いつか来るべき日の為に -ゾンビサバイバルガイド-

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トメ子
いつか来るべき日の為に -ゾンビサバイバルガイド-

ゾンビ。

ホラー系のエンターテインメント作品でお馴染みの怪物です。
死体が人間を襲い、被害者が死体になったらまた別の人間を襲うという
冬のインフルエンザちっくなアレです。社内で発生したらきっと大パニックです。

と、いうわけで。
脳ミソと元気だけなら今でも十分ゾンビ級のトメ子です、
ごきげんようェ"ェエ"イ"(何)。

そんなゾンビが大発生しちゃった日に備えて
こんな本をご紹介。

●ゾンビサバイバルガイド (書籍)


今月公開された映画「ワールド・ウォーZ」の原作者、
マックス・ブルックス氏の著作です。

どこからどう見てもフィクションですが、(フィクションじゃないと困りますが)
全体的に漂う妙な説得力が実に味わい深い珍書です。

珍書です(二度)。

全体の構成は以下の通り。

■第1章…不死者:伝説と真実
ゾンビとは何か?という基本的な解説です。
種類による違いや、発生の規模についても触れられています。


発生規模は4段階に分かれており、
最終段階になると、すばりNo Hopeな感じです。\(^o^)/

■第2章…武器と戦闘技術
刃物、銃器、鈍器など多彩な武器の中から、
ゾンビ相手に有効なものを紹介してくれます。


本書でオススメなのはマチェット(山鉈)やバールだそうで。
逆にチェーンソーは取り回しやメンテナンスの面からよろしくないとされています。
著者がアメリカの人なので銃器についても紹介されていますが、
日本ではちょっと現実的じゃありませんね……。


代わりと言ってはアレですが、火炎瓶は使い勝手が良さそうです。
ゾンビに火は効果的ですが、
使い方を間違えると意図せぬものまで燃やしてしまうのが難点です。

■第3章…防御法
こちらはゾンビを相手にする際、
立て篭もるのに都合のよい建物や施設、備蓄すべき物資について触れています。


第2章で取り上げた武器の他、
キャンプ・サバイバル系の定番アイテムが並びます。

何が面白いって、銃ならまだしも日本刀と堂々書いちゃうところですね!
海外の方がいかに日本刀に夢を持っているかが伺えます。
いえ、日本刀は確かに浪漫ですけれども。


左下、微笑ましい挿絵ですね。
ゾンビに家を囲まれた際の対処法についても書かれています。

バリケードは基本中の基本として、
階段を落として二階に立て篭もるのがオススメだそうで。

この絵を見ていたらゾンビサバゲーとか楽しいかもと思ってしまいました。
私は窓に群がる役がいいです。

■第4章…逃亡法
こちらは立て篭もるのではなく、移動の方法ですね。
都市部は危険が多いので避ける、ゾンビに見つかるようなことはしない、
大集団での行動は控え、3~4人程度の小グループで動くなどなど。


特に都市部はゾンビの巣窟になっているので避けるべし、と執拗に書かれています。

■第5章…攻撃法
第2章と異なり、こちらは対集団戦を念頭に置いています。
オススメなのは丘陵地。燃料に余裕があるなら自動車で轢くのも良いとか。
どうりで車を楽しむと書いて、轢くと読むわけですね。



ちょっと面白いのが水中でのゾンビ対策。
釣り上げてから始末するこの絵がとてもシュールで、私のお気に入りです。

■第6章…ゾンビの支配する世界で
さて。運悪く人類が滅亡した場合。
No Hopeになった後、どうしようかというお話です。
端的に言えば、ツンドラ級の僻地で静かに過ごすと宜しいそうです。

ゾンビは放置しておけば勝手に腐ってしまうので、
20年くらい引き篭っていればなんとかなるみたいです。

……凄いハードル高そうですけどね!

■第7章…ゾンビ襲撃記録
この章では著者によるイカしたフィクションをお楽しみ下さい。
(フィクションと言いつつ、妙に真面目というか
頑張っている内容なので読み応えはあります)

と、いうわけで。
世にゾンビ作品は多々ありますが、
こちらの本はゾンビのいる世界を真剣に考えさせてくれる一冊です。

そんなこんなで本日はこれにて!
来週もホビーサーチを宜しくお願いしま……

うま

たん と う:とめ こ @あつい  かぜ ひた

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