こんばんは、カピの塚です。
先週(7月17日)に開催された、TOMYTEC新商品説明会(販売店向け)のレポートの続きです。
この記事では、TOMIXの試作品展示をご覧いただきます。
なお、試作品のため実際の製品とは異なる場合があります。
その1では、北海道・東北地方の車両を中心とした内容でいってみましょう。
■【限定品】 JR キハ40系ディーゼルカー (JR北海道色) (3両セット)
JR北海道で活躍のキハ40系。
今回は白い車体にJR北海道のコーポレートカラーであるライトグリーンの帯を配した「JR北海道色」を再現。
3両セットは限定品となります。
▼キハ40系 (JR北海道色)
両運転台のキハ40-700形。こちらは動力無し。
▼キハ40系 (JR北海道色)
同じく両運転台のキハ40-700形。こちらは動力付きです。
▼キハ40系 (JR北海道色)
片運転台のキハ48-300形。
行き先表示は「札幌」が装着済み。
このセットがあれば札沼線を始めとした北海道各線を再現できますね。
■JR ディーゼルカー キハ40 1700形
延命工事が施されたキハ40-700形は、キハ40-1700形に番号が改められています。
▼キハ40-1700形 (JR北海道色)
屋根上の水タンクが撤去されて、
平べったい土台だけが残っているのが外観上の大きな特徴です。
先ほどのキハ40系JR北海道色3両セットとともに、
北海道ファンなら必須アイテムですね。
■JR 14-500系客車 (はまなす) (基本・7両セット)
■JR 14-500系客車 (はまなす) (増結・4両セット)
「はまなす」は青函トンネルを介して青森~札幌間を結ぶ夜行急行です。
2013年現在定期運行されている唯一の夜行急行列車であります。
国鉄時代に北海道向けに改造された14系500番台を用いて運行されています。
本州用の14系はドアが折り戸のところ、500番台は引き戸になっているのが外観上もっとも特徴的な部分です。
▼14-500系 (はまなす)
スハフ14-500形。
▼14-500系 (はまなす)
オハ14-500形。
▼14-500系 (はまなす)
オハ14-500形。
▼14-500系 (はまなす)
オハネ24-500形。
元はオハネ14-500形だったのですが、「北斗星」に使うために24系化改造してオハネ24-500形になりました。
その後「北斗星」の編成から外されて14-500系と一緒に「はまなす」で使われるようになりました。
24系になったのに14系に出戻り的というか不思議な経歴の車両です。
種車と比較するとクーラーの更新、洗面所明り取り窓埋め、非常口扉埋めなど、いろいろいじられた車両ですので、
必然的に完全に新規金型での製品化となりますね。
▼14-500系 (はまなす)
オハ14-500形。
夜行列車とはいえ、座席車が主体の列車なので、オハ14-500形とスハフ14-500形が多いです。
▼14-500系 (はまなす)
これはそのオハ14-500形の座席パーツです。
▼14-500系 (はまなす)
スハネフ14-550形。
元「北斗星」用のオハネフ25-200形を14系化改造したものです。
改造車ゆえに種車との違いを探して楽しむのもよろしいかと思います。
▼14-500系 (はまなす)
オハ14-500形 (カーペット車)。
「はまなす」の為だけにある特殊形態の車両です。
窓割りが先ほどまでに登場したオハ14-500形とは全然違うことに注目してください。
また、車体中央下部にある白いロゴはダックスフントのイラストで「のびのびカーペット」と書いてあります。
▼14-500系 (はまなす)
オハ14-500形 (カーペット車)の座席パーツです。
ご覧の通り、一般的な座席が全て撤去され、
車内全体にカーペットが敷かれてゴロンと寝られるようになっています。
船の三等船室と同様の簡易的な寝台車となっているのです。
以上のように、「はまなす」で使われる客車は
よく言えば北海道でしか乗ることができない希少な車両、
悪く言えば汎用性が乏しいので他の列車で使われることは少ない、
というマニアックな形態の車両ばかりです。
そんなマニアックな車両の模型化を高く評価せずにはいられません。
■JR客車 オハネ25-0形 (北斗星仕様・Hゴムグレー) (増結用)
▼オハネ25形 (北斗星仕様・Hゴムグレー)
北斗星用のオハネ25形ですが、
今回は「はまなす」の増結用として窓のHゴムがグレーになったものが新登場いたします。
またしても24系が14系の列車で使われるというフリーダムな世界です。
■【限定品】 北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)
大人気のNHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。
私もすっかりはまって朝の本放送だけでなく、昼休みや夜の再放送もチェックしています。
物語の舞台は岩手県北三陸市。
劇中には北三陸市を走る北三陸鉄道という鉄道路線が出てきます。
その北三陸鉄道のお座敷車両がなんとNゲージ化されます。
▼北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)
番組関連グッズと一緒に展示されているという力の入れようです。
▼北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)
北三陸鉄道は三陸鉄道北リアス線がモデルになっています。
