわれた編成を再現。
未塗装状態のサンプルなので、ちょっとイメージが掴みづらい状態ですね。
●
東京メトロ8000系タイプ 更新車 (基本・6両セット/増結・4両セット)
東京メトロ半蔵門線の8000系で、東急田園都市線や東武伊勢崎線に乗り入れています。
更新車は客用扉の窓が大きいものに、また冷房装置が新しいものに、それぞれ交換されています。
未塗装状態のサンプルですが、顔の造型はバッチリだと思います。
ボディは以前発売された
東京メトロ6000系後期型更新車と共通の金型を使っているとみられ、
商品名には「タイプ」の文言が入っています。
6000系、7000系、8000系は車体のデザインが近く、いわば“営団三兄弟”といえます。
●
営団 3000系 原型ドア (8両セット)
営団地下鉄3000系は日比谷線で活躍していた電車で、銀色の車体と丸い先頭部が特徴的でした。
こちらのセットは、原型ドア(客用扉の窓が大きい)時代を再現したものです。
ちなみにポスター写真は複々線になったばかりの東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近で撮影されたもののようです。
以上を踏まえると、模型の時代設定は、1970年代(半ば以降?)としていると思われます。
サンプルはちょっとライトが大きいのではないかと感じましたが、
全体的には無難な仕上がりになっていると思います。
運転席の窓が大きく車内が丸見えなので、ここがちょっと気になるところです。
●
営団 3000系 変則編成・ドア交換後 (8両セット)
同じく営団3000系のバリエーションで、ドアの窓が小さいものに交換された後の姿となります。
営団地下鉄では窓の小さい客用扉を積極的に導入している時代がありました。
客用扉の窓が大きいと子供が車窓を見たがってドアに近づき、開閉時に手を挟まれたり引き込まれたりする恐れがあり、
これを防止するために、このような処置をしたという説が有力ですが、効果があったかどうかは定かではありません。
●
営団 3000系 変則編成・ドア交換後 (8両セット)
同じサンプルの中間部分のアップ写真です。
3000系には1本だけ、中間に先頭車を向かい合わせに連結した編成がありました。
これが商品名に「変則編成」と付いている理由です。
中間の先頭車の運転室は工場などでの回送の時にしか使わないため、
ヘッドライトは片方撤去されていたようです。
また、この編成は東急用ATSしか搭載していなかったため東横線への乗り入れに限定され、
東武伊勢崎線には乗り入れることはありませんでした。
そんなマニア心をくすぐる編成の模型化となりました。
模型の上では写真左の車両がモーター車として設定されていますが、
モーター無し車と車高が合っていないのが気になります。
●
京成3000形 (6両セット)
3000形は、京成電鉄の新型通勤電車のグループです。
日車ブロック工法を採用した車体となり、京成の個性が薄くなった気がします。
商品は京成本線の各駅停車を中心に活躍中の6両編成を再現したものです。
いよいよ
今月下旬に発売予定で、サンプルも実質的に完成状態です。
非常に良い出来だと思います。
●
北総鉄道7500形 (8両セット)
京成電鉄3000形の色違いで、北総鉄道7500形です。
都営浅草線や京急線にも乗り入れています。
先ほどの京成3000形同様、大変良い仕上がりになっています。
飛行機の翼をイメージした車体帯もバッチリです。
浅草線で通勤している身としては、非常に食指が動きます。
こちらも
今月下旬発売予定です。
●
新京成N800形 (6両セット)
新京成電鉄は京成グループの中でも独自デザインの車両を走らせてきましたが、
そんな新京成も、京成3000形と同型のN800形を導入しました。
新京成線のほか京成千葉線にも直通運転しています。
京成3000形とは車体の帯のデザインが異なり、
側面の帯にいたっては上のほうがだんだん細くなっていますがこれも見事に再現。
屋根上のアンテナの配置の違いももちろん再現されています。
こちらも
今月下旬発売予定です。
●
近鉄23000系 「伊勢志摩ライナー」 座席番号表示 (6両セット)
近畿日本鉄道、略して近鉄!かつてはバファローズを所有していました。
日本の私鉄では最も営業距離が長く、関西圏から中京圏にかけて広大な路線網を有しています。
そんな近鉄では各方面にさまざまな特急列車を運転していますが、
「伊勢志摩ライナー」は文字通り、伊勢・志摩方面へ向かう特急列車です。
こちらのセットは現在の姿を再現したもので、客用扉に座席番号の案内表示が付いています。
サンプルは、窓ガラスパーツが仮のもののようで曇っており車内の様子があまり見えませんでした。
デラックスシート、サロンカー、シーサイドカフェといった特徴ある内装の表現も見逃せません。
また、肝心の案内表示はステッカーのようなもので仮に表現されいたように見えましたが、
本番製品では印刷済みとなる予定です。
●
近鉄23000系 「伊勢志摩ライナー」 登場時 (6両セット)
同じく伊勢志摩ライナーの23000系の登場時の姿を再現したセット。
サンプルについては、先ほどと同様な状態です。
ちなみに、先ほどとの違いは客用扉の座席番号案内表示が無いこと、
車椅子マークが無いことなどが挙げられますが、他にもあるのかどうかは不勉強な私にはわかりませんでした。
詳しい方はぜひ
Twitterでこっそり教えてください!(え
●
西鉄 5000形 新社紋 (3両セット)
西日本鉄道、略して西鉄!かつてはライオンズを所有していました。(さっきと同じ流れ…ォィ)
九州で唯一の大手私鉄である西鉄は、これまでNゲージ化の事例が少ないのですが、
今回は西鉄の通勤形電車の主力、天神大牟田線で活躍中の5000形が堂々のNゲージとなりました!
この電車を抜きに西鉄は語れない、というポジションですね。
サンプルは彩色済みの状態での展示です。
独特なアイスグリーンの車体は非常に涼しげですが、
写真は色調の補正を行なっているため、展示品どおり色が表現できているかどうか心配です。
貫通型なのに左右非対称という先頭部分のデザインも西鉄独特なものですが、
こちらはよく再現できているのではないでしょうか。
●
西鉄 5000形 新社紋 (4両セット)
同じく5000形ですが、こちらのセットは4両編成となります。
どちらも第1次~5次製造分にあたる初期の編成で、
編成が3両と4両であるという事以外に仕様の違いは特に無いそうです。
通勤時間帯もしくは特急/急行列車においては、
3両編成を2本繋いだ6両編成や、4両編成+3両編成の7両編成で運行されています。
これらの列車を再現される方には、両方のセットをご購入されることをオススメ……していいのかな?
MICRO ACE 三本勝負はここまでです。
担当:カピの塚@続くかも?
●バックナンバー●
第32回鉄道模型ショウ2010レポート【MICRO ACE・JR編】 (2010/07/24)
第32回鉄道模型ショウ2010レポート【MICRO ACE・国鉄編】 (2010/07/24)
第32回鉄道模型ショウ2010レポート【後編】 (2010/07/23)
第32回鉄道模型ショウ2010レポート【ネタバレ編】 (2010/07/22)
第32回鉄道模型ショウ2010レポート【前編】 (2010/07/22)