禁断の機体ついに!MG ウイングガンダム プロトゼロ EWをレビュー!

ガンプラ他
禁断の機体ついに!MG ウイングガンダム プロトゼロ EWをレビュー!

漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』
に登場したウイングガンダム プロトゼロが、MGでいよいよ発売!

●ウイングガンダムプロトゼロ EW (MG)

ウイングガンダムプロトゼロ EW (MG)

Endless Waltz(以下EW)版として展開している
MGガンダムウイングシリーズの最新作となります。
OVA「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」に登場した
ウイングゼロの前身となる機体で、特徴的な背中や武装をはじめとする
基本デザインはTV版のゼロがベース。

危険すぎるとして設計者らによって封印された禁断の機体と
いう来歴はなんとも格好いいですよね。


キットは、設定通りのプロポーションを再現。
MGガンダムW EWシリーズのフォーマットで、内部構造は
一部オミットされているものの、その分組み立てやすく、
ギミックやプロポーションの再現にこだわったものとなっています。

いわゆる、出来の良い1/100スケールの
ウイングガンダム プロトゼロという仕様なのです。

今回は、キット自体が簡単に組み上がったので、
さらに、スミ入れを施し、マーキングシールを貼って完成としてみました。
作業過程のポイントなどはあとでご紹介するとして、
まずは完成状態をご紹介しましょう。

全体のプロポーションは申し分なく、力強い印象で格好良いです。
可動についても、両手でツインバスターライフルを構えることが
できるほか、肘やひざは二重関節によって十分な可動範囲を誇っています。
背中のウイングも、自由自在とまではいかないものの、
左右独立して動くほか、展開ギミックについては2枚のユニットが
連動して動くようになっていて面白いです。
位置が決めやすいのもうれしいところ。また開いた状態も非常に見栄えがします。


翼、巨大なライフル、すらりとしたスタイルと、
まさに主人公メカらしいケレン味のあるデザインを見事に再現しています。


ウイング付きですがしっかり自立します。


シャープな頭部。今回はスミ入れでさらにメリハリを与えてみました。
カメラやダクト部分はクリアパーツになっていますが、
今回は付属のホイルシールを貼っています。
胸部の円形のドーム部分も内側にホイルシールを貼ることで
キラリと反射するようになっています

細かな可動ギミックでは、首が大きく上を向けられるようになっているので、
ポーズを取らせるのに一役買ってくれます。
肩のマシンキャノンのカバーやビームサーベルのカバーも開閉。
さらに、サイドスカートのウイングが展開するようになっていて、
見得を切るようなポーズを取らせたときに見栄えを良くしてくれます。
これは、設定的には、スタビライザーとして機能しているようですね。

また、専用のディスプレイベースが付属します。
翼がありつつもしっかり自立するこのプロトゼロですが、
ネオバード形態や飛んでいるシーンが多い機体でもあるので助かりますね。


肩のマシンキャノンはカバーが開閉します。


ビームサーベルは肩アーマーに収納。


コックピットも再現。前方に引き出されるのも設定通りです。


首の可動範囲が広くとられており、大きく仰ぎ見るようなポーズもできます。


大きなツインバスターライフルですが、
ポリキャップによって片手でも十分保持できる安心設計。


肩が引き出せるので、ツインバスターライフルの両手持ちも決まります。



巧みなパーツ分割でパーティングラインは殆ど目立ちません。


きゅっとストイックに引き締まったふくらはぎ。
パーツの合いが非常によいので、一見目立ちませんが、
ネオバード変形時にはここがばかっと展開します。


腰のサイドアーマーはウイングが展開。
ネオバード時も畳んでいるのが基本ですが、開いてみても良さそうですね。
MS時はスタビライザーのように機能するものでもあるようです。


背中のウイングは曲線のユニットと可動部分のメカニカルな無骨さが
格好良く融合しています。


ウイングは大きく後ろに向けるような動きは出来ませんが、
ブースターを挟むユニットが開閉し、安定翼が可動するなど、
意外と表情豊かでポーズを決める際に役立ってくれます


