こんばんは、カピの塚です。
取材班が撮ってきてくれた写真を頼りに静岡ホビーショーのレポートを書くシリーズの第2回。
ホビーショー閉幕よりだいぶ時間が経っておりますため、
いくつか情報が古くなってしまっておりますが、めげずに書きます。
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郵便・荷物列車 (東海道・山陽) (6両セット)
スニ41のみ写真がありました。
スニ40に車掌室を追加したバージョンがスニ41です。
見た目は貨車そのものですが、形式区分上では客車(荷物車)です。
今回製品化されたスニ41は、妻面に貫通扉(?)が無いタイプです。
No.10-816 10系 寝台急行「能登」基本セットに入っていたものとは異なります。
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EF58 150 宮原機関区 (ブルー)
写真はありません。先ほどの郵便・荷物列車の牽引機にお薦めです。
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111系0番台 湘南色 (基本・7両セット)
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111系0番台 湘南色 (増結・4両セット)
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111系0番台 湘南色 付属編成 (4両セット)
111系試作品の写真はこれだけなのですが、
パンタグラフの無い中間車なのでモハ111と推定されます。
側面にはサボ受けなどが確認できます。
屋上にはクーラーが搭載されておらず、
グローブ型ベンチレーターだけが並ぶので非常にシンプルに見えます。
パッと見は113系となんら変わらないように思われがちですが、
111系は113系の先輩にあたる車両ですので設計思想がちょっとだけ前になります。
単純に比較対象にできるとすれば、同じくKATOから発売の
113系2000番台です。
(とはいえ、時代設定がだいぶ違うのですが…)
中間車の車体でも屋根上のベンチレーターの配置や形状、窓枠が非ユニットサッシであることなど、
随所に違いが見受けられますので、そこをぜひお楽しみください。
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クモユニ74 0 湘南色 (M)
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クモユニ74 0 湘南色
5月25日に発売となりました、クモユニ74です。
上の写真は動力付き、下の写真は動力無しです。
展示されている向きが逆のため両側面を確認できますね。
クモユニ74は郵便荷物車です。
モハ72を改造して作られたのでご覧の通り足回りやパンタグラフは旧性能電車そのものですが、
正面のフロントガラスはクハ85や103系高運転台車のような細い形状になっています。
旧性能電車と新性能電車の過渡期を垣間見るようなデザインです。
後に登場する
クモニ143などの荷物電車には類似したデザインが継承されますが、
ヘッドライト、ベンチレーター、扉の配置などが変わりますので、
その違いを見るのも面白いでしょう。
旧性能電車と言いつつも、新性能電車である111系や153系などとも併結運転も可能になっているため、
性能の違う電車が協調して東海道線を走る姿もなかなかおつなものです。
もちろん、クモユニ74を2両繋ぎ、荷物列車を単独で走らせるのもまたよしです。
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153系 (高運転台) (基本・7両セット)
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153系 (高運転台) (増結・2両セット)
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クハ153 低運転台
写真はありません。
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サハ153
KATOは30年以上昔に153系を製品化しましたが、
中間付随車のサハ153は製品化されていなかったため、
長編成の急行列車を再現するには他の似た車両で代車(モハ152)を立てるしかありませんでした。
今回ようやくサハ153が加わりましすので、30年以上待ち望んでいた方にとっては朗報でしょう。
手元の資料によると妻面の形状が実車とは異なるそうです。
サハ153はトイレの無い側の妻面は貫通路の左右両方に窓があるはずですが、
この試作品を見ると片側にしか窓が無い様子。
もしかしてモハ152の妻面を流用したのでしょうか。
(このあたり、筆者の勉強不足の可能性もあります)
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サロ163
こちらも初登場となるサロ163。
サロ163は「163系」と呼ばれる幻の系列で唯一製造された車両。
とはいえたったの7両のみの小さな所帯。
165系の温暖地区平坦線バージョンとして163系が計画されましたが、
大人の事情により163系は作られないこととなり、
サロ163のみが153系の1等車(グリーン車)を冷房化することを名目に作られました。
165系のサロ165とそっくりな姿をしていますが、
原則的には153系に連結されて153系の一員として運用されていたようです。
今回発売の153系にはぜひ欲しい1両となります。
試作品写真をご覧の通り、
側面はカッチリ、妻面はあっさり、
KATOらしい仕上がりです。
153系各種は5月31日発売予定です。
………が、増結2両セットのみ6月7日発売予定に繰り下げとなりましたのでご注意ください。
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EF57
ゴーナナキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。..。.:*・゜゚・*
(個人的に欲しい機関車キタァ!)
