或る機関区の風景

鉄道模型
カピの塚
或る機関区の風景
こんばんは、カピの塚です。
2009年の締めくくり、というわけではありませんが、こんなセッティングをしてみました。

久々の入荷です。

車両は左から、国鉄ディーゼルカー・キハ04、JRディーゼルカー・キハ52-115大糸線、国鉄蒸気機関車・C57形です。いずれも、2009年に発売になった商品です。時代や場所はあまり関連性が無いのですが、並べてみたら意外にマッチしています。

それぞれの商品の詳細はこちらからどうぞ。
鉄道コレクション 第10弾
JRディーゼルカー キハ52-100形 (大糸線・キハ52-115)
国鉄 C57形 蒸気機関車 (135号機)


さて、ここで唐突ですが、ストラクチャーキットを組み立ててみましたのでそのレビューを書きたいと思います。今回は先ほどの写真に写っている建造物2棟を作りました。

レンガ機関庫・複線用 (組み立てキット)
レンガ機関庫のレビュー1


赤いレンガとアーチ型の入口や窓が特徴的な津川洋行の「レンガ機関庫・複線用」です。部品点数が少なくて組み立てやすくなっています。しかも、壁は赤、屋根関係は黒というように予め必要な色で成型されているので塗装をしなくても大丈夫です。サクッと組み立てることが出来るストラクチャーキットとなっています。

レンガ機関庫のレビュー2

最初から部品が切り出されているパーツも、ランナーから切り離す必要があるパーツも、バリやゲート跡の処理を済ませてから組み立てましょう。仮組みをして、部品の干渉箇所が無いことを確認したら、プラモデル用の接着剤で固定をしていきます。先ほど塗装をしなくても大丈夫と言いましたが、プラスチックの生の色だと玩具っぽく見えてしまいがちなので、自分なりに色を決めて塗装をしました。

・全体の下塗り、内壁、煙突:GREENMAX SP-10 黒色
・外壁:ジェイズ 無ガイ車・チキ大枠(コキ/トキ/ホキ) (赤3号)
・屋根:ジェイズ スエード調スプレー ダークグレー

重厚な雰囲気を出すことと、壁や屋根が透けることを防止するため、下塗りに黒を使いました。内壁と煙突、それに飾り屋根(?)の壁も同じ黒です。外壁のレンガは何を使うか迷っていましたが、ジェイズの赤3号がちょうど良さそうだったので使ってみました。赤3号は主に国鉄貨車に使われている色です。そして屋根にはスエード調スプレーを使ってザラザラ感を出してみました。スエード調スプレーは旧型客車などの屋根に使うと良い雰囲気が出ます。

説明書では窓ガラスは先に取り付ける指示となっていますが、塗装をする場合は最後に取り付けたほうが良いです。ちなみに、窓ガラスは嵌め込み式です。説明書では接着剤で固定するよう指示が出ていますが、嵌り方がカチッとしている場合は、接着剤を使わなくても大丈夫かもしれません。

気になる複線間隔ですが、TOMIXのファイントラックを並べたところピッタリでした。TOMIXの複線間隔(37mm)に合わせて設計されているようです。よって、KATOのユニトラックを使う場合は、複線間隔が異なりますから、少々調整が必要のようです。

木造機関庫・単線用 (組み立てキット)
木造機関庫のレビュー1


一方、こちらは単線用の木造機関庫です。両側の壁に支え棒が斜めに取り付けてあり、先ほどのレンガ機関庫に比べると大人しい感じです。こちらも部品点数は少なく、またパーツは成型時に色が付けられていますので、塗装せずに完成に持っていくことも可能です。2棟以上連結して組み立てることもできるよう、行き止まり式か貫通式か、羽目板パーツの有無を選択できるようになっています。今回は、行き止まり式として組み立てましたので、反対側に出口はありません。

木造機関庫のレビュー2

両サイドの支え棒と取りつけた場所の穴や隙間が気になったのでパテで埋めました。かなりやっつけ仕事的にパテ埋めをやったので、あまりアップに撮ると作業の粗さがばれてしまうので、あまり近づいて見ないでくださいね(汗)。ところで、説明書によると、「塗装を施すとよりリアルになります」とありましたので、パテの痕跡を隠すためにも塗装をすることにしました。

・全体の下塗り:GREENMAX SP-10 黒色
・外壁:GSIクレオス Mr.カラー 43 ウッドブラウン
・屋根:ジェイズ スエード調スプレー ダークグレー

一応、屋根は黒、壁は薄い茶色に成型されているのですが、壁パーツを部屋の明かりにかざしてみたところ、光りが透けてしまいます。そこで、黒で下塗りをして、まずは遮光をすることにしました。続いて、屋根には先ほどと同じくジェイズのスエード調スプレーでザラザラ感を出します。外壁は木の色ということで、Mr.カラーのウッドブラウンをそのまんま塗っています。

最後に窓ガラスパーツを取り付けますが、こちらも嵌め込み式。上下の向きがあるようなのでこれに気をつけて取り付けましょう。カチッと嵌ったので接着剤での固定はしませんでしたが、気になる方や緩い場合などは固定したほうが良いかもしれません。


先ほどのレンガ機関庫も、こちらの木造機関庫も、さらに手を加えるとしたら窓枠に色を挿したり、ウェザリングをしてさらに古めかしさを出してみたり、といったことが思い浮かびます。「機関庫」は蒸気機関車やディーゼルカーの車庫ですから、煙で汚れている部分を表現すると良さそうですね。

なお、機関庫のキットには工具、塗料は付属しておりませんので別途ご用意ください。また、写真に一緒に写っている線路、車両、自動車は演出用ですので、もちろん別売です。

或る機関区の落日

最後に夕暮れ風の写真を撮って締めといたします。黒い蒸気機関車にクリームとオレンジのツートンカラーのディーゼルカー……。なんともいえない国鉄らしい風情がありますねぇ。なんという自画自賛。

カピの塚の鉄道ネタ中心の記事ですが、年内の定期更新はこれが最後になります。お正月休みを挟みまして、また来年もどうぞよろしくお願いします。


担当:カピの塚@クリスマスなので唐揚げカレーでも食べて帰ろうと思う。
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