背中のウイングは連動して開閉します。なかなか良くできたギミックです。


専用のディスプレイはネオバード形態だけでなく、
MS形態でも使用できるようになっています。


ツインバスターライフルは2つに分離させて左右の腕に持たせることができます。


肩が水平にまで上がるので、左右にツインバスターライフルを向けて
回転しながら撃つ印象的な攻撃ポーズの再現も可能です。




ウイングのユニットを開いた状態も見応えがあります。


後ろから見るとマントのようにも見えます。

次は優雅にも見えるネオバード形態です。勿論、完全変形します。
翼を大きく広げた姿は襲いかかる猛禽のような獰猛さと同時に、
水鳥のような優雅さも感じさせますね。
変形自体はそれほど複雑ではありませんが、
各部がスライドしてより一体感を増すようになっているなど、
結構凝った仕様になっています。


翼幅もあり軽快な印象のネオバード。専用ディスプレイで飾ることができます。



変形を終えた胴体部分。
肩カバーが外側にスライドして腕を覆うことで、一体感が増しています。


シールドはスライドして畳んだ状態で機首になります。


膝は、腿から膝関節を一度引き出して可動範囲を確保するほか、
変形に合わせて膝のエアインテークがスライドします。
また、脛周りもふくらはぎ側が開いて内側に足先を収納する仕組みとなっています。


背中のウイングも、ロック機構が設けられています。
ポリキャップの採用で位置も決めやすいのです。


頭部はシールド側のカバーで隠れるようになっています。


ハンドパーツは、握り手、平手、ライフル保持用、
サーベル保持用と左右4種類ずつ用意されています。


ツインバスターライフルは2箇所にジョイントが設けられており、
しっかりと固定できます。


専用ディスプレイにはネオバード形態と
MS形態のそれぞれに対応したジョイントが用意されています。
また、アクションベースに対応したお馴染みの形状のジョイント(一番右)も付属します。

組み立てに際しては、先ほども述べたように、
難しいところやハメ合わせの固いところもないので、
ストレス無くスルスルと組み上がります。
パーツ数がそれほど多くないというのもありますね。
このシリーズはVer.Ka相当のマーキングシールが付属するので、
組み上がった勢いでマーキングシールも貼ってみました。

また、今回はスミ入れも施しています。
最近はタミヤのスミ入れ塗料やガンダムカラーのスミ入れマーカー
などが発売されているので簡単に作業できるようになりました。
なお、スミ入れはシールを貼る前に作業しておきましょう。
これは、スミを流すときにシール周辺に流れるとシールの縁に
スミが流れてしまう可能性があるからです。

マーキングシールは、ピンセットを使うことで簡単に貼っていけます。
貼る数が多いので、あまり神経質にならず気楽に作業することをオススメします。
少しくらいずれていたりしても、数が多いので意外と気にならないものです。
場合によっては少しくらいマーキングを貼るのをさぼっても大丈夫。
自分の満足度と相談しながら作業していきましょう。
逆に、余ったシールも全部使い切る勢いで貼るのもアリですね。


細かいシールが多いのでピンセットは必須と言っても良いと思います。
模型用の先がぴったりと合わさるものがオススメです。
お値段もそれなりですが、シール貼りが格段に早く、また楽しくなります。


ドライデカールについては、貼る際にはマスキングテープなどで
しっかり固定してから擦りつけていきましょう。
こちらは失敗は許されませんから、数が少ない分丁寧に貼っていきます。


プロトゼロは、顔と肩の黄色い円形パーツだけでもスミ入れすると見違えます。


同スケールのヒイロも付属します。

エピオンに続いての漫画版からのリリースとなるこのプロトゼロ。
そのスペックも魅力的ですが、エピオンと対になる機体でもあるなど
非常に印象的な機体です。漫画を読んでいないと印象が薄いかもしれませんが、
シンプルにTV版のウイングゼロをカトキハジメがリファインしたもの
と捉えて差し支えないでしょう。そう思うと見え方も変わってくるのでは?

ガンプラとしても、ギミックや組み立てやすさなど見所が多いので、
ぜひ週末などにでもサクサクっと組み立ててみてください。
また、マーキングシールを貼ればさらに格好良くなること請け合いです。
素組み→遊ぶ→スミ入れ→さらに遊ぶ→マーキングシールを貼る→もっと遊ぶなど、
段階的に楽しんでも良いと思います。


実際に手にしてみると想像以上に格好良いプロトゼロ。


全部のマーキングを貼るのにはコツも必要ですが、
パーツ数も控えめで基本的には組み立てやすいので初心者にもお勧めです!

協力:マスターファイルブログ様

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