津軽海峡・冬景色を熱く語ってみる。

鉄道模型
カピの塚
津軽海峡・冬景色を熱く語ってみる。
こんばんは。カピの塚です。
今週木曜日は諸般の事情によりブログをお休みしてしまいまして、すみません。
決して忘れていたわけではございません!

さて、今日は「津軽海峡・冬景色」について語らせてください。
(作詞:阿久悠/作曲・編曲:三木たかし/歌:石川さゆり/1977年)

何度聴いても阿久悠さんの秀逸な歌詞には驚かされます。
何故かと言いますと。

冒頭、
たったの2行の間に
夜行列車で上野を発った女性が
もう青森駅に到着している
んですよ。
しかも雪が降っている真っ白な青森駅に!!

夜行列車とは夜通し走る長距離列車のことです。
現在上野から青森まで1本で行ける夜行列車は、
寝台特急「あけぼの」しかありません。

ちなみに、現在は「北斗星」は青森駅を通りませんし、
「カシオペア」は一応形の上では停まりますが乗降はできません。

上野と青森、「あけぼの」では12時間かかります
この歌詞で歌われている列車は「あけぼの」とは限りません。
急行「八甲田」「津軽」「十和田」の可能性もあります。
もしかしたら普通列車かもしれません。
東北本線経由なのか常磐線経由なのかもわかりません。

どの列車であろうとも、その長い行程が
たったの2行の歌詞で表現されているという所が凄いのです。

続いて北海道へ帰る大勢の人達の様子が描写されています。
当然のことながら、青森駅から青函連絡船に乗り換えることを前提にしています。
現在なら青函トンネルがありますが、当時は本州から北海道へ渡るためには
船か飛行機のどちらかに乗らねばなりません。

主人公の女性も一人で船に乗るわけですが、
カモメが凍えそうである様子を目撃しているので相当寒いことが伝わってきます。

1番の歌詞だけで、上野を列車で出発し、青森で青函連絡船に乗り、出航するまでの流れを
ダイジェストで描写するという奥深さに感銘を受けます!

2番ではどこの誰だか判りませんが他のお客さんが竜飛岬を見ろと言ってます。
本州の北端が視界に入るのですから、船は既に青森港を出てだいぶ進んでいます。
でも、船内の窓は曇っているし、拭いてみたところで竜飛岬は霞で見えなかったようです。
そして、外のカモメは凍えそうですが、主人公の女性は船内にいるのでそんなに寒くなさそうです。

このようにして、船に乗っている最中に主人公の女性が見たものや、
傷心の中、物思いに耽っている様子が描写されています。
2番でこの女性が北海道へ向かう…というか帰る理由が明かされるわけです。
この歌の本題はこのあたりにあるわけなんですねぇ。

「津軽海峡・冬景色」という歌は、限られた文字数の中で、
あまりにも多くの出来事が凝縮されていることがわかります。
主人公の女性の出身地は北海道であること、
東京に出てきていたということ、別れて傷心のまま北海道へ帰るということ…。
ドラマです。そこには人間のドラマがあるのです。


さて、この歌に登場する青函連絡船。
天賞堂さんから1/500スケールにて模型化されます。
このシリーズの第一陣として、先月下旬には摩周丸が発売になりました。
塗装済み完成品の展示モデルで、サウンド機能が搭載されており、
かつての青函連絡船の姿をリアルに感じることができます。

その他にも、6隻の青函連絡船が続々発売予定でございます。
そのラインナップをご紹介いたしましょう。

青函連絡船 八甲田丸 (津軽丸型) (鉄道模型)
青函連絡船 八甲田丸 (津軽丸型) (鉄道模型)

 八甲田丸は現在も青森港に保存されています。

青函連絡船 羊蹄丸 (津軽丸型) (鉄道模型)
青函連絡船 羊蹄丸 (津軽丸型) (鉄道模型)

 羊蹄丸は現在は東京・お台場の「船の科学館」に保存されています。

このほか、津軽丸松前丸大雪丸十和田丸がございます。

一旦ご予約を締切っておりましたが、大変ご好評のため、
ご予約の受付を再開しております。

夢を実現させるために青函連絡船に乗って旅立たれた方から、
日常的に青函連絡船を使って頻繁に北海道と本州を行き来された方、
石川さゆりさんの歌に魅了されてしまった方、
とにかく旅客船が好きでしょうがない方まで。

青函連絡船に沢山の思い出が詰まっているそんなあなたにオススメです。
それではまた次回お会いしましょう。

担当:カピの塚@熱い血燃やしていけよ!
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