化学式「C10H16」=リモネン。

その他
トメ子
化学式「C10H16」=リモネン。
むかーしむかし。まだトメ子が小学生だった頃のこと。
学校では匂いつきの消しゴムというものが流行りました。今でも存在しているかは定かではありません。
消し味こそロクなものではありませんでしたが、使う度にチョコレートやらストロベリーやら甘ったるい匂いがしたものです。

さて。
日用品から予想もしない香りがした際、2パターンの反応があります。
「ウホッ」と思うか、「ゲー」と思うかです。

そんなわけで本日の「ウホッ」をご紹介。

タミヤリモネンセメント
リモネン

リモネンってなんぞ?、と疑問に思われた方の為に解説。

有機化合物の一種で分子式はC10H16。
柑橘系の皮に含まれる油の成分であり、香りに関わる物質でもあります。
スチロールを溶かす性質がある為、今回のように接着剤の原料となったりもします。
みかんの皮を剥いた際に親指周りがぬるっとするのは、ひょっとするとリモネンのせいかもしれません。

そんな香ばしい物質・リモネンから生まれた接着剤がこのリモネンセメントです。
ラベルには堂々「オレンジの香りの接着剤」と書いてあります。

かくして皆様に代わって、私トメ子が人柱としてリモネンセメントを嗅いでみることにしました。
まず、匂いを嗅ぐ時は直接鼻を近づけてはいけません。
香りを掌で扇いで送るのが正しい紳士淑女の嗅ぎ方です(※理科実験風)。



ひらひら。
くんかくんか。

ひらひら。
くんかくんか。








……







ウホッ、いいみかん。
(*゚∀゚)-3



実に香ばしいみかんの香りです。
酸っぱさ控えめ、ほんのり甘い感じがたまりません。
でもどことなくケミカル。おいしそうとはちょっと違います。
果汁0パーセントのオレンジジュースに近いかもしれません。

社内でも感動のあまり同僚数人と回し嗅ぎするという暴挙に。
決して集団でラリっているわけではありません。


つわものどもが夢の跡


さてさて、マジメな話。
匂い自体は柑橘系のそれですが、嗅ぎすぎるのはよくありませんし、舐めたりするのもいけません。
これまで通り、プラモを作る時はちゃんと窓を開けて十分な換気を確保しましょう。

一方、シンナー特有の刺激臭が無いというのは、周辺環境への影響(※主に家族の顰蹙)を多少なりとも和らげられそうという利点があります。

リモネン系接着剤と言えば初期接着力が頼りないという話もありましたが、タミヤさん曰くその辺りもちゃんと対策されているとの事なので、これまでの接着剤同様に使うことができそうです。

そんなこんなでシンナーの臭いがイヤ、という人はリモネンセメントでフルーティーなプラモ作りを堪能してみては如何でしょうか。
勿論、これまでのタミヤセメントも販売中ですので、シンナー臭漂うプラモ作りも大丈夫です。

これからの季節は窓を開ける行為に躊躇しがちですが、窓全開でプラモライフを楽しみましょう。
それでは皆様、今週も当ブログをよろしくお願い致します。

担当:トメ子@あったかい季節だけ似非モデラー
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