こんにちは。
先日、トメ子に「例のアレの進捗具合はどうなんじゃいオルァァ!」的なことを言われましたので(脚色有り)、今日は
2010/01/23の記事(謎の部活動)で登場したGREENMAXの「公団住宅」のその後をご覧頂こうかと思います。気になっている方もそうでない方もいらっしゃるとは思いますが、現在はこんな状態です。

ざっくりと塗装をした状態で作業は停まっています。色ごとにパーツを分けて塗装しました。
「謎の部活動」で登場した時に輪ゴムで留めていたのは、塗装をするときにバラせるようにするため、接着はしていなかったのです。
写真には写っていませんが、階段やテレビアンテナのパーツも塗装をしました。
設計図には特に色の指定は無いので、作り手のお好みで適当に色を選びます。私の場合は次の色を選択。
(1) 壁面と屋上タンク塔:
GREENMAX スプレー 21 小田急アイボリー (クリーム10号)(2) 柵とバルコニー:
GSIクレオス スプレー 43 ウッドブラウン (半光沢)(3) 土台、通路の床、階段、アンテナなど:
GREENMAX スプレー 14 灰色9号(4) 屋根:
ジェイズ 092 スエード調塗料スプレー ダークグレー読者の皆様は既にお気づきかと思いますが、
過去の記事で一度登場している色がいくつか。使いかけのスプレーは早めに使い切るように心がけていますので、使いまわしをしました。

部品を嵌め込むとこんな感じになります。団地らしい雰囲気が出てきたのではないでしょうか。アルミサッシや電気メーターなど、色挿しをしなければならない場所があるのでまだ接着はしません。今回も引き続き仮組みです。各部の色挿しを済ませた所まで進める、もしくは完成したらまたBlogに載せたいと思います。
なお、ガバス他複数名のスタッフに「ここは
キャラデカール貼って痛団地に(ry」と言われましたが、今回は痛団地にする予定はございません。
最後に代表的な集合住宅の模型をご紹介して〆ましょう。
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公団住宅 (2棟入)

先ほどご紹介したGREENMAXの“公団住宅”です。Nゲージスケールのストラクチャーキットのうち、集合住宅としては最初の頃の製品です。部品点数も少なく簡単に作れます。塗装は自分のお好みで。ストレートに組むと1フロア3戸で3階建て合計9世帯の集合住宅となりますが、巨大化させたいという方は、複数購入して連結加工をするなどの工夫をするとよろしいかと思います。
パッケージのイラストを見ると、ボンネットバスは「本厚木」行き、上空には米軍機と思われる飛行機が飛んでおり、神奈川県厚木市あたりの住宅という設定のようです。デザイン的には昭和30年代の公営・公団の集合住宅とみて間違いなさそうです。
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団地 (ホワイト) 2棟セット (塗装済み組立キット)

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団地 (アイボリー) 2棟セット (塗装済み組立キット)

昭和30年代から都市部を中心に各地に建設されたいわゆる団地を再現したプラモデルです。商品名もずばり“団地”で、これぞいかにも典型的な団地というプロポーションをしております。
箱も大きくて中身のランナーも沢山入っており、そのボリューム感は最高です。しかも2棟も作れますので、作り応えたっぷり。1箱分2棟だけで一つのジオラマが作れるくらい大きいです。鉄道模型のレイアウトに設置する際には、この建物自体でかなりの土地を取りますし、集会所、駐車場、児童公園なども設置したほうがより雰囲気が出ると思いますので、それらを踏まえて念入りに計画を立てたほうが良さそうです。
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スターハウス (アイボリー、茶)

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スターハウス (白、ピンク)

“スターハウス”は昭和30年代から40年代にかけて建設されたY字形の集合住宅で、星型住宅などとも呼ばれています。近年はこの時代に建設された団地の建替えが始まっている関係で、姿を消しつつありますが、中心部には三角の螺旋階段があるなど、その独特な形状は貴重であるとして、一部地域では保存に向けた動きもあるようです。
この商品は完成品ですが、フェンスはユーザー取り付けとなっています。また、残念ながら窓ガラスパーツが入っていないほか、中央の螺旋階段も再現されておりません。技量に自信のある方は、階段部分を自作してみてはいかがでしょうか。
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マンション (薄茶)

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マンション (茶色)

TOMIXより1990年頃に発売された“マンション”です。1991年版のTOMIX総合カタログには既に載っていたと記憶しています。デザイン的には1980年代の終わりから1990年代の前半にかけて建設された集合住宅の一例といったところでしょうか。1フロア2戸、5階建てなので10世帯が入居できる比較的小規模な集合住宅です。賃貸にしても分譲にしても、1階は防犯上の観点から安そうな反面、最上階はバルコニーが広くて高そうですね。
商品は完成品ですが、1フロアごとに分割可能なので、高さはお好みで調節が出来ます。複数購入して10階建てにしてみたり、逆に3階建て程度に低くしてバリエーションを増やすのもまた良いでしょう。
今回取り上げた商品はいずれもNゲージスケール(1/150)です。鉄道模型に限らず、1/144~1/160スケールのジオラマにも一緒に使えると思います。
ただ、1970年代~1980年代(もしくは昭和50~60年代)あたりと、1990年代後半以降から現在にかけての大型集合住宅の製品は今のところ無さそうです。この頃の時代設定の大型集合住宅が欲しい方は、今のところはプラバンなどから自作したり、既存の製品から改造を試みるしかなさそうですね。製品化してくれるメーカーが現れるのを待つばかりです。
ところで、日本では鉄筋コンクリート造り等の大型集合住宅をマンションと呼ぶことが多いのですが、英語本来の意味では“豪邸”だそうです。実質的に和製英語と化しています。低層階の集合住宅をアパートと呼び、それと区別するためにマンションという言葉が普及したものと思われますが、詳しいことはもっと調べてみたほうが良さそうですね。
★その他の集合住宅は、
こちらから検索してみてください。それっぽいキーワードの検索結果にリンクしています。
担当:カピの塚@モデルルーム会場の完成予想模型が好きです。鉄道模型というより建築模型ですが。
~本日のトリビア~
GREENMAXと
PIT-ROADは、親戚。
どおりでGMストラクチャーキットの箱絵に飛行機が…。
おや、こんな時間に誰か来たようだ。