ロケに登場する車両も三陸鉄道の車両です。
劇中、北三陸鉄道の起死回生の企画として走るお座敷車両とは、
三陸鉄道の「さんりくしおかぜ」号を使ってます。
車体全体に海や魚の絵が描かれた可愛らしい車両です。
▼北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)
模型はドラマ仕様の「北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)」ですので、
北三陸市のご当地アイドルである高校生ユニットの“潮騒のメモリーズ”の二人が描かれています。
左の駅員のような服を着ているのがユイちゃんで、
右の海女さんの服を着ているのが主人公のアキちゃん。
▼北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)
付属の方向幕シールももちろんドラマ仕様。
「宮古」「臨時」「団体」は現実世界と同じですが、
ドラマならではの行き先として「北三陸」が含まれています。
北三陸鉄道開通25周年記念ヘッドマークや、
付録として北三陸駅の看板に駅名票、袖が浜駅の駅名票も含まれています。
▼北三陸鉄道 36形 (お座敷車両)
こちらがパッケージ。
デザイン監修中につき、変更となる場合があります。
なお、動力無しの単品ですが、
手軽に飾れるよう、長さ140mmの直線レールが付属します。
また、動力化したい方のために、
動力ユニットが別売りとなっています。
●
【 0660 】 動力ユニット (三陸36形用) (1個入) (TS-004)
劇中ではいろいろな場面で北三陸鉄道が出てきます。
列車が物語のキーポイントのひとつなのです。
あまちゃんファンの方はお見逃しなく。
■【限定品】 弘南鉄道 キハ22形 (2両セット)
黒石線は国鉄の路線でしたが、弘南鉄道に転換されました。
その際にキハ22形3両がそのまま弘南鉄道に譲渡され、
当時の弘南鉄道標準色であるベージュとマルーンのツートンカラーに塗り替えられました。
私鉄に渡ったキハ22形のひとつ。
▼弘南鉄道 キハ22形
▼弘南鉄道 キハ22形
TOMIXは過去に国鉄仕様のキハ22形を製品化しておりますが、
こちらの製品では弘南鉄道の塗装や車番を再現するほか、
ヘッドライトは2灯式、ベンチレーターは6個搭載という仕様になります。
■JR E6系 秋田新幹線 (スーパーこまち) (基本・3両セット)
■JR E6系 秋田新幹線 (スーパーこまち) (増結・4両セット)
■【限定品】 JR E6系 秋田新幹線 (スーパーこまち) (7両セット)
秋田新幹線の二代目の車両としてデビューしたE6系です。
E5系と同様に非常にロングノーズな先頭車となった他、
赤を基調としたカラーリングも非常に華やかです。
▼E6系 (スーパーこまち)
E611形。
東京・秋田寄りの先頭車でグリーン車です。
基本セットおよび限定セットに含まれます。
▼E6系 (スーパーこまち)
E628形。
車掌室、トイレ、洗面所、多目的室などがあります。
基本セットおよび限定セットに含まれます。
模型ではこの車両が動力付きとなります。
▼E6系 (スーパーこまち)
E625形。
増結セットおよび限定セットに含まれます。
▼E6系 (スーパーこまち)
E625形。
増結セットおよび限定セットに含まれます。
▼E6系 (スーパーこまち)
E627形。
増結セットおよび限定セットに含まれます。
▼E6系 (スーパーこまち)
E627形。
増結セットおよび限定セットに含まれます。
▼E6系 (スーパーこまち)
E621形。
大曲寄りの先頭車です。
基本セットおよび限定セットに含まれます。
ちなみに、秋田新幹線は田沢湖線と奥羽本線で構成されていますが、
その接続点である大曲駅は行き止まりのためスイッチバック運転します。
このため、秋田新幹線では前後方向は
「東京・秋田寄り」と「大曲寄り」で表現されます。
以上のE6系の試作品は手塗りサンプルです。
▼E6系 (スーパーこまち)
こちらは工場サンプルです。
実際の製品はこちらの色になるそうです。
▼E6系 (スーパーこまち)
同じく工場サンプルのアップ写真です。
■JR キハ58系急行ディーゼルカー (べにばな・新潟色) (3両セット)
新潟色のキハ58系の3両セットです。
このセットでは1990年頃の急行「べにばな」を再現することができます。
急行「べにばな」は新潟~山形間を米坂線経由で結んだ列車で、
後に山形新幹線の開業等に伴って快速に格下げされたものの、
現在でもキハE120形やキハ110系によって運転されています。
▼キハ58系 (べにばな・新潟色)
キハ58-400形。
屋上の水タンクは新潟地区で多く見られた形状を再現とのことです。
▼キハ58系 (べにばな・新潟色)
キハ28-2500形。
このセットの中では唯一、
正面窓がパノラミックウィンドウタイプになっています。
▼キハ58系 (べにばな・新潟色)
キハ58-400形。
模型ではこの車両に動力が付いております。
今回の製品は「べにばな」としてだけでなく、
米坂線、磐越西線、羽越本線などの普通列車としても遊べそうです。
それにしてもキハ58系の新潟色は複雑な塗り分けで難易度が高く、
過去に既製品の塗り替えで製作に挑戦された方の苦労が伺える代物です。
さて、次回(その2)では中部地方と中国地方の列車を中心とした展示をご紹介いたします。
担当:カピの塚
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