長らく再生産されてこなかったEF57がリニューアルされて再登場。
5月25日発売となりました。
東海道本線の旅客列車牽引用に戦前鉄道省が作った最後の旅客用電気機関車。
特急「つばめ」や急行等を牽引し活躍しましたが、
後に上越線への転属を経て、晩年を東北本線で過ごした機関車です。
大きなデッキ、大きな箱型車体は旧性能の電気機関車によくあるデザインですが、
大きなパンタグラフが車体の前方に異様にはみ出して設置されているのは珍しく、
後にも先にも武骨さを極めたデザインの電気機関車と言えます。
ただ華々しい時代も長くは続かず、晩年は不具合が発生した車両から休車になり、
他所から転属してきたEF58に置き換えられていったようです。
EF58は美しい車体に載せ換えられた旧性能の電気機関車ですから、
ビジュアル的にはEF57と対極にあるような気もします。
さて、今回製品化されたEF57は、宇都宮機関区に所属し東北本線で客車列車の牽引に活躍した晩年の時代を再現。
後述の急行「津軽」や、旧型客車で編成した普通列車の牽引機に最適です。
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10系寝台急行「津軽」 (基本・6両セット)
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10系寝台急行「津軽」 (増結・5両セット)
5月25日発売となりました、10系寝台急行「津軽」。
上の写真は増結セットに含まれるマニ36 2337でしょう。
車番部分がピンボケしてますが、茶色の荷物車は増結セットにしか入ってません。
下の写真は、基本セットに入る10号車・オハ46-2029のようです。
鋼板屋根で細い雨樋が特徴なのがオハ46のオリジナル車です。
窓もアルミサッシとなり、旧型客車の中では軽快で近代的な印象になってます。
余談ですがオハ46には、スハ43を軽量化したことによりオハ46に編入されたという奇跡的なグループがあり、
それらは見た目はスハ43そのまんまですから、オハ46オリジナル車のような軽快さはありません。
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大井川鐵道 SL「かわね路」号 (4両セット)
大井川鐵道はSL列車を運行していることで有名ですが、
その「かわね路」号を再現した車両セットがこちら。5月25日に発売となりました。
原則的には、従来から発売中の単品製品を大井川鐵道仕様にアソートしたものです。
客車については塗り替えや標記の変更が行われています。
ただし、一番後ろに連結されるオハフ33-215については、
最後尾妻面の貫通扉が閉塞されている姿を再現し、
しかもトレインマークを取り付けてありますので、
これについては従来品に無い特徴です。
お手軽に大井川鐵道気分が味わえるセットですので、
初めてのNゲージとして
マスター1などの入門用線路セットと一緒に楽しむのもよろしいかと思います。
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D51 標準形 (発売中)
好評発売中のD51 標準形です。
国鉄時代の現役当時の姿を表現したものですので、
黒い貨車を中心とした雑多な貨車で構成される貨物列車の先頭に立たせるのが良いでしょう。
また、線区によっては重連・三重連での運転もありましたので、
複数お買い求めなさるお客様もいらっしゃいます。
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トヨタ プロボックス 1 JR東日本 (4台入)
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トヨタ プロボックス 2 道路作業車 (4台入)
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トヨタ プロボックス 3 JAF (4台入)
続いてアクセサリーの自動車シリーズです。
トヨタプロボックスは営業車として活躍している乗用車。
各セットとも、タイトルにある特定車両1台+一般車3台(右の3台)の組み合わせとなります。
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トヨタ ハイエーススーパーロング 1 移動交番 (4台入)
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トヨタ ハイエーススーパーロング 2 幼稚園バス (4台入)
背が高くて車体が長いタイプのハイエースです。
各セットとも、タイトルにある特定車両1台+一般車3台(右の3台)の組み合わせとなります。
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トヨタ ハイエースロング 1 西濃運輸 (4台入)
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トヨタ ハイエースロング 2 日本通運 (4台入)
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トヨタ ハイエースロング 3 JR東日本 (4台入)
同じく車体が若干長いタイプのハイエースです。
各セットとも、タイトルにある特定車両1台+一般車3台(右の3台)の組み合わせとなります。
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日野タウンバス 「ポンチョ」 1 (2台入)
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日野タウンバス 「ポンチョ」 2 (2台入)
コミュニティバスや閑散線区向けに活躍する小型路線バスのポンチョ。
同じく日野の小型バスのリエッセと比べると完全に低床となっていて、
ホイールベースが長めなので低床でも床が広く感じられるバスです。
今回模型化されたのは、2代目ポンチョです。
試作品を見ますとシルバーの車両は関東バスのものに良く似てますね。
導入事業者も少しずつ増えているようですし、
現代の日本の風景を再現するのにちょうどよさそうです。
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東京メトロ 銀座線01系 (地下鉄開通80周年記念号) タイプ
東京メトロ銀座線01系のうち、
「東京地下鐵道」の車両をイメージした特別装飾が施された編成を再現。
70周年記念の時は前後の先頭車のみ黄色い車体に装飾されていたと記憶してますが、
80周年の際は編成全体が黄色く装飾されたのが特徴でしょう。
黄色い車体、特徴的な屋根の赤茶色や、
そして東京地下鐵道の頭文字TCをかたどったロゴマークも再現されています。
実際に記念装飾が施された編成とはプロトタイプが異なるため商品名に「タイプ」が付き、
カトーではなくラウンドハウスブランドでの発売となります。
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どんどん広がる!KATOの東京メトロネットワーク
少しずつ東京メトロの車種を製品化しているKATOです。
今後は
営団地下鉄 丸ノ内線 500・300形 (6両セット)が発売予定です。
東京の地下鉄といえばコレ、という代表格の電車ですので楽しみですね。
担当:カピの塚@なにげに東北本線&常磐線属性?
【第51回静岡ホビーショー特集記事】
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第51回静岡ホビーショーレポート-ハセガワ編- (2012/05/17)
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第51回静岡ホビーショーレポート -ガンプラ編その一- (2012/05/17)
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第51回静岡ホビーショーレポート -プラッツ・サイバーホビー編- (2012/05/18)
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第51回静岡ホビーショーレポート -レベル・ホビーボス・ドラゴン編- (2012/05/18)
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第51回静岡ホビーショーレポート -ガンプラ編その二- (2012/05/18)
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第51回静岡ホビーショーレポート -さんけい・紙創り編- (2012/05/21)
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第51回静岡ホビーショーレポート -バンダイプラモデル編その二- (2012/05/23)
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