出先で頂いたナントカという名のハーブティーが
歯磨き粉の味にしか思えなかったトメ子です、ごきげんよう。
私は緑茶でいい……。
閑話休題。
飛行機のキットと言えば、零戦やらラプターやら、
第二次世界大戦期以降のものがメジャーだと思います。
が。
飛行機が誕生した当時は翼を複数枚重ねた複葉機がメインでした。
そんなわけで今日は複葉機を扱うプラモメーカー、
ウィングナットウィングスさんのキットについて紹介しましょう。
●フォッカー D.VII F
飛行機が誕生した当初。
非力なエンジンで揚力を確保するには大きな翼が必要でした。
しかし、当時使われていた材質は布と木が主で、
翼を大きくすると今度は強度不足に陥るという難点がありました。
その解決法として翼を二重・三重に設計する=複葉機が誕生したのです。
さてさて。
こちらのフォッカーD.VIIは、ドイツ・フォッカー社製の名作戦闘機です。
運動性能が極めて高く、連合軍側の戦闘機を圧倒したことで知られます。
連合軍が脅威に感じていたエピソードとして、ドイツ帝国の敗戦後、
可動状態にあるフォッカーD.VII全機を引き渡す
よう、要求したというものがあります。
そんなフォッカーD.VIIと渡り合えた連合軍側の機体として
●ソッピース・スナイプ (前期型)
●ソッピース・スナイプ (後期型)
が挙げられます。
イギリス軍新鋭戦闘機で、ソッピース・キャメルの後継機にあたります。
ソッピース社は動物の名前をつけることで知られ、
「パップ(子犬)」「キャメル(らくだ)」あたりは特に有名です。
他、「ドラゴン」「ドルフィン」「サラマンダー」「ブルドッグ」
「バッファロー」「クックー(カッコウ?)」等も御座います。
……動物園みたいですね。
ちなみにスナイプは狙撃の意味にも取れますが、
「鴫」という鳥の英名でもあります。
こちらのスナイプ、
第一次大戦末期に作られた機体で、実戦で活躍した期間は短かったものの、
D.VIIの60機編隊と僅か1機で交戦する等、イカした伝説を残す飛行機です。
●英 ソッピース・パップ RNAS
こちらも同ソッピース社製の飛行機です。
そもそもはスカウトという名称だったものの、外見が小型だったことから
パップ(子犬)という愛称で呼ばれるようになり、
以降、動物の名前を機体名にするという習慣が始まったとか。
エンジンの馬力や武装は貧弱なものの、機動性の高さと操縦の容易さから
戦闘機として十分な活躍を見せ、
レッドバロンの異名で知られる撃墜王・リヒトホーフェンも
その性能を高く評価しています。
後に戦線からは引退するものの、優秀な練習機として愛され続け、
艦上戦闘機の運用やカタパルト発進などの研究にも使われました。
と、航空戦力の黎明期に活躍した複葉機ですが、
エンジンの進化や金属製翼の実用化に伴い、その姿を消していくことになります。
金属や強化ガラス、複雑な電子計器類に囲まれた最新の機体も悪くありませんが、
風を感じられる飛行機にも夢があるじゃない、という方にオススメのキットです。
翼間支柱や張線など、レシプロ機やジェット機とは異なる構造をお楽しみ下さい!
そんなこんなで本日はこれにて!
来週もホビーサーチをよろしくお願いします。
担当:トメ子@かふんがふんがふんが